• あなたは羨ましいほどの資源をすでに持っている


    あなたは、羨ましいほどの資源をもうすでに持っているよ。

    それは、ある日のコーチングで、
    コーチから言われた言葉

    『ええ???! 私は何も持っていません』

    と言いながら、
    ああ、そういえば、私はずっとこんな風に
    『私には何もない』と思いこんでいたなぁ。

    そんな過去を、ふと思い返した。

    これまでの人生で、
    仕事上で抜擢されることが何度かあった。

    評価されるのはとても嬉しいけれど、
    あなたが期待しているもの、私は持っていませんよ。

    と、いつも思っていた。

    例えば、100の能力が必要な仕事に対し、
    クライアントは、私の既存の70と、

    潜在能力の+30↑を見込んで
    依頼してくださっていたように思う。

    ところが私の自己評価は、
    70ではなく、20くらい。
    だから必死に努力し、がんばって40を積み重ねた。

    つまり、現実は70+40で110。
    クライアントは期待以上だと褒めて、
    よろこんでくれたとしても、
    私は20+40で60だと思っているので、
    内心は穏やかではなかった。

    今回は巧く誤魔化せたけど、次は誤魔化せない。
    偽物だと見つからないうちに逃げてしまおう。

    そんな風に心中思っていた。

    今、考えると、百戦錬磨のクライアントが、

    20を70だと見誤るわけはない。
    見誤っていたのは私。 

    自分をずっと信じてあげることができず、
    偽物だと決めつけ、傷つけて、蔑んでいた。 
    誰でもない、私が、私を。

    過去の自分を抱きしめ、謝りたい気持ちになり、
    一人になったとき、ポロポロと涙が出てしまった。

    わたしは、ひとが羨ましがるほどの資源をもうすでに持っている

    そう信じて生きることに決めた途端、

    頭上にあった、
    重いマンホールのふたがようやく開き、

    外の世界に飛び出す時が、
    今まさにやってきた。
    そんな予感やイメージが湧いたのです。

    自分というのは、こんなに身近でありながら
    一生、肉眼で実物を見ることすらできない存在。

    鏡やカメラというツールが
    真実を伝えてくれるように、

    自分の内面や頭の中も、
    自分ではひも解くことは出来ず、
    他人を介して真実を知るものなのかもしれない。
    そのプロフェッショナルがコーチなのであれば、
    その思考を手に入れ、自分と他者に役立てたい。
    そう考えたことが、コーチングを学んだ理由。

    今はその技術のおかげで、
    自分の思考の上限を超えられるようになり、
    他者をもまた、
    超えさせるサポートができるようになった。

    足枷を繋ぐのは、
    誰でもなく自分だということに、
    気づいた瞬間から、人生は動き出す。

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  • 極悪がんぼ ~ 大衆に迎合しない、稀有な月9

    視聴率が非常に残念だと評判の
    フジ月9ドラマ『極悪がんぼ』

    品性は高くないけど、
    キャスティングの質は高いドラマ。

    私は録画してまで観ております。

    ストーリーにはあまり興味ないのですが、
    このドラマに出演している、
    椎名桔平&オダギリジョーの
    ワルイ感じが、とてもイイ感じ。

    映像の世界のワルイ色男は、
    非現実的なファンタジーなのだろう。

    表情、座り方、目線、たばこの吸い方、
    言葉以外でワルイを表現する俳優ってすごい。

    オダギリジョーのどこの方言かわからない
    イントネーションもすごくイイ。

    来週、最終回です。

    大衆に迎合しない稀有な月9。

    豪華出演俳優陣の演技力が凄いので
    一見の価値あり。

    神崎薫:尾野真千子
    冬月啓:椎名桔平
    茸本和磨:三浦翔平
    真矢樫キリコ:仲里依紗
    夏目大作:竹内力
    抜道琢己:板尾創路
    巻上輝男:宇梶剛士
    小清水元:小林薫
    豊臣嫌太郎:宮藤官九郎
    伊集院保:オダギリジョー
    金子千秋:三浦友和

    全員悪いひとの役です。

  • 下請け職人とクリエイターの違い

    私は長年、フリーアナウンサーという、
    『話す職人』として、
    いわゆる下請けの仕事をたくさんしてきました。

    下請け職人というのは、永遠の形態ではなく、
    自立型経営、独自企業になるまでの我慢の期間、
    勉強の期間だと私は思っている。

    嫌なことも、つらいことも、苦手なことも、
    薄利なことも、面倒なことも、恥ずかしいことも、
    一人前になるまでは、とにかく何でもやってみる。

    とにかく数をこなす。

    数をこなしても、磨かれない質もあるが、

    数をこなさずして、磨かれる質はない。

    私はそんな奉公を20年続けて、
    ふと、年季が明けたな。と思った。

    今は自分にできるささやかなことで
    誰かの役に立つ喜びを感じているし、

    もっともっとできることがあるはず。という
    自分の潜在能力の奥深さにも期待している。

    でも、とうに年季が明けた職人の中には
    自由になる扉がわからず、
    ずっと奉公を続けている人もいる。

    私も下請け職人だったからよくわかりますが、
    職人の望むものは、シンプルに2つです。

    ①お客様に喜ばれたい。

    ②自分の能力を認めてもらい、評価されたい。


    つまり、原価を割り込むような値付けをされたり、
    理不尽な扱いを受けたとき、
    下請け職人のマインドは、

    日雇い労働者になる。

    そのコストカットは、
    本来得られるはずの質をも落とす。

    一方で、こころも経済も満たされた場では、
    職人たちは潜在能力を発揮し、
    顧客満足に全力を注ごうと努力する。
    そのときのマインドは、
    矜持をもったクリエイターになる。
    その結果、質を高めた価値を
    提供することができるのです。
    それが、下請け職人と、クリエイターの違い。
    ずっと重ねてきた努力や経験を活かして、
    人に喜ばれ、お金を得て、
    社会に経済を循環させることこそ、
    仕事の醍醐味であり、生きている実感に繋がる。

    社名であるWORDROBEワードローブは、
    ことばの衣裳部屋であるとともに、

    才能あるクリエイターたちが、
    自由な組み合わせで輝くことができる場所。
    素晴らしきクリエイターを
    適材適所にご案内することもまた、
    印象美プロデューサーの仕事です。
    ☆写真の絵は大森慶宣さんの作品です。