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執着心という深いご縁
人間関係における「執着」とは、
手放すべき悪のように
世間では語られがちだけど、 -
大切なことは目に見えない
建物の中から、外は見えるけれど、
建物の外から、中は見えない。 -
ユニマットコレクション フランス近代絵画と珠玉のラリック ~やすらぎの美を求めて
自然への憧憬
~フォンテーヌブローの森、
苔むす森の詩情豊かな風景もあれば、暮らしに息づく水の景色、
光と闇の戦慄もある。とかく、森はロマンティックである。
お盆最終日は、
「ユニマットコレクション
フランス近代絵画と珠玉のラリック
~やすらぎの美を求めて」
を観覧しに石川県立美術館へラリックの天使のモチーフがまとう衣装の
豊かなドレープと柔和な表情にも
インスピレーションがかきたてられ、
図録の裏表紙がそれであることに
ひとり、感激しました。昨年の「美の力」展でも、
展示されていた作品のなかに点在していた
ユニマットコレクションは
非常に好みなものばかりで、今日もまた、
「わたくしたち、感性が合いますね✨」
と、図々しくも一方的な親愛の情を
ユニマットコレクションに感じるのでした(笑)ルノアール、ドガ、デュフィ、
モディリアーニ、藤田嗣治など、
都会では日曜日入場制限がかかりそうな
ラインナップ。ゆっくり観覧したあとは、
オフクの白桃かき氷という、
五感美のフルコースを味わい、
まことにしあわせな時間を堪能しました。 -
第2期 8月 印象美な大人の表現力教室
酷暑のお盆休みにも関わらず、
今月も開催しました。1ヶ月という月日は、幸せなことも、
モヤモヤすることも、悔しいことも、
嬉しいこともあるものですが、一旦すべてを俯瞰し、
自分のセンターポジションに戻れる時間。今回は、
⚪関係性のレッテルについて「例えば、友」
⚪自由を保証するために必要なこと
⚪自分を見失わないための出処進退
⚪謙虚さとユーモアに宿る知性とはそのほか、
香りが効果的に使われる源氏物語の
別れのシーンや、
方程式の伝記についてなど、
多彩な内容でした。回を重ねるたびに、
安心な環境で自由度が高まり、
想いが溢れて涙がでたり、
自己嫌悪の共有に安堵したりと、
アルコールがなくとも
どんどん会話が深まっていきます。お楽しみのティータイムは、
葡萄3種をつかった、
マスカルポーネ&
パッションフルーツのデザート
~山ピンク、藤稔、雄宝 -
そのうちなんとかなるだろう ~ 内田 樹
あっという間に読了。
武道家でフランス文学思想家の、
内田樹(うちだたつる)さんの自叙伝。日比谷高校中退、家出、
大検で東大入学するも大学院3浪、
8年で32大学の教員公募に不合格、
男として全否定され離婚、
仕事より家事を優先した父子家庭歴12年。研究者として全く注目されず、
評価されない時期も長く、それでも内田さんは、
いつも愉しげで明るく、娘さんと二人ぼっち、
誰も知り合いのいない街での
親子ひしと抱き合うような暮らしにも
静かなしあわせが漂う。結局は、
自分の信じているものが現実を創る。記憶に残ったフレーズはいくつもありますが、
「自分らしさ」が際立つのは、
「なんとなく」を選択した場合においてです。
とくに計画もなく、計算もなく、
意図もなくしたことにおいて、
「自分らしさ」は鮮やかな輪郭を刻む。
「なんとなく」そのくらいの気楽さがあるから、理想に向かって、決して諦めることなく、歩を進めらるのだろう。#そのうちなんとかなるだろう
#内田樹
#自叙伝
#心と直感に従う勇気 -
第2期 4月 印象美な大人の表現力教室
一期からのメンバーに、
新しいお仲間が加わった9ヶ月コース。建築士、字幕翻訳家、音楽の専門家、モノづくり、看護士、接客業、士業、デザイン、等々、、、20代から50代まで、12名+わたし。様々な業種の利害なき人々が集う場所。定期的な表現の機会を持つということは、
『自己を探究せずにはいられない状態』
をつくるということ。もっとほんとうの自分を私たちは知りたいのです。そして、思考や価値観の正直な開示は、
安心できる環境があってこそ実現するもの。読書会のようであり、読書会ではない。
忖度や遠慮や虚栄の必要がない、
大人にこそ必要な『表現の場』を、
ゆっくり涵養(かんよう)する旅が
また始まりました。今日、わたしは、ピーター・メイルの「贅沢の探求」「手作りのホテル」の章にある、
英国のホテル「コノート」と、
金沢のレジェンド「小松弥助」の共通点を
自分のことばで表現しました。つまり、最大の贅沢を提供してくれるのは、「働くひと」なんだということ。誰もがあたかも私たちが現れるのを生涯待ち続けていたかのようにやさしく、親切なのだ。ただの優秀な給仕頭やボーイではなく、まるで友人のように気さくに振る舞ってくれる。一流に徹するのに忙しいほかの一流ホテルの大半が忘れてしまった親しみやすさが、ここにある。「贅沢の探求」より抜粋お愉しみのプチデザート、今日は西山シェフ手作りのカヌレでした。名残の桜を思わせる春色のドレス。#印象美な大人の表現力教室
#第二期スタート
#人生に影響を与えた一冊
#WORDROBE
#印象美 -
自然が生み出す「漆芸」と「精油」の展覧会
■ 感じる庭 ■
漆芸作家 鶴田明子さんと、
香りのデザイナー石川綾子さんの、
春の柔らかな庭をイメージした
コラボレーション。アトリエ&ギャラリーcreavaのオープニングパーティーにお邪魔しました。鶴田さんの愉しげな挑戦が感じられる、チャーミングな漆芸作品たち。ふわりと香る。「密か」 「秘か」受け手の自由な発想を止めないように、「ひそか」という、ひらがなで表現されたそう。控えめだけど確かな色香を放つ香りが
漆芸作品の数々に、
物語をそっと、ささやく。心惹かれた帯留め花冷えが続く金沢に、
一足はやく新緑の日だまりが
小さく存在するような静かな空間でした。#鶴田明子さん
#漆芸作家
#石川綾子さん
#香りのデザイナー
#感じる庭
#香水ひそか
#爽やかに薫りたつ
#creava -
めぐる~職人という生き方
『 職人はつくったもの、
出来上がったものがすべて。
いかに人様に満足してもらえるか。
名前は残らなくても、木版染めを残したい 』そんな言葉が心に残りました。
今日は、江戸時代に一度廃れてしまった
『木版染め』という染色技法に
魅せられた職人 藤本義和さんの
「職人という生き方」を見つめた
ドキュメンタリーを、金沢市内で、かつて染色工房だった場で
上映し、主人公 藤本さん、
監督 石井かほりさんを迎えて
開催されたトークイベントに参加しました。60年に渡り、染色職人として生きてきた
藤本さんだからこそ、
一つ一つの何気ない言葉が、
水紋のように胸に広がりました。プロデュースは、フードコーディネーターで
料理教室を金沢で母娘代々主宰する
谷口直子さん。 -
神様から一年のご褒美を授かる
白山比咩神社境内に立つ、
創業150年の料理旅館でありオーベルジュの
『和田屋』が主催する催し。一年の穢れを払うために白山比咩神社に
昇殿参拝し、和婚のスペシャリスト 小谷由美子さんから
神事について学び、和田屋さんの広間にて、
春の恵みの野草や山菜、
川魚たっぷりのお料理を食しました。五代目主人の年季の入った謡、
地のエネルギーが溢れるお料理の数々。東京からご参加の初対面の隣人との会話が
弾み、すべてが素晴らしい時間は
極楽のごとく過ぎゆくのでした。白山さんのおみくじは、
18年間、末吉続きで厳しいのですが(笑)、今日は、
“ まあまあ頑張ったね。一息つきなさい ”
と神様から褒められたような気がして、
春の雨が温かく感じました。力強く根を張る山菜や山野草にも励まされ、
新しい一年が待ち遠しいほど
元気をもらいました。#和田屋
#オーベルジュ
#白山比咩神社
#婚礼屋
#小谷由美子さん
#フードコーディネーター
#つぐまたかこさん
#素敵すぎるイベント
#毎月あったらいいのに -
岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟
桜ほころぶ浅香宮邸。
瀧口修造とマックス・エルンストに
影響を受け、迷いや苦悩のなか、
彼女は作品を製作していたのだろう、、
と感じられる書簡などの文献をみながら、どの時代も、そして誰もが、
多かれ少なかれ、自分を信じたい気持ちと、
押し寄せる不安のせめぎあいのなか、
生きているんだと、
一方的なシンパシーを感じました。