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田所美恵子写真展「針穴のパリ」
一枚のポストカードの、
艶かしい違和感に惹かれて、
田所美恵子写真展「針穴のパリ」へ。 -
第一章「はるのあわいの音づれに」 mama!milk
シャビーな静けさを慈しむ小さな空間に、
コントラバスとアコーディオンの調べ -
谷口吉郎・吉生記念建築博物館
曇天からの、一瞬の雪、そして春の青空。
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ハマスホイとデンマーク絵画展
日曜日の夕方、雨、パンデミックへの警戒、、、 .
いろんな条件が重なったからか、
週末とは思えないほど入場者の少ない館内。ハマスホイの描く世界観にふさわしい、
ゆったりとした静かな環境で、
念願の作品たちを鑑賞することができました。白とグレーのグラデーションが描き出す
静謐な美しさを讃える作品たちは、デンマークの人々が今も大切にする価値観
「ヒュッゲ~寛いだ心地よい雰囲気」を
象徴するようでした。時代の美意識がハマスホイの目が捉えた
美しきものたちに大きく近づいている。そんな確信を深めました。
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金澤老舗百年展 ~ いまに生きる老舗
◼️ 物心両面の豊かさとの邂逅 ◼️
金沢老舗百年展、明日16日までなので、
是非金沢の皆様には足を運んでいただきたい。先日の鼎談のなかで、
鈴木大拙館木村館長がおっしゃっていました。
「 時間の経過とともに歴史は生まれるが、
時間の経過だけでは伝統は生まれない。」どんなに小さな規模であっても、
商売を続けるということは、
たゆみない反復と、
時代に問いかけ、変わり続ける熱量が必要で、創業者はゼロから市場を開拓し、
継承者は伝統を守り、革新し続ける。そんな金沢100年企業の誉れ(ほまれ)の舞台裏を
垣間見るような企画展でした。子供の頃から慣れ親しんでいた会社だから、、
というのもありますが、
私は「うつのみや」という本屋さんの
企業を映す言葉が好きでした。
「 知性と情操をお届けする 」高度成長期以前の昭和の時代から、
モノではなく、心の成長や豊かさに
フォーカスしていらしたことを知り、 -
アートと親族という関係性
金沢21世紀美術館が開館する際に、
メキシコ在住の石彫刻家である従兄の作品の
所蔵が決まり、親戚中が喜び湧きたち、
誇らしい気持ちで皆が展示を観覧しに行きました。「さて? この石はなんなんだ?」と、
現代アートの見方がわからない門外漢たちは
首をかしげながらも、自慢げだったものです。まるで我らがDNAそのものに
社会から承認を得たかのように。あれから15年。
今では世界で活躍し、銀座でも個展を
ひらくようになった従兄の作品が、21美15周年の企画展で展示されていると聞き、
今日、再び会いに行きました。ダイナミックに活躍できる空間との出会いを、
待っているようにも見えました。創り手が、広い世界を求めて
金沢からメキシコに旅立ったように、メキシコからやってきた作品たちもまた、
自由な世界に憧れる魂をもち、
籠の外に希望を抱いているのかもしれない。そして、この15年の間に旅立った
親戚の叔父伯母の顔を思いだしながら、
心で対話する一日でした。美術館に展示されている作品にはすべて
作者がいて、その向こう側にはかならず
家族や親族の誇らしさがあると思うと、
この美術館という場の体温が、
ふんわりと高くなった気がしました。#金沢21世紀美術館
#hiroyukiokumura
#現代アート
#メキシコ
#ハラパ
#アトリエ @ 金沢21世紀美術館 -
銀線細工と彫金 ~ 柳井千恵子作品展
このうえなく繊細なネックレスやかんざし、
ピアスなどの装身具を制作している、
柳井千恵子さんの作品展。婚礼の席で新婦の髪を飾る、
ティアラや簪といった豪奢な宝飾品を
ひとときの夢としてとらえるのではなく、一生愛用できる髪飾りとして、
大切にオーダーするという選択肢も
最近では人気があるそうです。雪の結晶をモチーフにしたネックレスたちは、
今年はまだ金沢に訪れていない純白の朝を、
静かに待ちわびているようでした。 -
印象派から その先へ 吉野石膏コレクション
2019年最後の東京出張、充実した一週間。
快晴でもビル風は冷たく、coccinelle.の
カシミアコートがぴったりでした。 -
ゴッホ展
東京出張の合間に、上野のゴッホ展へ。
ゴッホは画家として活動していた
10年ほどの間に、弟テオに600通以上の
手紙を送っていたそうです。その書簡をもとにした
音声ガイダンスで知るゴッホは、
想像していた「気難しい狂人」ではなく、
心惹かれるものに対して忠実に、
必死に生きたひとだった。自身を「裏通りの印象派」と名付けるほど、
存命中は評価されなかった兄ゴッホの才能を、
誰よりも信じてサポートし続けた弟テオへ
晩年、送った手紙のメッセージが
とても心に響きました。#ゴッホ
#映画永遠の門を観るまえに
#気分を高めてました @ 上野の森美術館 -
濃い霧に漂うポーラ美術館
濃い霧が広がる箱根は、
まるで雲のなかを歩いているような、
不思議な感覚。
「シンコペーション
~世紀の巨匠たちと現代アート」ポーラ美術館の所蔵コレクションと、
12組の現代作家たちによる
インスタレーション、映像、音、写真の共演。遊歩道から見えるそこかしこにも
遊び心のあるアートが点在していて、ポーラ化粧品という企業の、
「美しさ」に対する表現を体感する午後。中でも一番、心が動いたのは、
横溝静 × モネ、ルノワール、ボナール。イギリスに暮らす四人の年老いた女性が
ショパンのワルツを弾き継いでいく映像。彼女たちの現代の住まいの光景と、
印象派~ポスト印象派の時代の光景が
永遠のループのように
ひとつの部屋で繋がっていくアート。 .
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「永遠に、そしてふたたび」
というタイトルに、先日、マルセル・プルーストの講座で聴いた
「見つける」とは、
「再び、見つけることだ」という
メッセージを思い出しました。#箱根神社
#おみくじ大吉
#ポーラ美術館
#濃霧という夢に酔う
#ショパンとボナールルノアールモネ @ ポーラ美術館 polamuseumofart