• 【開催レポート】3/29 第1回 旅するように学ぶ金沢2015 ~ 講師力向上セミナー 2日目

    山本敬子先生の
    『さりげなくスマートな講師の印象動作』

    お弁当は竹千代さん。
    蛤しんじょに蛤のお吸い物付

    ティータイムは、たろうさんの
    3月の上生菓子『摘草』と
    諸江屋さんの花うさぎ

    目で金沢を味わい、
    歓声があがるおいしさでした。
    午後の部は藤元澄代さんの
    講師力を上げるコスチュームメイク

    メイクでがらりと変化する
    お仲間の印象に、
    大きな拍手と笑顔が溢れています。

    加賀棒茶を九谷焼で。

    県内外から受講者を募り開催するという、
    初めての試みでしたが、

    素晴らしい受講者さまの集まりで
    初日から和気あいあいとした雰囲気の中、
    スピーチ、声質改善、印象動作、
    コスチュームメイク、
    4つのレッスンで学びを深めました。

    1人の講師ではできないことを
    4人の講師がサポートしあいながら、
    7人の受講者様一人一人の個性に
    フォーカス。

    7名の皆様は印象美な講師力を
    身につけてくださいました。

    旅するように学び、
    旅するように楽しみ、
    旅するように出会う金澤

    樹齢300年のしいのきに見守られ、
    忘れられない開花の週末となりました。

    ありがとう、ありがとう。

  • 【開催レポート】3/28 第1回 旅するように学ぶ金沢2015 ~ 講師力向上セミナー 1日目

    全国から7名の参加者が集まりました。

    遠く沖縄からも、2名の現役講師が
    受講者として参加してくださっています。

    旅するように学ぶ金澤~講師力向上講座 1日目

    5時間のスピーチレッスンは私が担当し、
    その後、音声言語指導師の林恒宏さんが

    声質改善レッスン。


    ランチは、料理家 加藤 千明先生に、
    地元素材をふんだんに使った
    ランチボックスを作って頂きました。

    金沢港の甘エビや能登のヤリイカが
    入った石川産コシヒカリのライスサラダ

    何もかもが贅沢で、洋風なのに金沢らしく、
    美味しいと、大評判でした。

  • 日本人の美意識~香りを持たない価値

    Benedictionfの主原料「珠洲椿油」は、
    石川県の奥能登・珠洲市に自生している
    ヤブツバキの種子から採取した天の恵み。

    さいはての地とも比喩される、
    豊かな自然に育まれた鮮やかな珠洲椿は、
    春を待つ季節にひと際色濃く、
    里山里海を彩ります。

    そんな椿の花言葉は 

    『 控えめな優しさ 』

    この花言葉は、
    椿に香りがないことに由来しているそうです。

    ヨーロッパでは椿は「情愛の花」と呼ばれ、
    デザイナー「ココ・シャネル」が
    最も愛した花としても有名ですが、

    日本人の美意識がフォーカスしたのは、
    視覚的な姿かたち、
    色の存在感ではなく、嗅覚。

    香りを持たない椿の、
    控えめで慎ましやかな優しさでした。

    香りがない花の種子から生まれた椿オイルは、
    香り高い春の花々の香りを
    無垢な優しさで受けいれます。

    そんな椿の、

    控えめな美しさがあるからこそ、
    Benedictionfの香りは、
    女性の指先で花ひらき、純粋な香りを届け、
    咲き誇ることができるのです。

  • 母の手にありがとう

    兄と私を育てあげ、
    今も父のために来る日も来る日も炊事洗濯、
    77年間、働き通しの母の手。

    足は大地を踏みしめ、
    毎日自分を支えて頑張っている。

    手は器用になにかを作りだし、
    毎日他人のために働いている。

    そんな健気な愛しい手に
    毎日感謝し、祝福するために作ったのが、
    ネイルパフュームオイル
    『Benediction~ベネディクスィオン』

    フランス語で『祝福』を意味します。

    今日は一番贈りたかった母の手に、
    ありがとうと伝えました。

    母は、

    『指の逆剥け、気になっとってん』
    と、金沢弁で喜んでくれて、

    『ご近所の米田さんにもあげたいから、
    もうひとつ持ってきて!』

    と、言いました(笑)

    私の“あげたがり”、
    贈り物好きは母親譲りのようです(*ノωノ)。

  • 椿オイルの故郷~石川県珠洲

    金沢から車で二時間半。

    椿オイルの生産者さん逹に会うために、
    さいはての地、珠洲に単身ドライブでやってきました。

    3月の春風に吹かれ、ヤブ椿が咲き誇っていました。


    日本海の絶景に圧倒され、
    この地に生きる方々の醸す、
    えもいわれぬ素朴な雰囲気や
    椿の切り花を飾って、客人をもてなす優しさにふれ、
    石川県の魅力の引出しの多さに、
    石川県人ながら感激。

  • 石川県の美味コラボレーション

    石川県の美味コラボ

    今夜は鶏団子とカブの美酒鍋

    直源醤油の醤油糀
    宮本酒造店の美酒のだし


    醤油糀と生姜汁で味つけした鶏団子
    日本酒の香り高い美酒のだし

    時間がなくとも、腕がなくとも、
    ちゃんと美味しくなるから
    素晴らしい!

    鶏団子、カブ、豆腐、えのき、
    水菜、白と緑でシンプルに。

  • “音” に喜びの基準がある


    「運を掴む」という、
    がむしゃら感溢れる直球タイトルの一冊。
    断じてタイトル買いではありません(笑)


    創業26年にして、
    アメリカ、ドイツの会社を抜き、
    ギター製造世界一のメーカー地位を確立した、
    「フジゲン株式会社」の創業者のひとり、
    横内祐一郎氏の著書。

    全ての楽器の調律のもととなる
    440ヘルツの波長の声で、
    全社員が電話に出るように
    チューニングしていると聞き、
    非常に興味を持ち、手にした一冊。

    世界基準となっている440ヘルツは、
    人間にとって非常に心地よい音であり、
    2000年前から存在していた世界中の楽器は全て、

    自然と440ヘルツにあわせられていたという。

    地球上全ての人が
    国境を越えて心地よく感じる、
    平和で明るく幸せな音が440ヘルツ。

    人種や文化や観念を越えて、
    音に喜びの基準がある。

    しかも、それを電話の声に反映させる。

    という発想は、私の理想でもあるので、
    理論で証明された感があり、
    とても感激した。

    横内祐一郎氏は、
    教師から農業従事者になり、畜産を経験し、
    バイオリン製造業から、ギター製造への転身。

    あきらめない非凡への挑戦や、
    人間中心の経営。

    胸をすく、力がみなぎるストーリーでした。

    横内氏の恩師・清水先生の言葉

    「 ひとつのことを心を込めてやりなさい。
    その延長線上に何百というものがつながっている」

  • 加賀の雑煮は、あっさりしたなかにこくがある

    加賀の雑煮は、
    あっさりしたなかにこくがある。

    もっとも単純な雑煮でありながら、
    もっともこまやかな味をもっている。

    ~ 金沢の風習 井上 雪 著書より抜粋


    金沢のお雑煮は基本的に極シンプル。

    角餅とおだし、チラリと鰹節

    家庭によって柚子や芹、三つ葉が入ったり、

    元旦だけ、かしわや海老、イクラなどを
    華やかにいれたりもする。

    でも、基本は極シンプル。

    それは、質の高い昆布を使って
    丁寧に出汁をとり、

    煮崩れないだけの、コシのある
    質の高い餅があってこそ成立する雑煮。

    今朝は伝統にのっとった、
    昔ながらの金沢の雑煮からスタート。

    2015年、お正月。
    単純でありながら、もっともこまやかな、
    身の丈に合った上質な生き方をしたいものです。

  • 和文化・水引を遊びゴコロで彩る 


    『カワイイ!』は最強の感覚だと私は思っている。

    『美しい』には副詞がなければ伝わりにくい。

    静寧の美、伝統の美、優艶の美、彩光の美・・・

    感情の後に「どんなふうに?」
    という冷静な分析がある。

    でも『カワイイ!』は、本能と直結した感情。

    誰が何と言おうが、カワイイものはカワイイ。
    問答無用の感覚、
    説明不要の感覚こそが『カワイイ』

    心底おいしいものを食べたときには
    『オイシイ』という言葉しか出てこないのと同じ。

    では、和の伝統工芸・水引を見て、
    『カワイイーー!!!』
    と、叫んでもらうにはどうすればいい??

    そこで、私たち女性が『カワイイ』
    と思うモチーフをいろいろ列挙したところ、
    キーワードとして出てきたのが、

    『小さい』『単独より集団』
    『グラデーション』『季節感』

    結果、いきついたのは、

    『フランスの伝統カラーの春配色』で
    『小さな水引』をいっぱい作る。

    ということ。

    現実的に『文香』を水引で楽しもうとすると、
    洋風のレターセットに『和の配色の水引』は
    全然合わないことを感じていた。

    でも『フランス配色の水引』に変えた途端、
    欧米のブランドのレターセットにも
    しっくり馴染むようになったのです。

    現代の生活様式にあわないものは、
    日常生活には馴染まない。

    ローズ・ルノワール × ブルー・ポルスレーヌ

    ブルジョン × ジョーヌ・ミモザ

    ボンボン × グリ・ローランサン

    ヴェール・プランタン × エリオトロープ

    ブルー・ドゥ・プロヴァンス × ジョンキーユ

    ヴェール・ピスタッシュ × グリ・ダルジャン

    ムタルド × ローズ・ローランサン

    ミヨゾティス × グリ・シエル

    名前からして魅惑的な8色の水引は、
    きっと手にした途端に『カワイイ―』しか出ない。

    冷静な分析不要の本能を、
    『金澤文香』は、色で表現しています。

  • 『金澤の香り』抽象度の高い美意識


    文香用の香りを作ろうと思ったとき、

    金沢の香り・・・という概念が

    あまりにも漠然としすぎていて、 
    これではイメージが湧かない。
    ・・・と、第一の壁に当たりました。

    そこで、文学の一節からイメージを広げよう。
    と閃いたのが、香り作りのスタート。

    では、どんな文学?

    最初は泉鏡花や室生犀星といった、

    金澤スタンダードを考えましたが、
    最終的に行きついたのは、三島由紀夫でした。

    『美しい星』三島由紀夫

    主人公の暁子が金沢駅に到着する75ページから、
    半世紀前の金沢の街の描写が繰り広げられます。

    犀川、香林坊、長土塀、兼六園、内灘、尾山神社、

    中でも、兼六園・霞ヶ池周辺の描写の
    文学的な美しさに心奪われます。

    三島由紀夫にしては珍しいSF物語

    自分達を金星人と信じている埼玉県在住の一家と、
    自称金星人の美青年・金沢在住の竹宮。

    竹宮は加賀宝生をたしなみ、
    道成寺の披キで面を付けたときに、
    能面の向こうに広がる金星の景色を見ていらい、
    自分が金星人であることを確信した。という設定。

    コメディのようなストーリーながら、
    基軸は『核爆弾の反対』です。

    今から50年以上前に、三島由紀夫は
    全身全霊で『核のない平和な世界』を
    訴えていたのです。

    そのシンボルとして文中で扱われているのが
    兼六園の風景なのだと私は感じました。

    『こんなに人間の影が
    背後にすっかり隠れている庭ならば、
    人間の作った自然も満更ではなかった。
    そこにはさまざまな人間の特質、
    憎悪も嫉妬も稟嗇も隠され、
    天上の平和の見事な模写が、
    澄んだ大気の中に浮かんでいた』

    私たちの住んでいる街は、天上の平和。

    青い鳥は目の前にいることを、
    半世紀も前に三島由紀夫が教えてくれている。

    香りスタイリストSaikoさんは、
    早朝の兼六園でイメージを膨らませて、
    その情景を香りに描きました。

    柑橘系の澄み渡る爽やかさに、
    サンダルウッドの上品で落ち着いたアクセントが効いた、
    深く美しく、しかも透明感のある香りが完成。

    和であり、洋である。

    天然のエッセンシャルオイルを
    贅沢に配合した本物の香り。

    香りの名前は
    『天上の平和~heveanly peace』

    この香りを水引や、
    文香ムエットに添えて手紙を送る。

    『この香りに会いに金澤にお越しください』

    ・・・・・というあなたの想いとともに。