• タケノコの故郷 ~ 別所町

    金沢の筍の産地・別所で、
    友人たちと気楽にタケノコのフルコース


    こちらのお店、祖母の実家という、
    ちょっと遠い親戚です。

    高校時代、生まれて初めて
    アルバイトしたのもこちら。

    ゴールデンウィークの繁忙期に
    三日間、泊まりがけでお運びしたら、
    筋肉痛で大変だったことを思い出しました。

    霧島ツツジの鮮やかさはあの頃のまま、
    なんだか思い出を旅するような気分。

    朝掘りのタケノコのお刺身は柔らかく、
    季節の滋味でお腹いっぱい。

    お目当てのコーヒー店はお休みで、
    自宅でお抹茶と干菓子。

    これもまたよし。

  • ハレと、ケと、ケガレ

    垣根の剪定、雑草と格闘。

    それは地味な地味な日常(ケ)

    でも、これを放置して出掛けても、
    心はいつまでも見えない蔦に縛られる。

    絡み合いギュウギュウに生い茂る草木は、
    家人の心の風通しも塞い(ふさい)で、
    憂鬱な澱(おり)が溜まるように気を重くする。

    その絡まり(からまり)をほどくことは、
    「憂鬱な心」というケガレを浄めること。

    だから作業を終えたあとは、心が軽く、
    清々しくなるのだろう。

    作業のあとは、ゆっくりお風呂に入って、

    本を読み、夜は映画に行こう。

    ささやかなハレの時間。

    ハレ(晴れ)と、ケ(日常)と、

    ケガレ(気枯れ)の浄化

    その繰り返しがあってこその充実。

    ゴールデンウィーク中は、
    あちこちで地元の祭り(ハレ)が
    あるけれど、昔の人のハレは、
    本当に一年にほんの数回だったのだろう。

    そして、その時間は、
    とてつもなく愉しかったのだろうな。

    その高低差のリズムがあってこそ、
    人は、メリハリの充実を味わえるのですね。