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司会者が万が一に備えてすべきこと
祝賀会、結婚式 、式典の当日、
依頼していた司会者が、
移動中の交通事故や、急病で倒れ、
突然、緊急交代になることが、ごく稀にあります。私は交代してもらったことはありませんが、
20年間で3回、ピンチヒッターになりました。本番1時間前に、
まともな打ち合わせもなく、
司会台につかざるを得ない人間の助けになるのは、本来の司会者が事前準備していた
資料や台本です。進行表に自分だけがわかる書き込みしかなく、
情報がすべてその人の脳内におさまっていたら、
ピンチヒッターはホトホト困ってしまう。人は自分が当日、
事故に遭うなどとは考えないので、
つい自分本意な資料準備をしてしまいがちですが、万が一のことが起きたときに、
多大なご迷惑をおかけするのはお客様です。だから第三者が見ても迷うことなく、
すぐに司会ができる台本や資料を事前準備しておく。それが、万が一に備えて司会者がすべきこと。
その事に気づいて、
ひと手間かけるようになったのは、
司会をしていた後期の7~8年だった。もっと早く、その事に気づき、
準備する習慣が私にできていたら、もっと注意深く、
広い視野でお客様に寄り添い、
物事を見ることができる -
いにしえ美しき、金澤ひなまつり
犀川沿いを走る愛らしいバスを眺めながら、
『クルール』さんでフレンチランチを頂き、食後は大野町の老舗・直源醤油さんのカフェへ。
目的は直江家に代々続く雛飾りに
お目にかかること。お雛様とお内裏様の位置が逆であるのも、
雛人形が、家族とともに春を歓び、
時代を重ねた証。お顔の際立つ美しさ、
調度品の精巧さ、
100余年続くモノづくりの家に相応しい佇まい。チラチラと名残雪舞う大野の街並みは、
まさにノスタルジック・ジャポン。旅するような豊かさをありがとうございました。