映画 / 女系家族 1960年 日本

好きすぎて何度観たかわからない映画
1960年上映の 【女系家族】

主演は最愛の女優、若尾文子さん。
強かで凛とした美しさ、
印象的なしっとり低音ヴォイス、
透き通るような白い肌。

番頭役は、中村鴈治郎さん。
小ずるい目の据わり方、泳ぎ方が秀逸。
全てが巨悪ではなく小悪党という塩梅がよい。

伯母役の浪速千恵子さんは、
意地が悪く、気位だけは高いのに
底は浅い・・という憎憎しい役を、
ものすごい迫力で演じています。

仕舞の師匠役の田宮二郎さん。
色悪な男が本当に似合う役者
まったく惚れ惚れする・笑

観音開きのタクシーや、
路地の長屋が残る50年前の日本、

あの船場吉兆のささやき女将が
育まれた街であることが
伝わる土地の雰囲気と地言葉
ストーリー、キャスティングともに
好きすぎる映画トップ10の1本です。