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映画 / 女系家族 1960年 日本
好きすぎて何度観たかわからない映画
1960年上映の 【女系家族】主演は最愛の女優、若尾文子さん。
強かで凛とした美しさ、
印象的なしっとり低音ヴォイス、
透き通るような白い肌。番頭役は、中村鴈治郎さん。
小ずるい目の据わり方、泳ぎ方が秀逸。
全てが巨悪ではなく小悪党という塩梅がよい。伯母役の浪速千恵子さんは、
意地が悪く、気位だけは高いのに
底は浅い・・という憎憎しい役を、
ものすごい迫力で演じています。仕舞の師匠役の田宮二郎さん。
色悪な男が本当に似合う役者
まったく惚れ惚れする・笑観音開きのタクシーや、
路地の長屋が残る50年前の日本、あの船場吉兆のささやき女将が
育まれた街であることが
伝わる土地の雰囲気と地言葉ストーリー、キャスティングともに
好きすぎる映画トップ10の1本です。 -
人生論ノート ( 三木 清 ) ~嫉妬心について
先日、西田幾多郎哲学記念館を訪れ、
西田幾多郎が、三木清が教え子であったことを知り、
昨夜、久しぶりに紐解いた一冊が、『人生論ノート』今から10年以上前、披露宴の司会をしていたころ、上司から部下への祝辞で、この本の一節が引用されているのを聴き、興味をもって購入した一冊。『希望について』『成功について』など、
人生に関わる様々な言葉について、論じた本です。私自身が未熟ゆえに、解釈に混乱する箇所が多々あるなか、『嫉妬について』の冒頭に今の私は、とても惹きつけられました。2017年の、My人生テーマに掲げているのは、『 純粋意欲に忠実に生きる 』その目的は、『 独自性 』や『 感性 』を育むことです。外からの情報を優先していては、決して生み出せず、自分の内側、心の声に忠実に行動することからしか磨かれないものを大切にしたい。そう思った根底には、実は『嫉妬心』に縛られない生き方を、無意識に選びとろうとしている思考があるのではないか?と、ふと気づいたのです。『 嫉妬心 』とは、苦しいもので、大切に育んでいたささやかな自信すら、根こそぎ奪って、地に叩きつけます。替わりに植え付けられる、『憎しみ』や『恐れ』が萌芽し成長すると、蔦の葉が絡まるように心が縛られ、硬直し、動けなくなってしまう。しかも、自信を奪い、憎しみを植えつけるのは、他者ではなく、自分自身であるから厄介。でも、ひたすらに自分を深めていくと、
他人は『 嫉妬心 』という、苦しい感情の対象であってもなお、相対で自分を知るためには、無くてはならない尊い対象だと気づいていく。『憧れ』と『嫉妬』の源泉は、ともに、対象者の魅力への気づきですが、『憧れ』は、奪われる恐れが何もなく、むしろ、活力や、夢を与えてくれる、〝 安全な領域 〟から生まれるもの。『 嫉妬 』は、その逆で、大切な何かを奪われたり、自分の価値観を否定される恐れがあり、不安という、苦痛な感情を与える、〝 危険な領域 〟から生まれるもの。だからこそ、その不足感はどこからやってきて、何に恐れていて、何があれば、それを埋められるか、突き詰めて考えることは、結果的に、自分を知り、深め、『独自性』や『感性』を研き、心の器をひろげ、自分を創りあげる機会になっていくのです。下記は『人生論ノート』三木清 著書↓〝嫉妬心について〟より冒頭を抜粋 ↓~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~嫉妬は悪魔にふさわしい属性である。天真爛漫は美しいが、嫉妬は醜い。
なぜなら嫉妬は質的なものではなく、
量的にはたらくからだ。
嫉妬はつねに多忙なのである。では嫉妬をどのように克服できるのか。
しばしばあなたも自信をもちなさい
と言われるだろうが、その自信はどうしたらもてるのか。
おそらく何かを作り続けるしかあるまい。
その何かの中に自分を発見するしかあるまい。
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金澤文香WORKSHOP
武家屋敷という特別な空間で、
手紙の礼法・文香(ふみこう)を学ぶ旅。春夏の配色で自由に水引を結び、
暮れゆく空の色に身を任せる時間。ご予約いただいた二組のご夫妻様に、
大変喜んでいただけました。Intelligence journey
by WORDROBEお問い合わせフォームはコチラ↓ -
Atelier Cozy 2日限りの特別なお花屋さんがopen
リラの香りに誘われて、ハルモニアがやってきました。きれいなブーケに興味津々です。Atelier Cozy アトリエ・コジーにて、
2日間だけの特別なお花屋さんがopen。みよ先生のアトリエに、春のお花をお迎えにいく今日の気分は、ヤマボウシのブローチとさくら色のニット。オランダから直輸入のリラや、
ニュアンスのあるクレマチス、
香り高い鈴蘭、和薔薇の雅(みやび)ドキドキ、心惹かれる花々を選んだら、
大阪のイグレック・フルリストの
松田吉央 さんがブーケを作って下さいました。主宰する野崎三四子先生の、
センスとお人柄が創りあげる、
アトリエの賑やかで暖かい空気と合まって、遠路、金沢まで旅してきたお花たちが、
愉しげにおしゃべりしているような、
なんともいえない、しあわせな空間でした。自宅に飾った、のびやかで清楚なクレマチス。紫色のお花は控えめでチャーミング。
影だけが優艶さを醸す彼女の名前は、
『 Miss 菫(ミススミレ) 』絵になるクレマチスは影まできれい。 -
今の季節をありのままに、優艶に。
金沢で、桜の定点観測新緑と、桜蕊(さくらしべ)萌える黄緑と、落ち着いた濃紫が
ひとつの枝に重なる時期は、
満開の期間よりずっと短い。同じ場所で初桜がほころび、
艶桜が咲き競っていたころ。 -
花森安治の仕事 ~ 世田谷美術館
最終日に間に合いました。
『暮らしの手帳』の編集長だった花森安治氏の
生涯の仕事を辿る企画展。母親が『暮らしの手帳』を定期購読していて、
小学生の頃からずっと『すてきなあなたに』という、
エッセイの世界観が大好きでした。
真の贅沢とは、
日常の中に自らきらめきを見つけ、
悦びを創りあげるといった価値観に、
どれほど影響を受けただろう。展示では、花森安治氏の戦争への怒りや、
女性解放、『暮らし』という尊い営みへの想い。強い信念からあふれだす、
圧倒的な行動力と生きる力の源泉が、
膨大な数の資料で語られていました。また『すてきなあなたに』は、
戦後といわれる時代が過ぎた後の、
新しい世代の象徴的な企画だったことを知り、豊かで平和な時代に生まれ育った自分の幸せを
改めて実感するひとときにもなりました。観賞後は、砧公園の桜の美しさと、
雨上がりのマイナスイオンの心地好さが
来たときよりも鮮烈に感じられて、のんびりお散歩していたら、フラワーショップに併設されたカフェに出逢い、ふらり立ち寄り、お茶とケーキをいただきました。什器もインテリアもシャビーな静けさがあり、このうえなく心地好い。帰り際に小さな花束を求め、ホテルの部屋に飾る。翌朝、コーヒーを飲みながら眺めるひとときは、まさに、すてきなあなたに的〝暮らしのシーン〟と、悦に入ってみる✨スイートピーとバラの色彩バランスが、窓の向こうの桜たちと、大層お似合い。 -
ことばによる薫陶(くんとう) 禅語より
■ 掬水月在弄花香満水 ■
みずをきくすればつきてにあり
はなをろうすればかえにみつ -
銀座の一等地を倉庫にしますか?
■ 銀座の一等地を倉庫にしますか? ■
企業専門の整理収納アドバイザー
家村 香織さんから、
オフィス収納のコンサルティングを受けたときに問われたこと。たしかに! 一等地は倉庫にはしない。
にもかかわらず、デスクの一等地である
真ん中の引き出しには、ホッチキスの替え芯や、過剰な量のクリップ、ボールペンが入っていて、
一等地が倉庫状態だったわたし。あれ以来、気を付けてはいるけれど、
日々の慌ただしさが、デスクの引き出しに反映され、
いつもワチャワチャと探し物するはめに。。今日は日曜出勤して、
カオス化していた引き出しを
スッキリ整えました。日々、視覚から『だらしない人』を
イメージするか、
『デキル人』のイメージを自分に植えつけるかは、
本人の選択であり、わたしの場合は、大切な提案書を作る前の
ささやかな儀式でもある。そして、全収納ファイルに
統一テプラを貼るという、
2年越しの夢は、ゴールデンウィークへ持ち越し。 -
磨きあげる休日
仕分けして、捨てて、整えて、
磨くという掃除に関わる一連の作業のなかで、『磨く』というのは花形ワークだと思う。なにかがピカピカになっていく様(サマ)というのは、純粋に気持ちが良い。どんなネガティブな感情のときであっても、ピカピカになにかを磨きあげていると、心までみるみるクリーンに輝いていく。ハルモニアも壁に隠れて応援中↑人とモノの共同作業から生まれるエネルギーは、波動を整えて、思いがけない閃きをうみだす。そして磨き終わりは、寛ぎの特別なじかん。
とっておきの、おいしい紅茶を淹れて、
映画に似合うフレグランスを部屋に選ぶ。好きな色のお花をちいさく活けて、
好きな映画を、
ゆったり、のんびり、うっとり鑑賞。エネルギーを充電する時間。
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インテリアという景観に際立つ印象美
『人に合わせる』『場所に合わせる』という、
これまでの概念から、『その場の、空間の質を高める』
という、進化した意識を持つ女性が増えたなら、
この街はもっと、もっと、美しく輝くはず。金沢を代表する女性経営者の皆様、
そして、インテリアコーディネーターとして
ご活躍の皆様とともに、美しいしつらえの
L’interno BY Yamagishi.ショールームで、
『印象美な在り方』を考え、学んだ時間を山岸社長のblogにてご紹介いただきました。