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ノエチカ 古美術の会 北欧編
ヴィンテージの家具や陶器の、
扱い方や選び方、見分け方、魅力などを、金沢市広坂のNOWのオーナー梨野雅揮さんの解説で学ぶセミナーに参加してきました。梨野さんの選ぶ北欧の家具や小物は、ノルディックの素朴で温かいイメージに囚われず、クラシック、モダン、シンプル、エレガント。値段や評価といった、他者が決めた既存の価値観に頼るのではなく、自分自身が『好き』である感覚が一番大事。
という、梨野さんのメッセージから、日々、好きな家具を見て、触れて、
愛でる時間の積み重ねは、
人生の時間の質を積み上げることだと
しみじみ感じました。後半はノルウェーのコーヒーをいただきながら、参加者同士の懇親タイム。普段お会いすることのない方々との
他愛もないお喋りも新鮮で、初夏の風に吹かれながら、ふんわりと心地好い時間を愉しみました。 -
能美市プチ・バカンス ~ 北陸の小さな旅
月末の事務作業から解き放たれ、
ご近所の能美市にて、GW気分を満喫。まずはガリビエさんで、ソーセージや、レバーパテ、ハムなどを買い込みます。ゴールデンウィーク中の食卓が愉しく、家事が楽になるように(笑)ドイツの紅茶ブランド・ロンネフェルトの
アイリッシュモルトフレーバーのジェラートを
買い食いし、可愛い山羊さんたちと戯れる。能美市バカンスに酔いしれ、調子に乗って気持ちよくなっていたら、
初めて袖を通したシルクのワンピースに
アイスをこぼすという、幼児並みの粗相。。それも含め、気持ちよすぎるGWのはじまり。
最後は、Hearty Bread Cyunaでバケットを購入。今夜のチーズフォンデュ用です。バッグがすでに、仕事を放棄した仕様になっています。Hearty Bread Cyuna(ハーティブレッド チュナ)石川県能美市湯屋町カ4-2
TEL 0761-51-2435 7:00~19:00 火曜休 -
ふらり寄り道~西田幾多郎哲学記念館
かほく市まで打ち合わせにきたので、
大好きな場所に、ふらり寄り道。ゆっくり常設展示室を閲覧し、
西田幾多郎の生涯を紹介するビデオも、全編観覧。しかもビデオのナレーターを後追いしながら、
一緒にナレーションすること20分余り。自宅並みの気持ちの入り込みぶりで、
不審者感満載のわたし(苦笑)西田幾多郎という人の、
病苦、両親の離散、我が子との死別など、不遇な人生の歩みを知ると、【 哲学の動機は、「驚き」ではなくして、
深い人生の「悲哀」でなくてはならない 】という言葉に、より一層の重みを感じました。
また、よき教育者だった西田幾多郎は、
手紙をよく書くひとだったそうで、たくさんの書簡の展示から、
生きたその人の、人となりが滲んでいました。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~わたしの生涯は極めて簡単なものであった。
その前半は黒板を前にして坐し、
その後半は黒板を後ろにして立った。
黒板に向かって一回転をなしたといえば、
それで私の伝記は尽きるのである。~続思索と体験より~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~まことに「知ることを愛する」人物だったのだと、
この言葉からも感じ入ります。 -
暮らしのなかの、小さな誇り
特別なチョコレートケーキをお気に入りのお皿に載せて、
朝のおめざに少しだけ、
熱いコーヒーと一緒に。27才で独り暮らしを始めた頃は、部屋にあるスプーン一本に至るまで、すべて、自分で働いて選んだことに、小さな誇りを感じていました。あれから20余年。いまは、20年以上の長きにわたり、変わらず愛し続けているものたちと、ずっと、なかよく暮らしていることや、ずっと、新鮮に感動できていることに、小さな誇りを感じています。 -
土地の器と金沢の暮らし
たけのこづくしの朝
大きな筍を2本、実家からもらい、
筍の煮物、筍の味噌汁、筍ごはんこんな地味色の食事を視覚的に
助けてくれるのが、
華やかな九谷焼と漆塗り。いまほど食材が色彩豊かではなかった時代、曇天の金沢の食卓は、 -
ことばによる薫陶(くんとう) ~ シーモア・バーンスタイン
音楽家としての自分と、
普段の自分を、深いレベルで一致させることができると、やがて音楽と人生は相互に作用して、果てしない充実感に満たされる【シーモアさんと大人のための人生入門】監督 イーサン・ホーク
出演 シーモア・バーンスタイン
2014年 アメリカ#シーモアさんと大人のための人生入門
#ことばによる薫陶
#WORDROBEことばの衣装部屋
#印象美コミュニケーション -
映画 / 女系家族 1960年 日本
好きすぎて何度観たかわからない映画
1960年上映の 【女系家族】主演は最愛の女優、若尾文子さん。
強かで凛とした美しさ、
印象的なしっとり低音ヴォイス、
透き通るような白い肌。番頭役は、中村鴈治郎さん。
小ずるい目の据わり方、泳ぎ方が秀逸。
全てが巨悪ではなく小悪党という塩梅がよい。伯母役の浪速千恵子さんは、
意地が悪く、気位だけは高いのに
底は浅い・・という憎憎しい役を、
ものすごい迫力で演じています。仕舞の師匠役の田宮二郎さん。
色悪な男が本当に似合う役者
まったく惚れ惚れする・笑観音開きのタクシーや、
路地の長屋が残る50年前の日本、あの船場吉兆のささやき女将が
育まれた街であることが
伝わる土地の雰囲気と地言葉ストーリー、キャスティングともに
好きすぎる映画トップ10の1本です。 -
人生論ノート ( 三木 清 ) ~嫉妬心について
先日、西田幾多郎哲学記念館を訪れ、
西田幾多郎が、三木清が教え子であったことを知り、
昨夜、久しぶりに紐解いた一冊が、『人生論ノート』今から10年以上前、披露宴の司会をしていたころ、上司から部下への祝辞で、この本の一節が引用されているのを聴き、興味をもって購入した一冊。『希望について』『成功について』など、
人生に関わる様々な言葉について、論じた本です。私自身が未熟ゆえに、解釈に混乱する箇所が多々あるなか、『嫉妬について』の冒頭に今の私は、とても惹きつけられました。2017年の、My人生テーマに掲げているのは、『 純粋意欲に忠実に生きる 』その目的は、『 独自性 』や『 感性 』を育むことです。外からの情報を優先していては、決して生み出せず、自分の内側、心の声に忠実に行動することからしか磨かれないものを大切にしたい。そう思った根底には、実は『嫉妬心』に縛られない生き方を、無意識に選びとろうとしている思考があるのではないか?と、ふと気づいたのです。『 嫉妬心 』とは、苦しいもので、大切に育んでいたささやかな自信すら、根こそぎ奪って、地に叩きつけます。替わりに植え付けられる、『憎しみ』や『恐れ』が萌芽し成長すると、蔦の葉が絡まるように心が縛られ、硬直し、動けなくなってしまう。しかも、自信を奪い、憎しみを植えつけるのは、他者ではなく、自分自身であるから厄介。でも、ひたすらに自分を深めていくと、
他人は『 嫉妬心 』という、苦しい感情の対象であってもなお、相対で自分を知るためには、無くてはならない尊い対象だと気づいていく。『憧れ』と『嫉妬』の源泉は、ともに、対象者の魅力への気づきですが、『憧れ』は、奪われる恐れが何もなく、むしろ、活力や、夢を与えてくれる、〝 安全な領域 〟から生まれるもの。『 嫉妬 』は、その逆で、大切な何かを奪われたり、自分の価値観を否定される恐れがあり、不安という、苦痛な感情を与える、〝 危険な領域 〟から生まれるもの。だからこそ、その不足感はどこからやってきて、何に恐れていて、何があれば、それを埋められるか、突き詰めて考えることは、結果的に、自分を知り、深め、『独自性』や『感性』を研き、心の器をひろげ、自分を創りあげる機会になっていくのです。下記は『人生論ノート』三木清 著書↓〝嫉妬心について〟より冒頭を抜粋 ↓~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~嫉妬は悪魔にふさわしい属性である。天真爛漫は美しいが、嫉妬は醜い。
なぜなら嫉妬は質的なものではなく、
量的にはたらくからだ。
嫉妬はつねに多忙なのである。では嫉妬をどのように克服できるのか。
しばしばあなたも自信をもちなさい
と言われるだろうが、その自信はどうしたらもてるのか。
おそらく何かを作り続けるしかあるまい。
その何かの中に自分を発見するしかあるまい。
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金澤文香WORKSHOP
武家屋敷という特別な空間で、
手紙の礼法・文香(ふみこう)を学ぶ旅。春夏の配色で自由に水引を結び、
暮れゆく空の色に身を任せる時間。ご予約いただいた二組のご夫妻様に、
大変喜んでいただけました。Intelligence journey
by WORDROBEお問い合わせフォームはコチラ↓ -
Atelier Cozy 2日限りの特別なお花屋さんがopen
リラの香りに誘われて、ハルモニアがやってきました。きれいなブーケに興味津々です。Atelier Cozy アトリエ・コジーにて、
2日間だけの特別なお花屋さんがopen。みよ先生のアトリエに、春のお花をお迎えにいく今日の気分は、ヤマボウシのブローチとさくら色のニット。オランダから直輸入のリラや、
ニュアンスのあるクレマチス、
香り高い鈴蘭、和薔薇の雅(みやび)ドキドキ、心惹かれる花々を選んだら、
大阪のイグレック・フルリストの
松田吉央 さんがブーケを作って下さいました。主宰する野崎三四子先生の、
センスとお人柄が創りあげる、
アトリエの賑やかで暖かい空気と合まって、遠路、金沢まで旅してきたお花たちが、
愉しげにおしゃべりしているような、
なんともいえない、しあわせな空間でした。自宅に飾った、のびやかで清楚なクレマチス。紫色のお花は控えめでチャーミング。
影だけが優艶さを醸す彼女の名前は、
『 Miss 菫(ミススミレ) 』絵になるクレマチスは影まできれい。