tranquility ~ 丹後の海に想う“和敬清寂”

和敬清寂の “寂” を英語に訳すると、

『 tranquility 』という奥深い言葉になることを

先日、すてきな女性から教えて頂きました。
『 tranquility 』は、

1静穏.
2落ち着き平静.
『寂しさ』を、
文字通りの『寂しさ』ではなく、
『静かで平和な落ちつき』
のニュアンスで表現するのは、
なんて素敵な感性だろう。
最近、丹後を旅した別の友人とは、
京都 丹後の海には『和敬清寂』があるね。
という話になりました。


伊根の舟屋は『 和  harmony 』
神々しい天橋立の朝焼けは『 敬    respect 』


丹後の海全体を見渡す『 清  purity 』


そして『 寂  tranquility  』の表情。


天橋立は、天上の風景。


天上とは、
最高の果報を受けるものが住む
このうえなき清浄な世界。

黄泉の國のような、
耽美で幻想的な奥深さに惹かれてしまうのは、
そこに日本人が連綿と紡いできた美学が
顕在しているからかもしれない。

その惹かれかたこそが『   tranquility  』
無常感を静かに味わう感覚に
得も言われぬ、懐かしい切なさがあるのです。




和敬清寂