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旧き(ふるき)もの新しく、 新しきもの古(いにしえ)美しく
実家で老父母と炬燵にはいり、
他愛もない世間話をし、
お茶を飲み、お菓子を食べ、うたた寝。父は従妹に手紙を書き、
母は台所で夕げの仕度。石油ファンヒーターの音と、
お鍋で大根が沸々煮える音しか聞こえない。古い日本家屋の温かい部屋は、
まるでシェルターのように、
現実世界から遮断されている。若い頃は苦手だったこの閉塞感が、
今は平和の安息地に感じる不思議。私が生まれる前からここにある階段灯も、
ふと見上げれば、なんと味わい深いことだろう。旧き(ふるき)もの新しく、
新しきもの古(いにしえ)美しく。そんなことばが思いめぐる一日でした。 -
旅人が惹かれるもの
地中海料理の人気店でランチ。
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大切な友人のご尊父が旅立った日
今日の富山県は、
立山連邦が際立つ美しさでした。大切な友人のご尊父が旅立った日。
この世で十分に役目を終えた身体を
静かに置いて、魂が自然に還った日。鮮やかな紅葉と、すみわたる青空と、
優しげな雲と、爽やかな秋風が両手を広げて魂の帰還を祝福し、
この世での功績を
褒め称えているかのよう。山形県人でありながら、
最期は仕事場である富山県に
想いを馳せていた方だから、立山連邦もまた、
ご尊父の旅立ちを凛とした表情で、
姿勢をただし、
優しく敬礼しながら見送っているように
私は見えた。一人っ子の彼女は立派に喪主を勤め、
残された母を労り、周囲に配慮していた。物語のように温かく心に響く、
喪主の挨拶を聴きながら、ご尊父はどんなに安堵し、
誇らしい気持ちで、我が娘を
見守っていたことだろう。いつの日か必ず訪れるその日までに、
私もキチンと大人になろう。 -
先代猫だるちゃんの納骨日
今日は義父の10回忌のお墓参り後、
先代猫のだるちゃんの納骨を
1年越しで行いました。だるちゃんが旅立ったのは去年の10月16日。お骨を手放すことも、新しい猫を迎えることも、哀しみに忠実でないようで
ずっと気が進まなかったけど、いざ、チビ猫ハルモニアを迎えてみると、『だるちゃんもこんな仕草したなぁ』とか、『だるちゃんもこの場所好きだったね』とか、
共に過ごした幸せな思い出を振り返る時間が増えて、より一層だるちゃんを身近に感じるようになりました。大事な友人・八木勢津子ちゃんが
死に物狂いで探してくれた(笑)
だるちゃんそっくりなイラスト入り缶が
我が家の日常風景に溶け込み、贈り物が上手な人って、
相手の心に寄り添える人なのですね。私もそんな女性になりたいな。人もペットも、愛するものの旅立ちの時に、『ありがとう』と心から言えるように。『ごめんね』と泣かずにいられるように、
きちんと愛をもって関わり、接していこう。そう心新たにした秋の1日でした。
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金沢ジュエリーdodo
金沢のジュエリーデザイナー
藤田圭子さんのdodoシリーズ -
香川県高松にて印象美セミナー
午後からの講演会に向けて美容室へ。
オーナーのルミさんとは
年齢が近いこともあり、
話に花が咲き、いっぱい笑って、
すごくリラックス。そして、講演後に夕食のお約束をしました。こうして全国に広がるご縁が愉しい。 -
丁寧は未来への贈り物
そろそろ夏物の寝具に変えようと思いたち、
きちんと手入れされた麻のシーツや、
枕カバー、肌布団が
手の届く場所に整えられていて、
すぐに気持ちよく使えるとき、一年前の自分に
『本当にありがとう!』と、
お礼を言いたくなる。最近、面倒くさい気持ちに疲れていたので、
過去の自分から、『 丁寧は未来の自分のためだよ 』
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さくら色の涙を誘う、贈り物
卯辰山で今年最後のお花見
お昼ごはんのあとは、
ふらりと上生菓子を買って、
友達とドライブがてら野点でゆっくり。 -
琉球ガラスの贈り物
心優しき名護んちゅから届いた琉球ガラス。
深みのある色合い、
明暗のコントラスト、
やわらかいフォルムの表現が
なんとも美しい。飾って愛でるだけでなく、
普段使いで愛着を感じられる器を
選んでくださったことがまた嬉しい。まずはフルーツを入れてみた。
太陽の自然光が似合うコンビネーション。
琉球ガラスは沖縄に留まらず、
ベトナム琉球ガラス文化工芸村を構えて、
世界に発信しているとのこと。ガラスという涼しげな印象の中に、
ハンドメイドの温もり。今日から仲良く一緒に暮らしていこう。
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祝福と感謝のなかに生きること
雪景色なのに、ほのかに春を感じる。人前式のバージンロードで
新婦の父が、娘の手を新郎に委ねた。金沢城下に舞う名残雪は、
父の想いを絵にしたようだった。清らかで、せつなく、
それでいて、
春を迎える希望がそこにはある。今年初めてのブライダル。
この空気の中に、久しぶりに
身を置いてみると、
やっぱり私はこの仕事が大好きなのだと、
改めて感じずにはいられない。祝福と感謝。
それは人間だけに与えられた高尚な感情。