自分をもてなす創意工夫

大吟醸の酒粕200gをたっぷり、
紙の布に包んでお風呂にいれる酒粕風呂。

浴室が日本酒の薫りに満たされて、
たった一坪余りの小さな空間が、
香気を放つ湯気にお浄めされて、
とても厳かな気分になる。

こんなバスタイムの水分補給は、
鉄瓶で沸かしたお湯に天然塩を入れて、
ミネラルウォーターで割った、
人肌ぬるめの自家製生理食塩水。

のんびり湯船に身体を預ける時間は、
身体の内側が隅々まで穏やかな海になり、

芳醇な香りが漂う天上に、
自然のまま揺らめいているような、
平和で清寧な感覚。

自分自身が、
このうえない果報を享受している存在だと
感じられる瞬間を、
イマジネーションによって創造し、
小さなセルフプロデュースをすること。

自分しか喜ばない些細なことを、
真剣に考えたり、工夫することは、
意外に大事なことではないだろうか。

それが暮らしの満足度や、
日常の幸福度を上げるコツのように、
私は思います。