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ことばによる薫陶(くんとう) ~ 花森安治
美しいものは、いつの世でも
お金やヒマとは関係がない
みがかれた感覚と、
まいにちの暮らしへの、
しっかりした眼と、
そして絶えず努力する手だけが、
一番うつくしいものを、
いつも作り上げる「暮しの手帖」初代編集長
花森安治さんのことばより#chant_de_coccinelle.
#暮らしのなかに息づく上質
#紳士服地の仕立てるドレス
#ブランドで選ぶのか五感で選ぶのか
#自分を愛するための服 -
ことばによる薫陶(くんとう) シャガール
Love is my only interest,
so I’m concerned
just with the things surrounding love.愛だけが私の興味を引くものだから,
愛を取り巻くものとしか
私はかかわりを持たない。
~ シャガールの名言「印象派から その先へ」で鑑賞した、
シャガールへの新鮮な感動が今も続いていて、
お土産で頂いた画集を改めてひらく日曜日。冬の澄んだ青空、
褪せゆく木々の神秘的なコントラスト、感動の記憶とともに増える本棚の仲間たち、「愛を取り巻くものとしか、私はかかわりを持たない」2019年を締めくくり、
2020年に向かう指針となる言葉との出逢い。#マルクシャガール
#ユダヤ人画家
#恋人たちと花束
#吉野石膏コレクション
#今の感覚に最適なラベルを見つけた喜び -
ゲシュタルトの祈り ~ パールズ をこえて
人類が誕生したときからの普遍的な悩み、それが人間関係のコミュニケーション。その渦中にいるときは、水中で溺れているように苦しく、終わりがないように感じますが、過ぎてしまえば大概のことは、“ コップの中の嵐 ”のようなもの。嵐がおさまり、コップをみれば、そこには弱い人間たちが、それぞれの正義を抱きしめ生きている。■ ゲシュタルトの祈り ■
Ich lebe mein Leben und du lebst dein Leben.私は私のために生きる。あなたはあなたのために生きる。
Ich bin nicht auf dieser Welt, um deinen Erwartungen zu entsprechen –私は何もあなたの期待に応えるために、この世に生きているわけじゃない。
und du bist nicht auf dieser Welt,um meinen Erwartungen zu entsprechen.そして、あなたも私の期待に応えるために、この世にいるわけじゃない。
ICH BIN ich und DU BIST du –
私は私。あなたはあなた。
und wenn wir uns zufallig treffen und finden, dann ist das schön,
でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なことだ。
wenn nicht, dann ist auch das gut so.
たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。
~ Frederick Salomon Perls
ゲシュタルト療法は、催眠療法、家族療法と共に、NLPのベースとなっている心理療法です。
『ゲシュタルトの祈り』を咀嚼し、人間の自立を味わうと、弟子であるタブスの詩が、愛の循環という、もう一つの在り方として連続性をもって繋がるように感じます。
■ パールズを越えて ■
私は私のことをする。あなたはあなたのことをする。
もしそれだけならば、お互いの絆も、私たち自身も失うことになる。
私がこの世に存在するのは、あなたの期待に応えるためではない。
しかし、私がこの世に存在するのは、あなたが かけがえのない存在であることを認めるためであり、
そして私もあなたから かけがえのない存在として認めてもらうためである。
お互いの心がふれあった時にはじめて、私たちは 本当の自分になれる。
私たちの心のふれあいが失われてしまえば、私たちは 自分を完全に見失ってしまう。
私とあなたとの出会いは 偶然ではない。
積極的に求めるから、あなたと出会い、心がふれあう。
心のふれあいは成り行きまかせではない。自分から求めていったところにある。
全ての始まりは私に委ねられていて、そして一人では完結しない。
本当のことは全て、私とあなたとのふれあいの中にあるものだから。
~ Walter Tubbs -
ことばによる薫陶(くんとう) ~宮崎 駿
才能とは、「情熱」を
持続させる能力のこと
面倒くさいっていう、
自分の気持ちとの
戦いなんだよ。
世の中の大事なことって、
たいがい面倒くさいんだよ。
創造的人生の
持ち時間は10年だ。
君の10年を
力を尽くして生きなさい。
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ことばによる薫陶(くんとう) ~長田 弘
■ ことばによる薫陶(くんとう) ■世界はうつくしいと ~ 詩人・長田 弘
うつくしいものの話をしよう。
いつからだろう。
ふと気がつくと、
うつくしいということばを、
ためらわず口にすることを、
誰もしなくなった。そうしてわたしたちの会話は貧しくなった。
うつくしいものをうつくしいと言おう。
風の匂いはうつくしいと。
渓谷の石を伝わってゆく流れはうつくしいと。
午後の草に落ちている雲の影はうつくしいと。
遠くの低い山並みの静けさはうつくしいと。
きらめく川辺の光りはうつくしいと。
おおきな樹のある街の通りはうつくしいと。
行き交いの、なにげない挨拶はうつくしいと。
花々があって、奥行きのある路地はうつくしいと。
雨の日の、家々の屋根の色はうつくしいと。
太い枝を空いっぱいにひろげる
晩秋の古寺の、大銀杏はうつくしいと。冬がくるまえの、曇り日の、南天の、
小さな朱い実はうつくしいと。コムラサキの、
実のむらさきはうつくしいと。過ぎてゆく季節はうつくしいと。
きれいに老いてゆく人の姿はうつくしいと。
一体、ニュースとよばれる日々の破片が、
わたしたちの歴史と言うようなものだろうか。あざやかな毎日こそ、わたしたちの価値だ。
うつくしいものをうつくしいと言おう。
幼い猫とあそぶ一刻はうつくしいと。
シュロの枝を燃やして、灰にして、撒く。
何ひとつ永遠なんてなく、
いつかすべて塵にかえるのだから、世界はうつくしいと。#美しいものを見つける目
#それこそが財産
#長田弘
#世界はうつくしいと
#みすず書房
#五感
#感覚に心が動くこと
#それが官能
#艶や色というのはひとつの側面
#ことばの本質に立ち返ろう
#SensuousCity
#官能都市
#金沢市
#WORDROBE
#印象美 -
ことばによる薫陶(くんとう) マルセル・プルースト
発見の旅とは、
新しい景色を探すことではない。
新しい目で見ることなのだ。
~ マルセル・プルースト (仏・作家)
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ことばによる薫陶(くんとう) スティーブ・ジョブズ
スティーブ・ジョブズが残した最後の言葉
心に響くMOVIE他の人の目には、私の人生は
成功の典型的な縮図に見えるだろう。しかし、仕事を除くと
喜びの少ない人生だった。人生の終わりには、富などは、
私が積み上げてきた
人生の単なる事実でしかない。病気でベッドに寝ていると
人生が走馬灯のように思い出される。私がずっとプライドを持っていたこと認められることや富は
迫る死を目の前にして色褪せていき
何も意味をなさなくなっている。この暗闇の中で生命維持装置の
グリーンのライトが点滅するのを見つめ機械的な音が耳に聞こえてくる。
神の息を感じる。死がだんだんと近づいている。今やっと理解したことがある。人生において十分にやっていけるだけの富を
築き上げた後は、富とは関係のない他のことを追い求めた方が良い。もっと大切な何か他のこと。
それは、人間関係や、芸術や
または若い頃からの夢かもしれない。終わりを知らない富の追求は
人を歪ませてしまう。私のようにね。神は、誰もの心の中に
富によってもたらされた幻想ではなく愛を感じさせるための「感覚」
というものを与えてくださった。私が勝ち得た富は
死ぬ時に一緒に持っていけるものではない。私が持っていける物は、
愛情に溢れた思い出だけだ。これこそが本当の豊かさでありあなたとずっと一緒にいてくれるものあなたに力を与えてくれるもの
あなたの道を照らしてくれるものだ。
愛とは何千マイルも超えて旅をする。
人生には限界はない。
行きたいところに行きなさい。
望むところまで高峰を登りなさい。
全てはあなたの心の中にある
全てはあなたの手の中にあるのだから。世の中で、一番犠牲を払うことになる
「ベッド(賭け)」が何か知っているかい?シックベッド(病床)だよ。
あなたのために、ドライバーを
誰か雇うこともできる。お金を作ってもらうこともできる。
だけれど、あなたの代わりに
病気になってくれる人は
見つけることは出来ない。物質的な物はなくなってもまた見つけられる。
しかし一つだけ無くなってしまっては、
再度見つけられない物がある。人生だよ。命だよ。
手術室に入る時、その病人は
まだ読み終えていない本が1冊あったことに気付くんだ。「健康な生活を送る本」
あなたの人生が
どのようなステージにあったとしても誰もが、いつか人生の幕を閉じる日がやってくる。
家族を大切にしてください。
パートナーを大切に
友人を大切にしてください。そして自分を丁寧に扱ってあげてください。
人を大切にしてください。
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ことばによる薫陶(くんとう) ~ ゲーテ
10歳にして菓子に動かされ、
20歳にしては恋人に、
30歳にして快楽に、
40歳にしては野心に、
50歳にしては貪欲に動かされるいつになったら人間は
ただ知性のみを追って
進むようになるのであろうか。人生が、ゲーテの言葉通りならば、
“貪欲” というステージに登壇した私は、
奥深く、貪欲を嗜む50代。社会の価値観に振り回されるのではなく、ただ、自分が人生をかけて大切にしたいことに、時間とエネルギーを投じていく。ひそかに抱く大きな望みを、好んで親しむ。 -
ことばによる薫陶(くんとう) ~ ジャック・ニクラウス/プロゴルファー
ゴルフで役に立つのは、
『良い人柄』と『良いスイング』のみである。~ ジャック・ニクラウスそれは、ゴルフのみならず、すべてに共通する真理。磨かれた人間力と、積み重ねた経験から紡がれる技術。それを求めて、人は努力し、足りないことを知らしめられて、嘆くのでしょう。その欠乏を埋めるためには、『行動』が大切であることは、誰もがわかっている。では、なぜ『行動』が大切なのか。『行動』するなかで、様々な出会いがあり、ある日、衝動に突き動かされるように、何がなんでもやりたいこと、無償でも構わないと思えること、情熱が止まらないことに導かれる。衝動は、無垢であるから、その想いの純度とエネルギーに惹かれて、ひとが集まり、更なる展開へと加速する。そのなかで、愉しさと苦悩に揉まれながら、『良い人柄』や『良い技術』が磨かれていくことを人は成長と呼ぶのかもしれない。『運命の衝動』と出会うために、また、それを実現するために、わたしたちは、今日も『行動』する。ジャック・ニクラウスは、人生最後にプレイするなら『ペブルビーチ』と、語りました。美しく難解な、夢のゴルフコース。 -
ことばによる薫陶(くんとう) ~ 川瀬 敏郎 (花人)
(写真 川瀬敏郎著書 一日一花より)本当のものというのは、
最終的に言えば自分自身なんですね。自分自身がどういう存在であったか。
というところに、
花が関わってなかったら、
花はメッセンジャーにはなれないんです。例えば、枯れ蓮に寒牡丹を、
一輪ポンっと入れたものを、すごい濃い化粧のおばさんが
「私がいけたんですよ」と言われたら、きっとそれは説得力がなくなると思うんです。
ある意味から言えば、
「あ、なるほど、こんな人生を経てきた人だからこそ、できた世界なのかな」「こういう人が見つめてきた自然って
どんなものだったのか」……、きっと花というものは、
個人を語っていくものであり、
個人がどういう生き方をしていくか
ってことは、
問われ続けていくわけです。~ 講演の書き起こし記録より