• 加賀の雑煮は、あっさりしたなかにこくがある

    加賀の雑煮は、
    あっさりしたなかにこくがある。

    もっとも単純な雑煮でありながら、
    もっともこまやかな味をもっている。

    ~ 金沢の風習 井上 雪 著書より抜粋


    金沢のお雑煮は基本的に極シンプル。

    角餅とおだし、チラリと鰹節

    家庭によって柚子や芹、三つ葉が入ったり、

    元旦だけ、かしわや海老、イクラなどを
    華やかにいれたりもする。

    でも、基本は極シンプル。

    それは、質の高い昆布を使って
    丁寧に出汁をとり、

    煮崩れないだけの、コシのある
    質の高い餅があってこそ成立する雑煮。

    今朝は伝統にのっとった、
    昔ながらの金沢の雑煮からスタート。

    2015年、お正月。
    単純でありながら、もっともこまやかな、
    身の丈に合った上質な生き方をしたいものです。

  • 和文化・水引を遊びゴコロで彩る 


    『カワイイ!』は最強の感覚だと私は思っている。

    『美しい』には副詞がなければ伝わりにくい。

    静寧の美、伝統の美、優艶の美、彩光の美・・・

    感情の後に「どんなふうに?」
    という冷静な分析がある。

    でも『カワイイ!』は、本能と直結した感情。

    誰が何と言おうが、カワイイものはカワイイ。
    問答無用の感覚、
    説明不要の感覚こそが『カワイイ』

    心底おいしいものを食べたときには
    『オイシイ』という言葉しか出てこないのと同じ。

    では、和の伝統工芸・水引を見て、
    『カワイイーー!!!』
    と、叫んでもらうにはどうすればいい??

    そこで、私たち女性が『カワイイ』
    と思うモチーフをいろいろ列挙したところ、
    キーワードとして出てきたのが、

    『小さい』『単独より集団』
    『グラデーション』『季節感』

    結果、いきついたのは、

    『フランスの伝統カラーの春配色』で
    『小さな水引』をいっぱい作る。

    ということ。

    現実的に『文香』を水引で楽しもうとすると、
    洋風のレターセットに『和の配色の水引』は
    全然合わないことを感じていた。

    でも『フランス配色の水引』に変えた途端、
    欧米のブランドのレターセットにも
    しっくり馴染むようになったのです。

    現代の生活様式にあわないものは、
    日常生活には馴染まない。

    ローズ・ルノワール × ブルー・ポルスレーヌ

    ブルジョン × ジョーヌ・ミモザ

    ボンボン × グリ・ローランサン

    ヴェール・プランタン × エリオトロープ

    ブルー・ドゥ・プロヴァンス × ジョンキーユ

    ヴェール・ピスタッシュ × グリ・ダルジャン

    ムタルド × ローズ・ローランサン

    ミヨゾティス × グリ・シエル

    名前からして魅惑的な8色の水引は、
    きっと手にした途端に『カワイイ―』しか出ない。

    冷静な分析不要の本能を、
    『金澤文香』は、色で表現しています。

  • 『金澤の香り』抽象度の高い美意識


    文香用の香りを作ろうと思ったとき、

    金沢の香り・・・という概念が

    あまりにも漠然としすぎていて、 
    これではイメージが湧かない。
    ・・・と、第一の壁に当たりました。

    そこで、文学の一節からイメージを広げよう。
    と閃いたのが、香り作りのスタート。

    では、どんな文学?

    最初は泉鏡花や室生犀星といった、

    金澤スタンダードを考えましたが、
    最終的に行きついたのは、三島由紀夫でした。

    『美しい星』三島由紀夫

    主人公の暁子が金沢駅に到着する75ページから、
    半世紀前の金沢の街の描写が繰り広げられます。

    犀川、香林坊、長土塀、兼六園、内灘、尾山神社、

    中でも、兼六園・霞ヶ池周辺の描写の
    文学的な美しさに心奪われます。

    三島由紀夫にしては珍しいSF物語

    自分達を金星人と信じている埼玉県在住の一家と、
    自称金星人の美青年・金沢在住の竹宮。

    竹宮は加賀宝生をたしなみ、
    道成寺の披キで面を付けたときに、
    能面の向こうに広がる金星の景色を見ていらい、
    自分が金星人であることを確信した。という設定。

    コメディのようなストーリーながら、
    基軸は『核爆弾の反対』です。

    今から50年以上前に、三島由紀夫は
    全身全霊で『核のない平和な世界』を
    訴えていたのです。

    そのシンボルとして文中で扱われているのが
    兼六園の風景なのだと私は感じました。

    『こんなに人間の影が
    背後にすっかり隠れている庭ならば、
    人間の作った自然も満更ではなかった。
    そこにはさまざまな人間の特質、
    憎悪も嫉妬も稟嗇も隠され、
    天上の平和の見事な模写が、
    澄んだ大気の中に浮かんでいた』

    私たちの住んでいる街は、天上の平和。

    青い鳥は目の前にいることを、
    半世紀も前に三島由紀夫が教えてくれている。

    香りスタイリストSaikoさんは、
    早朝の兼六園でイメージを膨らませて、
    その情景を香りに描きました。

    柑橘系の澄み渡る爽やかさに、
    サンダルウッドの上品で落ち着いたアクセントが効いた、
    深く美しく、しかも透明感のある香りが完成。

    和であり、洋である。

    天然のエッセンシャルオイルを
    贅沢に配合した本物の香り。

    香りの名前は
    『天上の平和~heveanly peace』

    この香りを水引や、
    文香ムエットに添えて手紙を送る。

    『この香りに会いに金澤にお越しください』

    ・・・・・というあなたの想いとともに。

  • 金澤文香プロジェクト設立 


    【 手紙にも、芸術と、文学と、遊びゴコロを 】

    手紙を送って、金沢の美意識と感性を、

    全国に発信しましょう!
     
    平安時代の香り文化『文香ふみこう』を
    現代によみがえらせる石川県民発プロジェクト
    ≪金澤文香・プロジェクト設立≫

    金沢を愛する皆さまへ 

    2015年、北陸新幹線開業の記念の年、
    金澤文香(ふみこう)プロジェクトを
    石川県在住の女性4人で立ち上げました。

    文香(ふみこう)とは・・・・・

    手紙をひらく人の気持ちを想い、

    紙に香りをたきしめること。

    言葉を選び、季節の花や枝を添え、
    香りとともに心を届ける。

    この優艶で美しい日本文化
    平安時代から続く風習こそが『文香』です。

    『金澤文香』とは、
    金沢の伝統工芸・水引や、
    新アート・金澤コラージュに
    稀少なブレンドアロマ『金澤の香り』を添えて、
    手紙を送る新習慣。

    水引は、

    水引作家 塚谷 彩子(つかたにあやこ)

    金澤コラージュは、

    コラージュ作家 生田 麻里(いくたまり)

    金沢の香りは、

    香りのスタイリストSaiko(さいこ)

    石川県にゆかりのある女性が、
    一つひとつ心を込めて作る、

    100% made in  石川。

    春には『金澤文香・かなざわふみこう』
    夏には『能登文香・のとふみこう』
    秋冬には『加賀文香・かがふみこう』がリリースされ、

    1年がかりで完成します。

    この『金澤文香プロジェクト』を
    サポートしてくださる県民の皆さまの集まりが

    『金澤文香・サポーターズクラブ』

    サポート方法は『金澤文香』を使って
    県外の大切な方へ手紙を送り、
    石川県の美意識、感性を、
    香りで全国に届けること。

    詳細のご案内は、今後このサポーターズクラブから
    順次発信してゆきます。

    『文香に興味がある』

    『石川県を愛している』

    『新しいもの好きのうれしがり』

    石川県内、県外問わず、
    皆さまのyellをお待ちしております。

    ■ Project Member ■

    水引作家・塚谷 彩子
    金澤コラージュ作家・生田 麻里
    香りのスタイリスト・Saiko
    印象美®プロデューサー・小西 敦子