• 大切なことは目に見えない

    建物の中から、外は見えるけれど、
    建物の外から、中は見えない。

    それと同じように、
    「やり方」は見えるけれど、
    「考え方」は見えない。

    「やり方」だけを覚えて、
    すべてを知った気になっても、

    「考え方」を覚えなければ、
    「やり方」を機能させることはできない。

    早めに気づくひとは、

    身の程をわきまえ、謙虚に学びを深める

    いつまでも気づかないひとは、
    何度も同じ失敗を繰り返し、

    苦悩が絶えない。

    とはいえ、
    どちらも与わった人生での学びなんだと
    いろんなひとと出会って感じること。

  • ユニマットコレクション  フランス近代絵画と珠玉のラリック ~やすらぎの美を求めて


    自然への憧憬
    ~フォンテーヌブローの森、
    苔むす森の詩情豊かな風景もあれば、

    暮らしに息づく水の景色、
    光と闇の戦慄もある。

    とかく、森はロマンティックである。

    お盆最終日は、
    「ユニマットコレクション 
    フランス近代絵画と珠玉のラリック
    ~やすらぎの美を求めて」
    を観覧しに石川県立美術館へ

    ルネ・ラリックのガラス工芸が
    お目当てでしたが、
    何故だろう、
    森の景色にひどく魅了されてしまいました。

    一巡して図録を求め、
    ゆっくり目を通したあとの2巡目は、
    展示会場の中央ソファでしばし森林浴。

    ラリックの天使のモチーフがまとう衣装の
    豊かなドレープと柔和な表情にも
    インスピレーションがかきたてられ、
    図録の裏表紙がそれであることに
    ひとり、感激しました。

    昨年の「美の力」展でも、
    展示されていた作品のなかに点在していた
    ユニマットコレクションは
    非常に好みなものばかりで、

    今日もまた、
    「わたくしたち、感性が合いますね✨」
    と、図々しくも一方的な親愛の情を
    ユニマットコレクションに感じるのでした(笑)

    ルノアール、ドガ、デュフィ、
    モディリアーニ、藤田嗣治など、
    都会では日曜日入場制限がかかりそうな
    ラインナップ。

    ゆっくり観覧したあとは、
    オフクの白桃かき氷という、
    五感美のフルコースを味わい、
    まことにしあわせな時間を堪能しました。


    #ユニマットコレクション
    #石川県立美術館
    #ルネラリック
    #金沢市

  • 第2期 8月 印象美な大人の表現力教室

     

    酷暑のお盆休みにも関わらず、
    今月も開催しました。

    1ヶ月という月日は、幸せなことも、
    モヤモヤすることも、悔しいことも、
    嬉しいこともあるものですが、

    一旦すべてを俯瞰し、
    自分のセンターポジションに戻れる時間。

    今回は、
    ⚪関係性のレッテルについて「例えば、友」
    ⚪自由を保証するために必要なこと
    ⚪自分を見失わないための出処進退
    ⚪謙虚さとユーモアに宿る知性とは

    そのほか、
    香りが効果的に使われる源氏物語の
    別れのシーンや、
    方程式の伝記についてなど、
    多彩な内容でした。

    回を重ねるたびに、
    安心な環境で自由度が高まり、
    想いが溢れて涙がでたり、
    自己嫌悪の共有に安堵したりと、
    アルコールがなくとも
    どんどん会話が深まっていきます。

    お楽しみのティータイムは、

    葡萄3種をつかった、
    マスカルポーネ&
    パッションフルーツのデザート
    ~山ピンク、藤稔、雄宝

    #印象美な大人の表現力教室
    #固有のことばを持つ魅力
    #思考をまとめる
    #自分のことばで想いを伝える
    #自分なりの結論に着地する
    #誰も否定しない安心感
    #WORDROBE

  • そのうちなんとかなるだろう ~ 内田 樹

    あっという間に読了。

    武道家でフランス文学思想家の、
    内田樹(うちだたつる)さんの自叙伝。

    日比谷高校中退、家出、
    大検で東大入学するも大学院3浪、
    8年で32大学の教員公募に不合格、
    男として全否定され離婚、
    仕事より家事を優先した父子家庭歴12年。

    研究者として全く注目されず、
    評価されない時期も長く、

    それでも内田さんは、
    いつも愉しげで明るく、

    娘さんと二人ぼっち、
    誰も知り合いのいない街での
    親子ひしと抱き合うような暮らしにも
    静かなしあわせが漂う。

    結局は、
    自分の信じているものが現実を創る。

    記憶に残ったフレーズはいくつもありますが、

    「自分らしさ」が際立つのは、
    「なんとなく」を選択した場合においてです。
    とくに計画もなく、計算もなく、
    意図もなくしたことにおいて、
    「自分らしさ」は鮮やかな輪郭を刻む。

    「なんとなく」

    そのくらいの気楽さがあるから、

    理想に向かって、決して諦めることなく、
    歩を進めらるのだろう。

    #そのうちなんとかなるだろう
    #内田樹
    #自叙伝
    #心と直感に従う勇気