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今の季節をありのままに、優艶に。
金沢で、桜の定点観測新緑と、桜蕊(さくらしべ)萌える黄緑と、落ち着いた濃紫が
ひとつの枝に重なる時期は、
満開の期間よりずっと短い。同じ場所で初桜がほころび、
艶桜が咲き競っていたころ。 -
花森安治の仕事 ~ 世田谷美術館
最終日に間に合いました。
『暮らしの手帳』の編集長だった花森安治氏の
生涯の仕事を辿る企画展。母親が『暮らしの手帳』を定期購読していて、
小学生の頃からずっと『すてきなあなたに』という、
エッセイの世界観が大好きでした。
真の贅沢とは、
日常の中に自らきらめきを見つけ、
悦びを創りあげるといった価値観に、
どれほど影響を受けただろう。展示では、花森安治氏の戦争への怒りや、
女性解放、『暮らし』という尊い営みへの想い。強い信念からあふれだす、
圧倒的な行動力と生きる力の源泉が、
膨大な数の資料で語られていました。また『すてきなあなたに』は、
戦後といわれる時代が過ぎた後の、
新しい世代の象徴的な企画だったことを知り、豊かで平和な時代に生まれ育った自分の幸せを
改めて実感するひとときにもなりました。観賞後は、砧公園の桜の美しさと、
雨上がりのマイナスイオンの心地好さが
来たときよりも鮮烈に感じられて、のんびりお散歩していたら、フラワーショップに併設されたカフェに出逢い、ふらり立ち寄り、お茶とケーキをいただきました。什器もインテリアもシャビーな静けさがあり、このうえなく心地好い。帰り際に小さな花束を求め、ホテルの部屋に飾る。翌朝、コーヒーを飲みながら眺めるひとときは、まさに、すてきなあなたに的〝暮らしのシーン〟と、悦に入ってみる✨スイートピーとバラの色彩バランスが、窓の向こうの桜たちと、大層お似合い。 -
ことばによる薫陶(くんとう) 禅語より
■ 掬水月在弄花香満水 ■
みずをきくすればつきてにあり
はなをろうすればかえにみつ -
銀座の一等地を倉庫にしますか?
■ 銀座の一等地を倉庫にしますか? ■
企業専門の整理収納アドバイザー
家村 香織さんから、
オフィス収納のコンサルティングを受けたときに問われたこと。たしかに! 一等地は倉庫にはしない。
にもかかわらず、デスクの一等地である
真ん中の引き出しには、ホッチキスの替え芯や、過剰な量のクリップ、ボールペンが入っていて、
一等地が倉庫状態だったわたし。あれ以来、気を付けてはいるけれど、
日々の慌ただしさが、デスクの引き出しに反映され、
いつもワチャワチャと探し物するはめに。。今日は日曜出勤して、
カオス化していた引き出しを
スッキリ整えました。日々、視覚から『だらしない人』を
イメージするか、
『デキル人』のイメージを自分に植えつけるかは、
本人の選択であり、わたしの場合は、大切な提案書を作る前の
ささやかな儀式でもある。そして、全収納ファイルに
統一テプラを貼るという、
2年越しの夢は、ゴールデンウィークへ持ち越し。