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ハレと、ケと、ケガレ
垣根の剪定、雑草と格闘。
それは地味な地味な日常(ケ)
その絡まり(からまり)をほどくことは、
「憂鬱な心」というケガレを浄めること。だから作業を終えたあとは、心が軽く、
清々しくなるのだろう。作業のあとは、ゆっくりお風呂に入って、本を読み、夜は映画に行こう。ささやかなハレの時間。
ハレ(晴れ)と、ケ(日常)と、
ケガレ(気枯れ)の浄化その繰り返しがあってこその充実。
ゴールデンウィーク中は、
あちこちで地元の祭り(ハレ)が
あるけれど、昔の人のハレは、
本当に一年にほんの数回だったのだろう。そして、その時間は、
とてつもなく愉しかったのだろうな。その高低差のリズムがあってこそ、人は、メリハリの充実を味わえるのですね。 -
ことばによる薫陶(くんとう) ~ 祝婚歌 / 吉野弘
『 祝 婚 歌 』
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派過ぎないほうがいい立派過ぎることは
長持ちしないことだと
気づいているほうがいい完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい二人のうち どちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には色目を使わずゆったりゆたかに
光を浴びているほうがいい健康で風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいいそしてなぜ 胸が熱くなるのか
黙っていてもふたりには
わかるのであってほしい。 -
丁寧は未来への贈り物
そろそろ夏物の寝具に変えようと思いたち、
きちんと手入れされた麻のシーツや、
枕カバー、肌布団が
手の届く場所に整えられていて、
すぐに気持ちよく使えるとき、一年前の自分に
『本当にありがとう!』と、
お礼を言いたくなる。最近、面倒くさい気持ちに疲れていたので、
過去の自分から、『 丁寧は未来の自分のためだよ 』
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さくら色の涙を誘う、贈り物
卯辰山で今年最後のお花見
お昼ごはんのあとは、
ふらりと上生菓子を買って、
友達とドライブがてら野点でゆっくり。 -
おとな美女、その共通点
2013年8月27日にスタートした
『WORDROBE おとな美女レッスン』知的な話し方教室や、魅せ方レッスン、
イメージブランディング講座、
コミュニケーション能力2級認定講座など、WORDROBEレッスンに参加してくださる女性には、
共通点があります。① 自立している女性である。
自立とは経済的なものもあるけれど、
精神的自立こそ、おとなの証ではないかと思う。
つらいことがあっても、
笑顔でパフォーマンスを上げて、
自分で心のマネージメントができる女性。② 謙虚な女性である。
自身が、未熟で未完成であることを認め、
誠実に学ぶ姿勢を持っている女性。③ 相手に信頼を示せる女性である。
コミュニケーションも、話し方も、
自分から心を開くというのが最初の一歩。
まずは自分から進んで相手を信頼する。
それができる女性は、人からも愛される。④ 自分を大切に扱える女性である。
女性としての美しさも、人としての成長も、
自分を愛することからスタートする。私なんか・・・と、自分で軽んじれば、
あなたなんか・・・と、人からも軽んじられる。
私ならば・・・と、自分を大切にすれば、
あなたならば・・・と、人も大切にしてくれる。私は自己投資に値する人
そう考えられる女性は、
最も堅実なお金の遣い方を知っている、
理知的な女性。自分の力で人生を切り開いていける、勇敢な女性。心地好い環境や必要な学びを自ら選択できる、美学を持つ女性。 -
春の贈り物~名入れの小風呂敷
小風呂敷を2枚かいました。一つは、新年度を心新たに迎えるため、
自分へ贈るもの。もう一つは、
最近おめでたいことがあった方へ
のお祝い用のもの。その方のラッキーカラーで
色違いを名入れ注文。小風呂敷は、贈り物や御礼など、
自分の気持ちを包んでお相手に届けるもの。届けることは、
受けとることより嬉しい。そんなふうに生きている方なので、
この桜の小箱に入った小風呂敷は、
きっと、しあわせなお役目を
いっぱい担うだろう。 -
琉球ガラスの贈り物
心優しき名護んちゅから届いた琉球ガラス。
深みのある色合い、
明暗のコントラスト、
やわらかいフォルムの表現が
なんとも美しい。飾って愛でるだけでなく、
普段使いで愛着を感じられる器を
選んでくださったことがまた嬉しい。まずはフルーツを入れてみた。
太陽の自然光が似合うコンビネーション。
琉球ガラスは沖縄に留まらず、
ベトナム琉球ガラス文化工芸村を構えて、
世界に発信しているとのこと。ガラスという涼しげな印象の中に、
ハンドメイドの温もり。今日から仲良く一緒に暮らしていこう。
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祝福と感謝のなかに生きること
雪景色なのに、ほのかに春を感じる。人前式のバージンロードで
新婦の父が、娘の手を新郎に委ねた。金沢城下に舞う名残雪は、
父の想いを絵にしたようだった。清らかで、せつなく、
それでいて、
春を迎える希望がそこにはある。今年初めてのブライダル。
この空気の中に、久しぶりに
身を置いてみると、
やっぱり私はこの仕事が大好きなのだと、
改めて感じずにはいられない。祝福と感謝。
それは人間だけに与えられた高尚な感情。
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30年前の懐かしい想い出
高校時代の3年間、
毎週土曜日の午後は、
お茶のお稽古に通っていました。きっかけは、
憧れていた国語の先生が『僕はお茶をたしなむような女性が好きです』と、授業で言ったから。
『わたし、お茶、習いたい』
暴れん坊の娘が、
本来言うはずもないことを
突然、言い出したものだから、
父親は有頂天。気が変わらないうちにと、
翌週には茶道の先生へのご挨拶を済ませ、
持ち物も、練習道具も、全部準備して、
笑顔で送り出してくれた。その教室と、
国語の先生のご実家が近くて、
いつもお稽古のあと、わざわざ遠回り。『もし先生に会ったらどうしよう!』
と、ドキドキしながら帰るのが
お稽古の一番の楽しみだったとは、
今も父は知らない。『すてきな大人の女性になりたい』
と願うような想いで始めた茶道を、
30年の時を経て、
今年から改めてきちんと学び直す。『すてきな大人の女性になりたい』という気持ちのベースは同じだけど、
当時は照れくさいばかりだった、
様々な決まり事や所作。目に留まらず見過ごした情緒を、
今の私はどう感じるのだろう?30年前に使っていた
扇子やふくさのお稽古セットを見ると、娘時代の自分の想い、
当時、今のわたしと同年齢だった
親の想いを交互に感じて、
なんとも不思議な気持ちになるのです。 -
女性が満たされるとき
昨日は半年ぶりに会う女友達と、
6時間半ノンストップで喋りっぱなし。深夜0時に閉店解散したけれど、
あのままだったら、朝まででも
話しつづけていただろう。話の中身は極めて他愛もないこと。
テーマもなければ、結論もない。
話はあっちこっち飛び飛びで、
未来の夢も、老後年金も、美容も、
介護も、グルメも、病気も、過去の懺悔も、
全部笑って話し合う。笑い泣きし過ぎて、
アイメイクが流れ落ち、
お互い、目がシジミ状態。6時間も話していても、
そこには何一つ解決はない。あるのは、
話した!聴いてもらった!ありがとう!
という、満たされた気持ち。男性にとっては、
自分の悩みごとにたいし、
3分で論理的な解決方法を
示してくれる友人は貴重だと思う。でも多くの女性は、解決などしなくとも、
3時間、心に寄り添い、
話を聴いてくれる友人がとても貴重なのです。帰りがけ、その彼女が、
去年旅立った我が家の愛猫へのお供えにと、きれいなバラの花束を贈ってくれた。
16年連れ添った猫よりも長い年月、
お付き合いしてくれている彼女の
優しい心遣いが、とてもうれしい。女性が満たされるのは、
こころ、時間、安心、笑顔そう、それはお金では買えないものばかり。