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  • 2018.08.22

    没後50年 藤田嗣治展 ~私は世界に日本人として生きたいと願う~

    没後50年 藤田嗣治展
    ~私は世界に日本人として生きたいと願う~

    このタイトルそのままに、明治時代に生まれ、
    フランスで活躍した日本人画家、
    レオナールフジタの史上最大級の大回顧展。
    『風景画』『肖像画』『裸婦』『宗教画』等、
    テーマを設け、人生の節目ごとに、
    フジタが何を考え、何に影響を受けて、
    これらの作品が生まれたのか。
    その柔軟な思考や美意識にも、
    魅了された時間でした。

    音声ガイドは、声優の津田健次郎さん。

    シーン毎の音楽一つ一つも、
    心地好いセレクトになっていて、
    深く惹きこまれてしまいました。



    私の体は日本で成長し、
    私の絵はフランスで成長した。(中略)
    今や私は日本とフランスに故郷を持つ
    国際人になってしまった。

    私には2カ国ながら懐かしいふるさとだ。
    私はフランスにどこまでも日本人として
    完成すべく努力したい。
    私は世界に日本人として生きたいと願う。
    それはまた、世界人として
    日本に生きることにもなるだろうと思う。

    ―藤田嗣治、40代のことば―

    没後50年 藤田嗣治展
    会期:2018年7月31日(火)
    ~10月8日(月・祝)
    会場:東京都美術館 企画展示室
    時間:9:30~17:30
    特設WEBサイト:http://foujita2018.jp

  • 2018.07.16

    モネ それからの100年

    三連休の最終日、休日の横浜は、
    ゆったりとした穏やかさに充ちていて、
    広がる視界には、輝く青い空と海。

    開催3日目の夕方に訪れたこともあり、
    ほどよい賑わいで、ゆっくり観賞することが
    できました。

    いきなり『睡蓮』から始まり、
    圧巻の『睡蓮』連作でおさめる、
    金沢では決して観ることができない大作の海。

    晩年、白内障を患い、かつて愛した
    美しい色彩の世界を失ったモネが、
    美意識の記憶をたどりながら描いたからこそ
    生まれた作品なのかもしれない。

    いま、私たちの目の前に広がっている
    美しい世界の価値を、
    改めて愛しく思いながら、
    美術館をあとにしました。

    会期: 2018年7月14日(土)
    ~ 9月24日(月・休)

    会場:横浜美術館
    開館時間:午前10時~午後6時
    ※ただし9月14日(金)、15日(土)は
    午後8時30分まで

    ※入館は閉館の30分前まで
    休館日木曜日(8月16日は開館)

    @ Yokohama

  • 2018.05.12

    金沢美術倶楽部100周年 『美のチカラ』

    金沢美術倶楽部100周年

    『美のチカラ』3会場同時開催

    金沢市中村記念美術館
    『茶事の妙』

    金沢21世紀美術館
    『power of art』を観てきました。
    これがもし、東京での開催だったら、
    連日、長蛇の列は確実というほどの
    既知未知取り合わせた秘蔵の逸品が揃い踏み。

    今日は贅沢にも、主催者のお一人、
    茶道古美術商『谷庄』の谷村庄太郎さんに
    解説していただきながらの
    鑑賞の機会に恵まれ、

    企画者側の思い入れ、情熱、背景、
    エピソードといった、
    作品紹介に留まらぬ想いが伝わり、
    聴く側も熱が入りました。

    例え、観る側が門外漢であっても、
    真に良きものは説明不要の美しさが、

    時には迫力をもって、時には密やかに、
    悠久の時を経てこちらに語りかけてくる。

    加賀藩 前田家の潤沢な『財の力』が、
    『美の力』を育み、磨き、守ってきた。

    その歴史が綴る、夢のような光景を、
    誰もが日常の隙間(すきま)に、
    気ままに触れることができるなんて。

    この私たちの暮らしこそが、
    夢のような光景。

    美術館をでて、お隣のパティスリーオフクで
    いただいたアイスティーとケーキが、
    これもまた夢のようにおいしかった。

  • 2018.04.19

    〝大人の世界〟とは永遠の理想郷~写真集『セーヌ左岸の恋』

    エド・ファン・デア・エルスケンの作品

    写真集『セーヌ左岸の恋』では、
    刹那的な退廃した世界で生きる
    パリの人々が写し出されていて、

    初めてそれらを見た少女時代、
    まさに大人の世界そのものだと
    感じられた。

    そして今、改めてエルスケンの写真を見ると、

    そこには、今の自分より明らかに若い人々が
    存在しているのに、

    まだ自分は到達していない気がする不思議。

    世阿弥の〝 初心、忘るべからず 〟とは、
    若い頃の、初々しい清らかさを忘れない。
    という肯定的な意味ではなく、
    『芸の未熟さ』『初心者のみっともなさ』
    あの頃の恥ずかしく惨めな時代の自分を
    忘れてはならないという自戒の言葉ですが、
    年齢は、十分過ぎるほど大人の今だって、
    未熟、自惚れ、虚勢、臆病といった、
    中途半端な人生の状態と
    対面することも万々あるわけで、
    未だに境界線が見つからず、
    大人の余裕や、自由や、寛容には程遠い。
    大人の世界というのは、
    優れたアーティストにしかつくれない、
    “理想郷” なのかもしれず、
    だからこそ、
    永遠に追い続ける〝憧れ〟でもあるのだろう。


  • 2018.04.10

    〝 ターナーからモネへ 〟 福井県立美術館40th 特別企画展

    小さく目立たない、印象派の作品。

    ジョン・レイヴァリーの油彩
    〝 Letter 手紙 〟という作品の前で立ち止まり、

    絵の中の貴婦人に見惚れてしまった。


    〝 ターナーからモネへ 〟

    福井県立美術館40th 特別企画展

    Romanticism、
    Realism、
    Paris salon & London royal academy、
    The impressionists、
    Post impressionists & after、

    100年の芸術の変遷。

    門外漢ながら、
    ふらりと美術館に足を運ぶのは大好きで、
    無知だからこそ、有名、無名、
    技術の如何に関わらず、
    自分の目と、心に忠実に、
    作品と対話できるのかもしれない。
    ・・・・と、前向きに考えてみる。
    うっとりと、湖に漂うような気分で選ぶ、
    想い出のpostcardsは、あえて手元に置かずに、
    大切な人に送ってしまうのがいい。

    そう、教えていただいてから、
    受け取った感動を一人で握りしめず、
    その時々の心地好い風を、

    その作品から想起するかたへ送ることを
    愉しむ習慣をもちました。

    きれいなものを観賞した後は、
    何故かいつもショコラ・ショー。
    カカオや白砂糖が媚薬的な効果を発揮して、
    ふわふわと酔ったような気分に
    ぴったりだからかもしれない。

    @ 福井県立美術館 
    Fukui Prefectural Museum of Fine Arts

  • 2018.04.02

    百の頂(いただき)があれば、百の喜びあり

    ■百の頂(いただき)があれば、百の喜びあり■

    この人生にも通じる名言は、
    『日本百名山』の著者で、カメラマンで、
    俳人でもある、深田久弥氏のことば。

    初めて訪れた山の文化館のエントランスには
    樹齢650年の巨大な銀杏の大木が
    そびえていました。

    ここは山長織物会社の跡地を利用していて、
    明治~昭和にかけて栄華を誇った、
    繊維業の輝かしい歴史と、
    深田久弥氏の資料館の両面で、
    興味を充たせる場所。
    大聖寺川が近いこともあり、川が増水しても、
    蔵の高価な羽二重に被害が及ばないように、
    驚くほど堅牢で緻密な蔵の扉が
    設置されていて、そのなかには今、
    深田久弥の貴重な資料が、
    丁寧に保管展示されていました。
    山荘をイメージした喫茶店で
    コーヒーをいただき、

    特別展示の影絵アートの繊細さに驚き、
    ふらり立ち寄った場所は、
    思いがけない感動に充ち溢れていました。

    緑でいっぱいになる5月の再訪を誓い、
    閉館時間を名残惜しみながら、
    文化館を後にしたのでした。

  • 2018.03.31

    日常にある〝見立て〟の愉しみ

    漆芸作家 黒木紗世さんの香合(こうごう)を、
    ジュエリーボックスに見立てて、
    暮らしのなかへ。

    普段、真珠のピアス以外は
    殆んどつけないので、
    この作品は、真珠のための漆塗り。

    漆黒に見える箇所に光をうけると、
    ほんのりとした朱が透けて浮かび上がる、
    奥ゆきのある色香。

    和室のない家にも自然になじみ、
    今宵は満月の月明かりに照らされています。

    自由に見立てることの、
    愉しさ、素敵さを教えてくださったのは、
    茶箱のアーティストでもある多田恵子さん。
    時代も、国籍も、使途も違う、
    様々な道具を、茶道具に見立てて、
    〝箱の中に収める〟という、
    決まりごとのなかで、
    自由に愉しみ、表現する素敵さは、
    暮らしや、人生を、
    豊かに自分らしく整えることでもある。
    なんて優雅な工夫なんだろう。
    奔放すぎず、
    真面目すぎず、
    自分らしい、
    そんな自由の塩梅(あんばい)を知ることは、
    社会のなかで、心地好く生きていく思考にも
    繋がるのではないだろうか。
    #黒木紗世
    #漆塗り
    #針切技法
    #茶箱
    #多田恵子
    #印象美®
    #金沢市
    #craft
    #工芸
    #ネイルパフュームオイルBenedictionf

  • 2018.03.28

    理想的な有り様(ありよう)

    〝しゃぼん玉〟という名前のフラワーベース

    儚く軽やかに見えつつも、
    持ち上げると!! 驚くほど重かった。

    ふわふわと軽やかなのに、
    実質、どっしりと地に足がつき、
    重みがある。

    まさに、理想的な有り様。

    そんなことをぼんやり考えながら、
    澄みわたる青空に、心が吸収されるまま、

    マシュマロが山の如く積み上げられた
    ココアを飲み、しばし時を過ごしました。

    なんだろう、この幸福感。

    泣けるほど、春ですね。

    @ Atelier&Gallery Creava(アトリエ&ギャラリー クリーヴァ)

  • 2018.03.13

    ターナー展 ~ 京都文化博物館

    間に合ってよかった。
    出張の合間にターナー展へ。

    情景の緻密さ、
    自然への畏怖を
    『崇高』という概念で表現した迫力。

    何よりも、
    自然風景のなかに存在する、
    労働の文化や、人の存在を
    大切に考えていたターナーの想いに
    触れることができました。

    感動の気持ちを共有したいかたへ、
    ミュージアムショップで求めた
    postcardに想いをしたため、
    お隣にある、クラシックな郵便局から投函。

    感情は生もの。
    料理と同じで、
    新鮮なうちにことばにするに限る。

    #ターナー展
    #人は街の景観の一部
    #印象美
    #WORDROBE

    @ 京都文化博物館 The Museum of KYOTO

  • 2018.01.21

    うるしの三様

    黒木 紗世、黒田沙知子、名雪園代
    3人の漆芸作家による
    “漆の世界観”を拝見してきました。

    錫粉を撒いた針切技法の繊細、
    自然の虫食いまでを再現した自然美、
    見るひとの想像力を掻き立てる図柄、
    三者三様で、それぞれが新しく美しい。

    奇しくも今日は、2年前に黒木さんと
    初めて対面した記念日でもあり、
    お互いの世界の広がりや、ご縁の深まりを
    改めて振り返る一日になりました。

    (中央が黒木さん、右側が本山陽子さん)

    そして、半世紀の生誕へ祝福をこめて、
    自分への贈り物を見つけました。

    先週は写真のような大雪だったため、
    今日に延期となったティータイム・トーク。
    川岸さんの手作りガトーショコラが絶品でした。

    @ Atelier&Gallery Creava

    (アトリエ&ギャラリー クリーヴァ)

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