• 時間と手間と心を尽くす美徳

    心を動かすおもてなしとは、
    お金をかければよいというものではない。
    今日、私が司会を担当した披露宴、
    新婦父が竹トンボ協会の活動をしていることもあり、
    お父様とそのお仲間が、参列者全員分の竹トンボを
    一つ一つ、心を込めて作ってこられました。

    新婦父による遊び方のミニレクチャーに盛り上り、
    老いも若きも、会場中に

    『早く飛ばしたい!!!!!』

    のワクワクが広がった。

    一方、新郎の母は自然栽培の野菜作りが趣味。

    肉料理の付け合わせ用野菜を今日の日のために、
    一生懸命に栽培してくださった。

    8月から種付けし、色彩豊かな数種類の野菜を、
    今日にあわせて旬を迎えさせるため、
    日々、心を尽くして世話をしたそうです。

    人の心に響くおもてなしというのは、

    いかに時間と手間と心を込めたか。

    なのだと、改めて感じた。

    『わたしのために、そこまでしてくださった』

    という価値観。

    感謝の想いを伝えるために、
    自分のできることで精いっぱい、
    時間と、手間と、心を尽くすことをいとわない。

    そんな親御さんのもとに育ったお二人は、
    きっと優しくて温かい家庭を築き、

    素敵な教養人を育てるに違いない。

  • 人間は選んだもので創られる

    最近つくづく思う。

    人間の見た目も、交遊関係も、知識も、
    細胞も、未来も、日々の選択の繰り返しで
    構築されている。

    今日、リムジンバスの出発時間まで50分あった。

    まずは羽田空港内で靴を磨いてもらった。
    プロに磨かれたネイビーのエナメルパンプス
    気持ちが上向くほどピカピカ

    次はカレー屋さん

    気持ちとしては、
    チキンカレー+サフランライス

    だけど、昨日からの野菜不足を考えて、
    野菜カレー+16雑穀米

    今日、どこへ行くかを選択し、
    誰に会い、何を見て、何を食べる
    どんな話をして、
    その中から何を自分の生活に反映させるか。

    日々、選択の繰り返し。

    今着ている服、靴、髪型、
    メイク、爪の長さ、話し方、
    職業、体型、肌質、
    バッグに入っているもの全て

    自分が選択を繰り返して得たものたち。

    今日、何を選択するのか。
    どんな時間の使い方をするか。

    未来の自分は、
    今日の自分の選択に
    創られてゆく。

    Facebook投稿していて
    バスに乗り遅れたのもまた、
    自分の選択によるものなのですが(;´д`)

  • ペットボトルで第一印象が決まる

    おとな美女のクラスで用意している、
    ミネラルウォーター。

    330mlのこぶりなボトルは、
    本体の見た目めはもちろん、
    持つ手を優雅に見せてくれ、
    女性が直に口をつけて飲む姿も
    500mlよりも圧倒的にきれいに、

    品よく見えます。
    何よりも、このペットボトルから
    お客様との会話が始まります

    『どこに売っているの?』
    『それ、何か効果があるの?』

    『味は違うの?』
    『やっぱり高いの?』など(笑)

    時にはビジネスチャンスを感じて

    『そのボトル、参考までにもらって良い?』
    と、おっしゃる方も。

    第一印象の形成は、
    本人の見た目だけではありません。

    周囲は、その人の持ち物等から
    その人の価値観を見定め、
    魅力の奥行きを推し量ります。

    その奥行き形成の際、
    値段の分かりやすい、
    ブランド物の装飾品では
    実はマイナスになりやすいのです。

    『それなぁに?』

    目の前のかたに興味をもってもらう仕掛け。
    会話が弾み、相手の価値観を知るきっかけ。
    それもまた、おとな美女の魅せ方の一つといえます。

  • 自分なんて…の境界線

    今日、ホテルスタッフの男性から、
    第一子誕生の報告をいただいた。

    彼の披露宴の司会を担当したこともあり、
    親戚のオバチャンのような、ふんわりと
    しあわせな気持ちになった(*´∀`*)

    振り返ると、
    仕事仲間ご本人はもちろん、
    そのご兄弟や、ご子息、ご親族、
    ご友人など、
    大切な方々をご紹介いただき、
    家族の原点に立ち会う機会に恵まれてきた。

    ものすごくありがたいことです。

    これまでに担当した披露宴件数は1000組超。

    『 自分なんて・・・』 と思うことなど、
    もはや許されない重みだと、
    最近ようやく思えるようになってきました。

    *花嫁のれんの写真はイメージです♪ 

  • さあ、才能(じぶん)に目覚めよう

    信頼する仲間に勧められた一冊
    『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』
    日本経済新聞出版社

    ご存知の方も多いと思いますが、
    この本には1冊ごとに
    個々のID番号が記載されており、

    このID番号を使ってWEBサイトを開き、
    180項目の簡単な設問に
    回答入力すると(20-30分かかる)

    34の資質の中から自分の天性の
    「才能(特長的な資質)」の上位5つが、
    解説付きで示されるもの。

    書物とインターネットという
    情報媒体が一体化した
    新しいビジネスモデルという点が
    面白いし、上手にご商売してるなーと
    思ってしまう・笑

    内容ですが、人間は「才能」に
    「知識」と「技術」が組み合わさって
    「強み」として発揮できる。

    「才能」は天賦のものであり、
    これは一生変わらない。

    そして、この「才能」の芽は
    誰でも固有に持っているものであるが、
    各々異なった独自のパターンを持っているという。

    要するに、人は個々に生まれ持つ
    資質(才能)にそって知識や技術を
    補強して「強み」にする方が
    無駄がないのだ!

    ・・・と、私は解釈しました。

    ちなみに私の分析結果

    ① 積極性(ポジティブ)
    生きていることは素晴らしい。
    仕事は愉しく出来るもの。
    どのような状況でも
    ユーモアの精神を失ってはならないという

    信念を持ち、他人のポジティブな面を探すひと。

    ② 活発性(アクティベータ―)
    行動は最良の学習手段で
    決断し、行動し、結果を見て学ぶ。
    これによって次の行動へ導かれるひと。

    ③最上思考(マキシマイザー)
    平均ではなく、優秀であることを基準とする。
    自分であれ、他人であれ、
    平均以上の何かを、最上のものに
    高めることに胸躍るひと。

    ④個別化(インディビジュアリゼーション)
    一人一人が持つユニークな個性に
    興味を惹かれる。
    他の人の強みをとても鋭く観察し、
    一人一人の長所を引き出すひと。

    ⑤収集心(インプット)
    好奇心旺盛な知りたがり屋
    情報を収集するときも、
    理論に磨きをかけたいのではなく
    蓄積された情報を充実させることに
    喜びを感じるひと。

    以上。

    自分という厄介な人間の個性を
    客観的に理解することで、
    適切な配置が出来るようになり
    セルフコントローラーになれるのかも?

  • 成長を振り返る基準点

    昔、読んだ本や、観た映画を
    大人になって見直すと、
    当時は気づかなかった、
    いろんな発見があり、

    意外と自分は成長しているんだな。
    と、しみじみ思うもの。


    それは作品からの
    時間差のメッセージでもある。

    「 あなたの話はなぜ通じないのか 」は、
    私が最初に読んだ、コミュニケーション本。

    コミュニケーションの〝コ〟の字も知らずに、
    名古屋の講習会に出向いた日、
    電車の中で読んだことを
    今でも鮮明に覚えている。

    その時はサラーッと読み過ごしたけれど、
    今、読み返すと、
    著者の本気で伝えたい気持ちが感じられ、
    泣く内容ではないけれど、胸がつまる。

    それは私が、

    「伝えること」を伝える立場になり、
    その難しさに、なんとも言いようのない
    もどかしさを感じているからかもしれない。

    ≪ 通じるものには根拠がある ≫

    ~ ズーニーさんの結びの言葉 ~

    あなた中にある想い、私はそれが知りたい。
    それは、だれが何と言おうと、

    ほかの人にはない、かけがえのないものだ。
    時間がかかっても、
    あなたはそれを育て、表現方法を磨き、
    いつか、広く深く、
    人々に通じさせていくと信じている。

    あなたには、自分を偽らず、
    自分の想いで人と通じ合う力がある。
    今から未来にどうしたいか、

    しっかりと意思を抱き、
    自分の想いで関われる世界を
    切り開いていってほしい。
    なんだか時を経て、
    今の自分に送られたメッセージのような気がした。

    基準点というのは、
    勇気をもって前に踏み出した
    愛しい自分の第一歩なのですね。

  • マイナスをプラスに変える生き方

    私の耳は過度に疲れたときや、
    お腹がすいたときにも痛くなる。

    生命の危険?に、とても敏感なのです。

    いまから3年前のこと、
    車で赤信号待ちのところを、
    高齢者にノーブレーキで追突されて、
    玉突き事故の真ん中になったのです。

    酷いムチ打ちで、自律神経が乱れ
    交感神経が暴走。

    毎日、心臓がドキドキして、
    24時間マラソンしているようでした。

    体重がどんどん減ってゆき、
    バレリュー症候群と診断されました。

    しかも、耳にも障害が。

    事故の2日後、披露宴の司会中に
    急に右耳が聞こえなくなったのです。

    誰にも気づかれずに
    なんとかやりきったのは奇跡。

    耳はレントゲンでは証明できず
    泣き寝入り寸前のところを、

    鹿児島県在住の行政書士と、
    金大の医師が後遺症を立証してくれました。

    鹿児島の行政書士さんは、
    メールと電話だけで1年間、
    丁寧に、情熱的に、綿密に対応して下さり、
    いつも隣で伴走してくれているようでした。

    一番、すごい!と思ったのは、
    レスポンスの速さ。

    顧客が私しかいなのではないか?
    と錯覚するほど、
    メールをすれば、すぐに返信が来て、
    不安になることが一度もなかった。

    現実はとても多忙なひとなので、
    時間がなくて返せないときは、

    『○時ごろまでに連絡します!』という
    返信メールがあり、
    約束どおり、確実に連絡がくるのです。
    付き合い始めのカップル以上のマメさ、
    几帳面さを、一年間、続けるというのは
    どれほどの労力だろうか。

    また、私が落ち込んでいるのを感じると、
    奥さんの実家のミカン農園の
    桜島こみかんを夫婦で摘んで贈って下さり、
    直筆の手紙で励ましてくれました。

    本業の仕事できちんと結果を出し、
    更に、人としての思いやりを示せる。

    こんな仕事ができるように私もなりたい!と、
    職種は違えど感銘を受けたのが3年前。

    自分に降り注ぐマイナスなことにも、
    必ずプラスの側面はあるものです。

    そのプラスを見極め、今後に活かせるかが
    とても大切なのだと思う。

    今日の台風は耳の痛みと共に、

    「 ちゃんとプラスに活かしているか? 」
    という、過去からの確認のような気がして、
    余計に耳が痛いのも事実。

  • 買わせてほしいと言わせる販売技術

    昨日、東京のデパートで
    リップグロスを買おうと入店したところ
    接客してくれたのは30代前半くらいの
    男性だった。

    エクザイルを上品にした風貌の・笑、
    どんな年齢層の女性にも好まれる外見。

    さすが東京!と思ったのだけど・笑、
    彼のメイク技術と接客は、
    外見以上に素晴らしかった。

    ◎肯定に肯定を重ねる会話術。

    「 大きな瞳が一層はっきりとして
    さらに印象的になります 」

    など、今もっているものを肯定し、
    これを使うことで
    さらに上の肯定ラインにあがります。
    ということを全会話を通して徹底。

    ◎視覚・聴覚・言葉で説得

    なぜそうなるのかを、
    実際に鏡の前で見せながら説明。

    言われたとおりになることを
    視覚で確認すると、
    客は強い納得感を得ることができる。

    ◎主観的ではなく客観的な伝え方

    きれいとか、かわいいとかいう、
    主観的な形容詞ではなく、

    物理的にどのように変化し、
    どんな印象を第三者に与えることが
    出来るのか?

    を、客観的に伝えてくれるので、
    受け取る側は素直になる。

    一方で、女性はそういう場において、
    褒められることに慣れているため、
    言われすぎれば面倒になるくせに
    言われなければ、さみしくなる・笑

    その心理を活かして、
    たまーに自分自身に確認するように
    「うん、きれいですね」
    と、独り言のような、ぼそっとした
    主観を入れてくる。

    そうすることで、
    いかにも本音のような印象を
    相手に与えることが出来る

    ◎質問は小さい範囲をフォーカス

    「ちなみに目元にお悩みはありますか?」
    と質問し、悩みを引き出す。

    ここで、目元と限定することで
    悩みがスーッと引き出せる。
    人は、
    『メイクにお悩みはありますか?』など、
    範囲の広い拡大質問を投げかけられると
    混乱するけれど、小さな範囲の質問には
    すぐに答えられるもの。

    そして本人の悩みを解消すべく、
    最初の手順に戻り、
    視覚・聴覚・言葉で説得していく。

    ◎売り込みはしない、訊くだけで焦らす

    「リップは洋服で選びがちですが
    チークとの相性が一番大事」
    と説明しながら、
    チークの売り込みはしない。

    すると、こちらは痺れをきらして、
    「では、この口紅とあうチークは??」
    と、逆質問してしまう。

    焦らすのが巧い。

    結局、リップだけ買うつもりだったのに
    8点お買い上げしてしまった私。

    でもそれ以上のことを
    学ばせてもらいました。

    相手の心を引き込むスキルを
    研究して、実践して、

    身に着けている方から
    とても気持ちよく、
    すてきなお買い物ができました。

    あなたから買いたい!というのは
    そういう小さな技術の積み重ねですね。

  • お客さまからの贈り物

    今日の主賓は画業50年のえらい先生でした。

    「 今日はどうもありがとう 」
    と、おっしゃって、
    ナプキンに書いた言葉を
    そっと司会席にお持ちくださった。

    一歩 一歩を着実に
    小さな心づかいを行い
    その積み重ねが尊い

    うれしい言葉の贈り物。

    今日もご縁に恵まれ、
    潤いある言葉に包まれ、
    笑顔に囲まれた良い1日でした。

  • 小さな敬意・些細な丁寧

    今日は丑の日。

    鰻のかば焼きを買い求めました。

    その足で、自然食のお店に行き、
    いつもの五分づきの玄米ではなく、
    鰻に合うように白米に精米してもらう。

    丁寧に焼いてもらった鰻だと思うと、
    精米したての品質の高いお米を用意したくなる。

    朝採れの枝豆だと思うと、
    贅沢に、茹で塩から珠洲の天然塩を使おうと思う。

    木なり完熟のトマトなら
    へたをとって、塩を浸透させてラップして
    最高においしい冷やしトマトにしてあげたい。

    人間同士もきっと同じだろう。

    お店の雰囲気に合わせて
    装いを選ぶお客様には (敬意)
    きっと心地よい接客がもたらされる (丁寧)

    新築住宅に家具を運ぶ家具やさんの
    靴下が冴え冴えと真っ白だったら (丁寧)
    その人は名前で覚えられて、
    施主に感謝されるだろう (敬意)

    丁寧には、敬意が返ってくる。
    敬意には、丁寧が返ってくる。

    そして不遜には、軽蔑が返ってくるだろう。

    大人であるからには、
    【小さな敬意】を払われるひとになりたいし、
    【些細な丁寧】に気づけるひとになりたい。

    私が考える日常の一座建立って、
    そんなこと。

    ピカピカに精米されたお米のために
    土鍋を用意しながら、ふと、そう思った2013年丑の日。