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ロケハンはコミュニケーションの始まり
車にナビゲーションシステムが、
ついてなかった時代は、初めて司会をする会場、
初めて打合せをする場所への道のりで、
当日、迷い、慌てないように、片道三時間かかる場所であっても、
事前ロケハンしていたことを思い出します。ただロケハンをするだけでは、
時間もガソリンも勿体ないので、小さな観光の楽しみをくっつけて、
きれいな景色を見たり、
おいしいものをいただいたり、
お土産を買ったりと、
小さな余裕をもうけていました。そしてそのヒトテマの経験が、
当日の話題に深みをもたらしたり、心の落ち着きが、
丁寧さに繋がったりしたように思います。最近、ナビにお任せで怠っていたロケハンを、
今日、久しぶりにしてみると、行き帰りの車中で相手を想い、
どんな話をしようかとシュミレーションする時間が、
まるで瞑想のようにも感じられました。会った瞬間ではなく、
会うまでの時間から、
コミュニケーションは始まっているもの。 -
バベットの晩餐会
午前中は『バベットの晩餐会』鑑賞。映画好きの友人から、
今日が最終日と聞き、朝一番のシネモンドへ。見終わった感想は、
人生、過ぎれば光陰矢のごとし。
貧しい芸術家がこの世に存在しないように、憤懣(ふんまん)やるかたない心には、豊かさは訪れない。この美しき世界に生かされている、
自分の役割について考えを深める、みちたりた時間でした。午後はプライベート・レッスン。
バベットの料理が、
食べた人の心に、肯定的な変化を届けたように、今日のレッスンのなかに、
しあわせの種をみつけていただけますように。