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続 ・ご縁が芽生えるとき
不意に訪れた小さなご縁。そんなささやかな偶然を育てることが、最近、愉しくなってきました。今年の7月、
鶴来のお蕎麦屋さんで出逢った
石川県を旅するアクティブな老紳士二人組。何気ない会話を交わすなかで、
『 僕たちから聴いたといって行きなさい 』と輪島のお鮨屋さんの店名と
二人の苗字が達筆で書き添えられた箸袋を
もらいました。あれから3ヶ月。ようやく『伸福寿司』へ。
カクカクシカジカ…と、
お蕎麦屋での経緯を話すと、
すぐに大将たちは合点がいったようで、お鮨屋さんでは、
鶴来の蕎麦屋を逆推薦されたそうで、
大将たちは、まだ足を運んでないことが
気になっていたそう(笑)台風一過の日本海は、力強くて美しかった。
お寿司も素朴でおいしかった。なによりも、
片道二時間かけて老紳士二人組を追う
私立探偵みたいな気分が新しかった(笑)人生の愉しみは、
小さな余裕と遊び心の中にある。過去投稿【ご縁が芽生えるとき 】↓ -
花のある暮らし、時々ハルモニア
瑞々しいグリーンの紫陽花が、
シャビーなニュアンスをまとう
ドライフラワーになりました。でも、茎からはまた、
可愛い新芽が芽吹いている。一本の植物のなかにも生命の営みがあり、
手をかけたぶんだけ、
朽ちゆくプロセスの美しさに差がでるのは
人間も同じなのかもしれない。ハルモニアは誰に教えられなくても、
替えたばかりのベッドリネンに一番乗り。布団乾燥機で膨らむ羽毛ふとんと、
秋の木漏れ日の両方をダブルで堪能中。眠すぎて、目が開いてません💦どんな夢をみてるのかなぁ。 -
人のこころを、人が動かす
有限会社E.N.N./金沢R不動産さんが発信したこの特別寄稿がきっかけとなり、
島原さんの著書を拝読しました。数値化できない定性的な街の魅力を、
定量的に論理分析する挑戦、誤解を招きかねない『官能都市』
フレーズを敢えて採用した勇気にも
心が動き、なによりも、『合理的』『機能的』
『新しい』 『多い』『早い』『安い』
といった、従来の価値基準、
型にはまった指標でははかれない、その街独自の官能~五感で感じる幸せに
住んでいる人々がもっと敏感になったならば、
金沢という街の魅力は更に研かれていく。と感じて、今年2月、豪雪の金沢を脱出して
東京町田市で開催された、
極めてlocalな講演会を拝聴しに伺いました。あれから8ヶ月、
私自身が『官能』という指標で、
人間の様々なコミュニケーションを考え、
『五感で感じる幸せ』に敏感になり、解釈の物差しを新しく得ることの面白さと、
発想の広がりを感じています。マニュアルには記し得ない『おもてなし』
空間の質を高める『ふるまい』人のこころを、
人が動かす瞬間にこそ、
官能が働き、忘れ得ない記憶となる。 -
話すことと、伝えることの違い
『話す』というのは、行動そのものをさし、
『伝える』というのは、言葉を通じて、
相手の反応を引き起こすことをさします。どんなに上手に、よどみなく流暢に話しても、
相手のこころを動かすことも、
行動を引き起こすことも出来なければ、
それは伝わったとはいえない。【噛まずに、ひとつの間違いもなく話したい】そう思うひとは、巧く話すことにとらわれすぎて相手に想いを届けることを忘れてしまう。WORDROBEのパーソナル・レッスンでは、
コーチングしながら、想いを言語化、さらに客観的視点から文章構成をサポートし、話す意図は何なのか?聴者から、どんな反応を引き起こしたいのか?
何度も、何度も問いかけて表現を研き、
最終日は、動画撮影&フィードバックを繰り返す、
通称100本ノック。同じフレーズを何度も口にする中で、
お経のように自然に言葉が出てくるようになる。すると、文章を思い出すのではなく、
想いを届ける余裕がでるようになる。この感覚を一度でも体で理解すると、
デリバリー・スキルは確実に磨かれます。想いを届ける能力
それは相手の心を動かす力
経験・知識という、
あなたのかけがえのない財産を
他者に届けるための翼です。自分の想いを、自分の言葉で伝えることは、
とても自由で楽しいということを、
一人でも多くのかたに知ってもらいたいのです。 -
2018年の気づき
『他人を認めない頑固さ』と、
『自分軸のある強さ』は違う。前者は小さなことにこだわり、
反応したり、諦めたり、投げだしたりする。後者は大きなことにこだわり、
認められるまで粛々とやり抜く胆力を持つ。『自分は正しい』
と信じていないと志は貫けないけれど、他人と関わり、違いを認知するなかでしか
『自分らしさ』など生まれない。感情が溢れるとそこら辺が曖昧になり、
『手放す』という魔法の言葉に乗っかって、
苦悩から逃げだしたくなる。感情的に苦悩から逃げ出すのは、
単なる無責任。『無責任』と、
『自分軸のある強さ』は共存し得ない。そんなことを日々実感し、反省し、感謝し、
学んだ2018年。苦悩に鍛えられて人の器は大きくなるし、
チームは強くなる。今年も残すところあと3ヶ月弱ですね。
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tranquility ~ 丹後の海に想う“和敬清寂”
和敬清寂の “寂” を英語に訳すると、
『 tranquility 』という奥深い言葉になることを
先日、すてきな女性から教えて頂きました。- 『 tranquility 』は、
- 1静穏.
- 2落ち着き,平静.
- 『寂しさ』を、
- 文字通りの『寂しさ』ではなく、
- 『静かで平和な落ちつき』
- のニュアンスで表現するのは、
- なんて素敵な感性だろう。
- 最近、丹後を旅した別の友人とは、
- 京都 丹後の海には『和敬清寂』があるね。
- という話になりました。
伊根の舟屋は『 和 harmony 』- 神々しい天橋立の朝焼けは『 敬 respect 』
- 丹後の海全体を見渡す『 清 purity 』
- そして『 寂 tranquility 』の表情。
- 天橋立は、天上の風景。
- 天上とは、
- 最高の果報を受けるものが住む
- このうえなき清浄な世界。
- 黄泉の國のような、
- 耽美で幻想的な奥深さに惹かれてしまうのは、
- そこに日本人が連綿と紡いできた美学が
- 顕在しているからかもしれない。
- その惹かれかたこそが『 tranquility 』
- 無常感を静かに味わう感覚に
- 得も言われぬ、懐かしい切なさがあるのです。
和敬清寂
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本物を愛する、印象美なまちづくり
新幹線が開業し、
金沢の街に着物姿の観光客が増えました。和服を着て、城下町の非日常を
愉しんでくださることはとてもうれしいし、
金沢は間違いなく和服の似合う街です。一方で、季節感のちぐはぐな、
丈も、その人に全然合っていない着物や、
目がチカチカする彩度の柄をみると、街の景観とのミスマッチや、
若く愛らしい このお嬢さんが
大人になっていろんな分別がつくようになり、
この着物をまとった写真をみたときに、金沢の想い出が汚されたとしたら、
とても残念だとも感じています。観光客の方々は、金沢の街をもてなそうと
和服を着ることを選んでくださっている。その “善意のもてなし” に、
『もてなしかたが、なっとらん!』
と、いうのは絶対に間違っていて、金沢に住む人が、本物を大切にする心を
自らが持ち、主体的に行動することが、
一番大切。心結ここゆいの、越田晴香さんが
クラウドファウンディングを実施中。私もささやかながら、
ご協力させていただきました✨↓ ↓ ↓ -
5年という時間の濃度
5年前の今日、
コミュニケーショントレーナーの
認定試験を受けました。その日から始まった人生のセカンドステージ。
朝焼けに見送られて飛行機で東京へ。
羽田で巨峰ジュースを飲んで、
靴を磨き、臨んだ実技試験。走り抜けた5年という歳月は、
次の5年に向けて土台を創るための
大切な期間でした。今日からの新しい5年もまた、
次なるレイヤーを美しく堅実に形づくる、
挑戦の日々にしよう。 -
ハーブと漆の邂逅(かいこう)
いつか、茶箱にいれるお棗(なつめ)にしよう
と大切に飾っていたパピエマシェの木箱。 -
退路を断つ
5年前、
コミュニケーショントレーナーの看板を
背負って生きていくために、
20年続けてきた、
しかも収入の9割を占めるアナウンス業を
キッパリ辞めました。そして今日、
印象美®プロデューサーとしての看板を
背負って生きていくために、
思いきって、ひとつの退路を断ちました。もう戻る場所がないので進むしかない。