• あなたの存在は、街の景観の一部である



    あなたの存在は、街の景観の一部である。


    今いる空間、または、この街の風景の質を高めるという、

    人ができる“最大の効果的思考”を、私たち個人が持つことが、

    これからの街づくりには、かならず必要です。


    街の構成員である、私たち一人ひとりの、

    ファッション、女性ならばヘアメイクといった『装い』や、

    動く、笑う、歩く、立つ、座るといった、『印象動作』の視覚的効果、

    話し方や言葉がけ、接し方といった『コミュニケーション』は、

    企業の、そして、街の第一印象です。


    これまでの、『人に合わせる』『場に合わせる』といった概念だけではなく、

    私という存在は、『 この街の景観の一部 』であり、

    私という存在そのものが、『 社会貢献に役立っている 』

    そんな進化した考え方を持ち、個の価値を高め、

    美しい在り方の文化を育むこと。



    それが、印象美な人々の暮らす、印象美な街なのです。


    株式会社WORDROBE 印象美®プロデューサー

    小西 敦子 Atsuko Konishi





  • テーラー時代の形見分け

    実家に立ち寄り、今まで気にも留めなかった、
    作業台の上にある箱を開けてみました。

    父がテーラーをしていた時代の生地が
    ショウノウの匂いに包まれて、
    ぎっしり積まれていました。
    我が家は兄もテーラーなので、
    間違いなく、目ぼしい生地は、
    兄がとっくの昔に持ち帰っているはず。
    たがら、残っているものは、
    クセがあったり、逆に無さすぎたり、
    生地量が少なかったり、というもの。
    でも、丹念に一つ一つ見てみると、
    イギリス製のクラシックで可愛い生地や、

    クッション用のファブリックにすれば、
    きっと素敵になりそうな、
    スコットランドのツイード、

    シンプルなワンピースを誂えたくなる、
    シックなスイス製の生地。。

    なかには『 ねぇ、何故これを仕入れたの??』
    と、亡き父に訊きたくなる、
    Vシネマ的な激しい生地も(笑)

    埃をかぶった古いトルソーを拭いていると、
    父がうれしそうに傍で笑っている、
    そんなイメージが浮かびました。

    生きているときに、
    この箱のなかのものに、
    もう少し関心を抱いてあげればよかったなぁ。

    と、少し後悔しながら、
    母と紅茶をのむ夕刻。

    『 全部、持っていきなさいね 』

    と、母に言われて、
    行商のように車に積んで(Vシネマは置いて)、
    帰ります。

    さあ、どんなふうに使おうか。。

  • 大人の女が美しい ~ 長沢節 (ながさわ せつ)

    孤独が健全に機能して
    心の飢えをつくり出したとき、
    人はそれを「淋しい」というのであって、
    淋しくなることは
    素晴らしいことでなければならない。
    『 仕事の本質は愛である~の章より抜粋 』
    著者の長沢 節(ながさわ せつ)氏は、
    1917年生まれ。100年前の日本に生まれ、
    戦後、ファッション・イラストレーターの
    第一人者として活躍し、
    主宰するセツ・モード・セミナーからは、
    花井幸子、金子功、川久保 玲、山本耀司、
    早川タケジなど、日本のファッション、広告、
    雑誌界の第一線で活躍するクリエーター達を
    多数、輩出しました。
    この本は、初版が1981年で、
    それ以前から連載したものをまとめているので、
    およそ40年ほど前に書かれた文章になります。
    ところが、書かれていること一つ一つは、
    現代の最先端のクリエーターが、
    昨夜、書いたかのように瑞々しく、
    微塵の古くささも感じない。
    風俗の語りのなかに、
    テレビジョンが自宅にやって来た話が出て、
    ああそうか、そんな時代ですね。と、
    ようやく思いだすほど、
    思考そのものは、
    むしろ、胸をすく凛々しい潔さで、
    たまらない新しさを感じてしまう。
    今年、手にしたこの一冊を、
    すでに三回読み返し、
    紡がれる言葉を反芻しながら、
    インストールしたい自分が存在しました。
    著者が男性ということすら最初は知らず、
    何の先入観もないまま始まった出会いですが、
    行間から語りかけるカリスマ性が途方もなく、
    何故そんなに惹き付けるのかを考えてみると、
    誰かのお仕着せでなく、
    ひとの顔色も伺わず、
    正しさや責任にも縛られず、
    のびのびとした精神から、
    固有の美学が無邪気に語られていて、
    そんなスタイルがむしろ、
    大人だけが行使できる当然の権利であり、
    本物の自由に思えてくる。
    つまり、
    身を縛らない物質の自由(freedom)ではなく、
    社会的に独立した精神の自由(liberty)を、
    感じるのです。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    文中より
    「父母の愛は全ての愛の基本」
    などという、昔からのいい伝えが
    いかにインチキかということも
    知っておいていいと思う。
    むしろ、人間の本当の愛は、
    父母兄弟などという、
    分身の愛(エゴイズム)を
    一刻も早く断ち切ったところから
    始まるのだと思いたい。
    つまり籠の中から外へ翔び立った瞬間に
    人は自分の孤独な存在に気づくと思う。
    胃袋が餌に飢えるように
    心も飢えるのに気づくのである。
    心の飢えは他人を求め、
    他人を食らうことでしか癒されないが、
    私たちはそれを「愛」と呼んでいるのだ。
    他人と世界は同義語だが、
    世界の中から特定の個人を選んで食べる愛を
    「恋愛」というならば、
    世界そのものと直接関わる愛を
    「仕事」と呼んでいる。
    だから仕事が生きがいというのは
    嘘ではないし、
    世界と一人の個人との
    深い関わりをつける「仕事」をすることでのみ
    孤独の飢えは満たされるわけだ。
    だから人は死ぬまで他人を求め、
    仕事を求め続けるのであって、
    決して途中でやめたり、
    休んだりはしないのである。
    ~中略
    孤独が健全に機能して
    心の飢えをつくり出したとき、
    人はそれを「淋しい」というのであって、
    淋しくなることは
    素晴らしいことでなければならない。
    『 仕事の本質は愛である~の章より抜粋 』

  • ことばによる薫陶(くんとう) ~ 川瀬 敏郎 (花人)

    (写真 川瀬敏郎著書 一日一花より)
    本当のものというのは、
    最終的に言えば自分自身なんですね。

    自分自身がどういう存在であったか。
    というところに、
    花が関わってなかったら、
    花はメッセンジャーにはなれないんです。

    例えば、枯れ蓮に寒牡丹を、
    一輪ポンっと入れたものを、

    すごい濃い化粧のおばさんが
    「私がいけたんですよ」と言われたら、

    きっとそれは説得力がなくなると思うんです。

    ある意味から言えば、
    「あ、なるほど、

    こんな人生を経てきた人だからこそ、
    できた世界なのかな」

    「こういう人が見つめてきた自然って
    どんなものだったのか」……、

    きっと花というものは、
    個人を語っていくものであり、
    個人がどういう生き方をしていくか
    ってことは、
    問われ続けていくわけです。

    ~ 講演の書き起こし記録より

  • ベージュを深めたい気分

    サンドベージュのヌーディーなネイル。

    長年愛していたフレンチネイルすら、
    最近は過剰にみえてきて、
    極めてシンプルなベージュの色加減を、
    より深めたい気分。
    自然には美しい色彩がたくさんあるのだから、
    私は陰影になりたい。

    時には光、時には影。

    空間に奥行きを添えながら、
    静かに自然のなかに馴染みたいのです。
    今回のベージュはかなり理想的。

    毎回ネイリストさんの匙加減で
    作ってもらうので一期一会の色ですが、

    だからこそ、変わらないようでありながら、
    季節に応じて微か(かすか)に移ろう、
    “ 無垢な憧れ ”を

    指先に纏えるのかもしれない。
    そんなことを考えながらの、
    ネイルサロンの帰り道。

    真っ赤なバラが、
    あたたかな小雨のなかで佇んでいました。

  • 人生最後の読書

    実家で寛いでいて、ふと思った。

    『 父は人生の最後に、
    どんな本を読んでいたのかな 』

    母に訊ねたら、
    ピアノの上におかれた二冊の本を
    手渡されました。
    一冊は『歎異抄をひらく』
    高森顕徹さんの書。

    奇しくも今、私も五木寛之さんの
    『私約 歎異抄』を読んでいて、
    何だか父に導かれたような気持ちに
    なりました。

    同じ『歎異抄』に関わる本でも、
    父の選んだ一冊のほうが、より正統派で、
    私の目には、自由すぎる父に
    見えていたけれど、
    意外に(失礼ながら・笑)、
    真面目で王道を愛する人だったのかも。

    もう一冊は『童謡唱歌』

    栞が挟まれていたページは、
    『小鳥のように』というドイツ民謡でした。

    そういえば、よくダミ声で
    童謡を口づさんでいたことを思い出し、
    意外に(失礼の二乗)、
    ロマンティストだったのかも。
    と、懐かしさに包まれた。


    お墓参りでは、
    お経よりも童謡を唄ってほしいのかな。

    なんて思いながら、
    ピアノを習わされたのに、
    楽譜がよめない娘は、
    鼻唄も唄えないことに気づき、
    『ごめんね』と呟きながら、
    仏壇に手を合わせたのでした。

    一周忌までには、
    唄えるようにがんばります(笑)

  • 夢のような紫陽花 “ 舞姫 ”

    『舞姫』という名前の立派な紫陽花。
    Paris style のフラワーレッスンの
    講師である、野崎三四子先生が
    お取り寄せしてくださいました。

    びっくりするほど綺麗で、
    もう!満面の笑顔があふれます。

    母親からの『2018 母の日プレゼント』の
    リクエストは、

    ①カブトのケーキ
    ②紫陽花の鉢植え
    ③おいしいステーキの外食

    残すは③のみ。

    今日は、color lessonのお仲間たちとの
    自主練習でコラージュを作りました。


    私の “グレイッシュカラー好き”は、
    母譲りのDNAだと、
    colorの勉強をしてみて気づきました。

    娘は母親から大きな影響を受けていて、
    私もまた、母の人生の作品なのだと、
    感じます。

    日本家屋の実家にもしっくり馴染む “舞姫”
    @ Atelier Cozy アトリエ・コジー

  • My favorite 🎵

    最近のMy favorite

    遅い午後は、
    ナッツとドライフルーツたっぷりのヨーグルト

    雨の日は、
    湿った土や樹木の懐かしさ感じさせる香り

    午後には、
    優しい甘さの温かいメープルティー

    お風呂に入りながら、
    シリカ入りのミネラルウォーター

    朝起きてから、夜ベッドにはいるまで、
    お気に入りに囲まれ、心地好く過ごすこと。

    そして、自分の内なる清々しさが、
    表情やふるまいにあらわれ、
    周囲を笑顔にすること。

    それが今日一日の野望。

    そんな毎日の積み重ねが、
    豊かで印象美な人生だと信じている。

    皆さま、今日も佳き一日にいたしましょう。

  • 企業研修~ゆったりランチの佳き一日

    朝5時に起きて、かほく市へ。

    雨上がりの新緑のように、
    伸びやかでみずみずしい成長を目指して、
    女性リーダー社員へのキャリアアップ研修。

    皆さんと関わりはじめて8ヶ月。

    混乱と苦悩は、
    新しい学びが深まってきた証(あかし)。

    コミュニケーションの理解が表層ではなく、
    深層に近づくように、
    朝一番から正午までの、3時間講習を完了。

    萌ゆる新緑に包まれた風光明媚な立地。

    ホッと一息、

    ふらりと静かなイタリアンに立ち寄り、
    独りランチへ。
    前菜
    メインは牛ランプ肉のグリル
    ミルフィーユとバニラアイス
    ホイップクリームのコーヒー
    お腹いっぱいで、うとうと。。。
    『 午後は仕事しないでおこうかなぁ。』
    なんて、
    ナマケモノmindが、ムクムク湧いてきて、
    真面目なわたしと、闘っています💦

  • 皐月 ~ 印象美な大人の表現力教室

    印象美な大人の表現力教室は、
    参加者それぞれの、背景、好み、感情、
    ひらめき、歴史、渇望等、

    様々な視点で選ばれた本の文中にある、
    魅力的な表現、ことばの機微(きび)を慈しむ、

    少人数制 9カ月連続講座です。

    自分にはない視点を見つけたり、
    新しい捉えかたに感銘を受けたり、

    なんともいえぬ心地好い空気の流れと
    ロマンティックな刺激を、
    今月も参加者の皆さまと共有しました。


    金曜日夜コースで、
    コーチを生業とする女性が提供してくれた、

    『かけがえのない人』

    『ほかならぬ人』

    この似て非なる、2つの表現について、
    日曜日コースでもディスカッションが
    盛り上がり、盤上一致で、
    ひとつの結論に行きついた流れも、
    大層、おもしろいものでした。

    今月、わたしが課題図書とした一冊は、
    ラスクの専門店『シベール』の創業者が
    35周年を記念して自費出版した本
    『お茶にしませんか』

    この本の端々には、
    知的で魅力的な表現が
    たくさん散りばめられていて、

    特に、お店を褒める表現の奥深さには、
    得も言われぬほど温かい知性が薫ります。

    『何ヵ月も予約のとれない店』とか
    『星の数』といった、他人の評価を、
    価値基準の最上位とする人には、
    きっと気づけないだろう、ことばの世界。

    お部屋に飾ったお花は和薔薇『友禅』

    幾重にも層をなした花びらたちが、
    ふわりと広がりゆく様(サマ)が愉しみ。

    もう1つの楽しみは、
    フレンチレストラン・エンヌさんが
    毎回ご用意くださる小菓子セット。
    今月は、デコポンや日向夏の贅沢なジュレと、
    お茶のクレームブリュレ。
    コーヒーも本当に美味しいのです。
    仕事以外の場所で、
    きちんとした服を着て、
    真面目に日々思い、考えていることを、
    価値観を同じくする仲間とともに、
    語りあう時間は、意外と持てないもの。
    そんな心地よさを、私は贅沢と呼びます。