“音” に喜びの基準がある


「運を掴む」という、
がむしゃら感溢れる直球タイトルの一冊。
断じてタイトル買いではありません(笑)


創業26年にして、
アメリカ、ドイツの会社を抜き、
ギター製造世界一のメーカー地位を確立した、
「フジゲン株式会社」の創業者のひとり、
横内祐一郎氏の著書。

全ての楽器の調律のもととなる
440ヘルツの波長の声で、
全社員が電話に出るように
チューニングしていると聞き、
非常に興味を持ち、手にした一冊。

世界基準となっている440ヘルツは、
人間にとって非常に心地よい音であり、
2000年前から存在していた世界中の楽器は全て、

自然と440ヘルツにあわせられていたという。

地球上全ての人が
国境を越えて心地よく感じる、
平和で明るく幸せな音が440ヘルツ。

人種や文化や観念を越えて、
音に喜びの基準がある。

しかも、それを電話の声に反映させる。

という発想は、私の理想でもあるので、
理論で証明された感があり、
とても感激した。

横内祐一郎氏は、
教師から農業従事者になり、畜産を経験し、
バイオリン製造業から、ギター製造への転身。

あきらめない非凡への挑戦や、
人間中心の経営。

胸をすく、力がみなぎるストーリーでした。

横内氏の恩師・清水先生の言葉

「 ひとつのことを心を込めてやりなさい。
その延長線上に何百というものがつながっている」