大切な友人のご尊父が旅立った日

今日の富山県は、
立山連邦が際立つ美しさでした。

大切な友人のご尊父が旅立った日。

この世で十分に役目を終えた身体を
静かに置いて、魂が自然に還った日。

鮮やかな紅葉と、すみわたる青空と、
優しげな雲と、爽やかな秋風が

両手を広げて魂の帰還を祝福し、
この世での功績を
褒め称えているかのよう。

山形県人でありながら、
最期は仕事場である富山県に
想いを馳せていた方だから、

立山連邦もまた、
ご尊父の旅立ちを凛とした表情で、
姿勢をただし、
優しく敬礼しながら見送っているように
私は見えた。

一人っ子の彼女は立派に喪主を勤め、
残された母を労り、周囲に配慮していた。

物語のように温かく心に響く、
喪主の挨拶を聴きながら、

ご尊父はどんなに安堵し、
誇らしい気持ちで、我が娘を
見守っていたことだろう。

いつの日か必ず訪れるその日までに、
私もキチンと大人になろう。