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すべてがしっくりくる日
今日は、
メイクの感じとか、髪のまとまりとか、
黒のタイトスカートにハイゲージニットの
自分らしいシンプルさ加減とか、すべてがしっくりきているのに、
誰とも会う予定がないものだから(笑)、事務所近くのスペイン料理のお店で、
ゆっくりめの独りランチ。独りの食事という意味ではなく、
店内にお客は私しかいないという事態。こんな日は、読んでいる本の背表紙と、
お皿の色までピッタリで、静けさと音楽の調和も心地好く、
食後の紅茶が
自動的にアールグレイというのも
気分にあっていて、なんとも気持ちよくじかんが流れています。
そろそろ、金沢は雪が降りそうな寒さですね。
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鈴木大拙と禅語の書
世界にZENの思想を広めた鈴木大拙は
石川県の出身です。今日は、書家 国分佳代さんの
禅語をテーマにした個展にちなみ開催された、鈴木大拙館の学芸員・猪谷 聡氏の
ギャラリートークを聴いてきました。猪谷さんの声、話し方は、いつ聴いても、鈴木大拙の世界観にピタリと合っているなぁ。と、沁沁(しみじみ)思う。まるで空間のために誂えた家具のような、
心地よい声にいつも惚れ惚れしてしまいます。心に響いた禅語は、
『明珠在掌~みょうじゅたなごころにあり』~意味~
明珠(宝物)は手のなかにちゃんとあり、
誰でも光輝く存在を確実に持っている~国分さんの書に添えられた、●の中にある光が、
明珠の存在を訴えかけるように感じました。猪谷さんのお話のなかで興味深かったのは、
鈴木大拙は、小説『海賊と呼ばれた男』の
モデルとなった出光興産創業者・出光佐三氏の、
今でいう、コーチ、メンターのような
存在だったこと。出光氏の語る言葉を受けて、鈴木大拙先生が、
『そうか、君はそんな問題を抱えているんだね』
と仰った、たった一言で、
出光氏の道筋を拓かれることもあったそうです。二人の間に通じ合った歴史のワンシーンに、
思いを馳せる静かな空間。日曜日の素敵な午後を過ごしました。
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自分をもてなす創意工夫
大吟醸の酒粕200gをたっぷり、
紙の布に包んでお風呂にいれる酒粕風呂。浴室が日本酒の薫りに満たされて、
たった一坪余りの小さな空間が、
香気を放つ湯気にお浄めされて、
とても厳かな気分になる。こんなバスタイムの水分補給は、
鉄瓶で沸かしたお湯に天然塩を入れて、
ミネラルウォーターで割った、
人肌ぬるめの自家製生理食塩水。のんびり湯船に身体を預ける時間は、
身体の内側が隅々まで穏やかな海になり、芳醇な香りが漂う天上に、
自然のまま揺らめいているような、
平和で清寧な感覚。自分自身が、
このうえない果報を享受している存在だと
感じられる瞬間を、
イマジネーションによって創造し、
小さなセルフプロデュースをすること。自分しか喜ばない些細なことを、
真剣に考えたり、工夫することは、
意外に大事なことではないだろうか。それが暮らしの満足度や、
日常の幸福度を上げるコツのように、
私は思います。 -
WORDROBE 新年同窓会 2017
愉しく、愛溢れる大人の時間を
ありがとうございました!会場に次々ご到着される女性たちが、
艶やかに美しく輝き、瑞々しい笑顔と余裕を称える姿に、
心底、酔いしれました。慈愛、自責、調和力を持つ、
前向きな人達の集まりは、
必然的にその場をパワースポットにしてしまう。様々な分野でご活躍なさっている、
素晴らしいお仲間たちに恵まれ、
私は本当にしあわせものです。金澤町家料亭 壽屋さんのご厚情を賜り、
素晴らしいお料理と、
金沢らしいお正月の設えのなか、新年の幕明けを迎えることができたことに、
心から感謝いたします。佳い年にいたしましょう!