司会者が万が一に備えてすべきこと

祝賀会、結婚式 、式典の当日、
依頼していた司会者が、
移動中の交通事故や、急病で倒れ、
突然、緊急交代になることが、

ごく稀にあります。

私は交代してもらったことはありませんが、
20年間で3回、ピンチヒッターになりました。

本番1時間前に、

まともな打ち合わせもなく、
司会台につかざるを得ない人間の
助けになるのは、

本来の司会者が事前準備していた

資料や台本です。

進行表に自分だけがわかる書き込みしかなく、
情報がすべてその人の脳内におさまっていたら、
ピンチヒッターはホトホト困ってしまう。

人は自分が当日、

事故に遭うなどとは考えないので、
つい自分本意な資料準備を
してしまいがちですが、

万が一のことが起きたときに、
多大なご迷惑をおかけするのはお客様です。

だから第三者が見ても迷うことなく、
すぐに司会ができる台本や資料を

事前準備しておく。

それが、万が一に備えて司会者がすべきこと。

その事に気づいて、
ひと手間かけるようになったのは、
司会をしていた後期の7~8年だった。

もっと早く、その事に気づき、
準備する習慣が私にできていたら、

もっと注意深く、
広い視野でお客様に寄り添い、
物事を見ることができる

司会者になれたように思う。

今日、お世話になっている企業様の
おめでたい祝賀会の司会をさせていただき、
久しぶりに司会台につくなかで、

無事に勤め上げた安堵と嬉しさの一方、

様々な過去の後悔や、思考の反省があり、
それをこれからの仕事に活かしていこうと
改めて心に納めた一日でした。