成長を振り返る基準点

昔、読んだ本や、観た映画を
大人になって見直すと、
当時は気づかなかった、
いろんな発見があり、

意外と自分は成長しているんだな。
と、しみじみ思うもの。


それは作品からの
時間差のメッセージでもある。

「 あなたの話はなぜ通じないのか 」は、
私が最初に読んだ、コミュニケーション本。

コミュニケーションの〝コ〟の字も知らずに、
名古屋の講習会に出向いた日、
電車の中で読んだことを
今でも鮮明に覚えている。

その時はサラーッと読み過ごしたけれど、
今、読み返すと、
著者の本気で伝えたい気持ちが感じられ、
泣く内容ではないけれど、胸がつまる。

それは私が、

「伝えること」を伝える立場になり、
その難しさに、なんとも言いようのない
もどかしさを感じているからかもしれない。

≪ 通じるものには根拠がある ≫

~ ズーニーさんの結びの言葉 ~

あなた中にある想い、私はそれが知りたい。
それは、だれが何と言おうと、

ほかの人にはない、かけがえのないものだ。
時間がかかっても、
あなたはそれを育て、表現方法を磨き、
いつか、広く深く、
人々に通じさせていくと信じている。

あなたには、自分を偽らず、
自分の想いで人と通じ合う力がある。
今から未来にどうしたいか、

しっかりと意思を抱き、
自分の想いで関われる世界を
切り開いていってほしい。
なんだか時を経て、
今の自分に送られたメッセージのような気がした。

基準点というのは、
勇気をもって前に踏み出した
愛しい自分の第一歩なのですね。