• 諸国物語 stories from the world

    世界の文学作品21編

    ロマンティックな気分の日に、
    大切に読みたくなる素敵な御本を
    贈られました。


    タイトルに惹かれ、
    弥生のお朔日に読んだのは、
    オスカーワイルドの
    『秘密のないスフィンクス』

    昔の恋(1887年の作品)は、
    タイムラグのある手紙のやり取りや、
    逢瀬の約束に駆け引きがあったりと、
    なにしろ手間がかかる。

    そして、相手の不可解さに募る恋心は、
    優雅でせつない。

    皮肉なメタファにも知性があって、
    いちいちキュンときてしまいます。

    次々読み進めたい私に、
    『大切にゆっくり一編ずつですよ』

    と、そっと白い手で貴婦人が
    サイドブレーキをひく。

    そんな読後感。

    #諸国物語
    #ポプラ社
    #世界の文豪
    #総ルビ最高
    #価値観の贈り物

  • 51年目の変化の探究

    今日は目覚めた瞬間から、
    家中がお花に囲まれた特別な朝になるように。

    ……… と、昨夜届けられた大きな花束。

    黒猫ハルモニアの鼻先トントンで起こされ、

    小鳥のさえずりを聴きながら、
    枕カバーを替えていたら、

    81才の母親から朝一番に
    朗らかな電話がかかりました。

    熱いカフェオレを飲み、
    いつもどおりの日常の繰り返し。

    変化しない毎日のなかにある、
    変化の探究を愉しむ。

    たぶん、猫の一生は
    そんな思索に充ちているんだろう。

  • 朝倉彫塑館~谷中ぶらり散策

    はじめて訪れた谷中で小さな散策。

    まずは天皇陛下御在位30年を慶祝し
    無料観覧日だった朝倉彫塑館。

    普請道楽でもあった彫刻家・朝倉文夫の
    アトリエは、庭園の美しさもさることながら、
    室内の採光や調度品のセレクションにも、
    個人のこだわりが感じられ、
    隅々に至る温もりがありました。

    『素心の間』ではお庭を眺めながら、
    初春の風に吹かれ、心地好いひととき。

    ご近所の古書店や、薬膳カレーのお店、

    土日のみ開店しているコッペパンのお店に
    フラフラ寄り道していると、

    肩の力がスゥーと抜けていくのが
    感じられました。


    月曜日から、また頑張れます。

    #朝倉彫塑館
    #猫ずき
    #天皇陛下御在位30年
    #谷中
    #台東区立朝倉彫塑館

  • METライヴビューイング

    メトロポリタンオペラを
    大スクリーンで鑑賞するライヴビューイング。

    実際のオペラと同じように、
    夜7時から始まり約3時間半の上演。

    誘ってくださったかたが、
    超絶おいしいチョコレートを幕間に
    ご用意くださり、観賞後は気楽なパブで
    感想を語り合うdialogue。

    日本に居ながらにして、
    メトロポリタンオペラの感動と、
    欧米文化の両方を愉しむ新鮮な体験でした。

    物語は18世紀フランスに実在した、
    美貌と演技力で一世を風靡しつつ
    熱烈な恋に生きた大人気女優の
    劇的華麗な人生。

    今も昔もコンテキストに違いはあれど、
    人間の感情はいつの時代も普遍的。

    出演者の魅力あふれる競演に、
    心奪われたり、共感したり。。

    心に残ったことばは劇中の台詞ではなく、
    幕間の関係者インタビューで、
    主役のネトレプコの表現の素晴らしさを
    伝えることば。

    『 彼女は誰も反論できない真実を語る 』

    演じながらも『真実を語る』

    だからこそ、観客や共演者は、

    舞台の世界観にのめり込み、
    浸れるのでしょう。

    #METライヴビューイング
    #アドリアーナルクヴルール
    #ネトレプコ
    #メトロポリタンオペラ
    #東劇

  • ART de VIVRE

    フランスと言えばチーズ、
    チーズといえばフランス。

    生産量が世界一多いのはチェダーチーズで
    イギリスが発祥であり、
    歴史的起源はメソポタミア文明の
    シュメール人。

    にもかかわらず、仏フロマージュの印象美が
    世界から愛されているのは、

    チーズの食べかたや、
    愉しみかたのデザインが洗練されているから。

    それは、暮らしのスタイルに
    フロマージュを組みこむ
    アペリティフの文化であったり、

    フロマージュプラトーの美しさであったり。。

    世界中にお茶はあれど、
    お茶といえば日本という印象があるのもまた、
    『茶道』という形式が存在するからである。

    そんな優雅なレクチャーを拝聴しながら、
    まじめに愉しくフロマージュをいただく会に
    参加させて頂きました。

    穏やかでゆったりした、
    それでいて華美には決して振れない、
    上品な雰囲気に、

    少女時代に憧れた、暮らしの手帳の
    『すてきなあなたに』の世界観に
    迷いこんだような夜でした。

    #フランスチーズ鑑評騎士の会
    #芳野まい理事
    #幸せで豊かな暮らし
    #デザインはかたちだけではない
    #フロマージュの印象美
    #すてきなあなたに

  • 宗玄酒造 金沢営業所がオープン

    珠洲市を拠点とする、老舗酒造メーカー

    宗玄酒造の金沢営業所がオープンしました。
    ふわふわと雪が舞う、この冬一番美しい祝日。

    お祝いに持参したのは、

    國枝バラ園の『All for roman』
    超大輪の稲穂色の和ばら。

    宗玄酒造の挑戦が、
    憧れをのせて更なる大輪の花を
    咲かせますように。

    場所は、金沢市大桑1丁目1番
    (山側環状線 左岸)
    電話:076-280-1314
    FAX: 076-280-1315

  • 自然の一部になるということ

    3年前の今日、富山に向かう高速道路で、
    驚くほどきれいな立山に出会いました。

    きっと富山の人々は、
    太陽の光に照らされた、
    神々しい立山の冠雪を見上げるたびに
    麓に生きることへの誇らしさを感じるのだろうな。
    あの日、立春が過ぎたばかりだったので
    ピンクのお洋服を選んだことをふと思い出す。

    季節の一部になることは、
    小さく華やいだ気分になるもの。


    ここしばらく『影』という
    自然の一部になることを選んでいたけど、

    久しぶりに『花』や『空』や『光』にも
    なりたい気分。

    小雪がちらつき冬が舞い戻るお天気だから、
    今日は余計にそうおもう。

  • 思索と対話~大人の家庭訪問


    コミュニケーションの恩師との
    4年ぶりの再会。

    『質問したいことがたまったら、
    いつでも連絡しておいで』

    との言葉に甘えてみたら、
    今日は急遽、金沢訪問してくださいました。

    金沢の空は期待どおり、
    青空かと思えば完璧な鉛色になり、
    続いて雨空へと次々移ろう七変化。
    くら竹さんで、お鮨トークから始まり、

    鈴木大拙館では奇跡的にも貸切状態で、
    恩師との『思索と対話』という、
    この上もなく豊かな時間を過ごしました。

    次は、広島の教え子に
    会いに行かれるとか、、、。

    多忙なスケジュールのなか、
    全国を旅しながら、
    教え子を家庭訪問される行動力に
    改めて尊敬と感謝をいだきました。

    たくさんのことばのギフトを
    ありがとうございました。

  • wonderful を見つける視点

    『妙』という言葉の概念を、
    鈴木大拙先生が訳したことば。

    O wonderful,
    wonderful,
    and most wonderful wonderful !
    and yet again wonderful…

    旧正月の今日、力まず “委ねること” を
    そろそろ体得したいと思った。

    人生は夢物語であり、
    起きること全てが “絶妙”なストーリーの
    一部なのだとしたら、

    出逢いは伏線で、
    絶望も、成功も、喜びも、憂鬱も、やる気も、
    物語を退屈に終わらせない演出の一つにしか
    過ぎない。

    ならば、身を委ね、
    wonderful を見つける視点を磨く他はない。

  • お豆も恵方巻もない節分の日

    2月とは思えないほど、
    暖かい雨がシトシト、、、。
    朝寝坊した脱力感の心地好い日曜日。

    お昼ごはんはご近所のカレー屋さんで
    シーフードカレー。

    安定のおいしさをゆっくり堪能し、
    食べ終わると眠くなる炭水化物のお約束。

    この後たっぷりの熱いコーヒーを飲み、
    本を読んでいたら、

    間違いなくお昼寝してしまう。

    『シエスタ』という店名は、
    そんなしあわせなストーリーの象徴なのか。

    @ CURRY LOVERS シエスタ