コスパで選ばない、大人の経済活動
健康的な消費活動とは、
『適正価格重視』であって、
『コスパ重視』であってはならない。
『あの店は、コスパがいい』
という価値観は、世間の風潮であり、
営業努力という言い方もできますが、
市場の『コスパのよさ』の向こう側には、
生産者や、関係会社が、
見えないところで身を削っていたり、
お店の人そのものが、不必要なほどに
無理をしている可能性が高い。
なかには戦略として、
レストランと物販を同じ店舗で
行っている場合などもあり、
食事のあとに販売にも繋げる仕組みで、
食事の価格を抑えることもあるでしょうが、
コスパ重視のお客様は、
自分が得することに価値基準があるから、
お買い物も別のコスパの良い店舗で、
されるはず。
『うちはコスパのよさが自慢です』
というお店には、
それ以外に自慢がないように聞こえるし、
『あの店は、コスパがよくて最高!』
という価値観のお客様は、
適正価格だったら、きっと行かない。
『適正価格』で、
どれだけ独自性を発揮し、
満足度を高めるかを競うほうが、
健康的だと思わずにはいられない。
お店の人が、生産者さんが、職人さんが、
人生を愉しめるだけの適正収入を得て、
余裕ある心で、
クリエイションに取り組める社会をつくるのは、
消費者側にも責任がある。
ゴールデンウィークには、
いろんなキャンペーンとか、
お店独自のイベントがあるでしょうが、
お得だけを手にして、
得した気分になっているひとは、
気づかないうちに、
確実に別の大切なものを失っています。
それは〝印象〟という見えないベールで、
『コスパ重視』の人を引き寄せ、
自分の首を絞めることでもあるかもしれない。
○その価格設定ならドリンクは追加しよう。
○event以外の日も足を運ぼう。
○ランチに2回来たから、次はディナーにしよう。
お気に入りのお店であればなおさらのこと、
お店側の行動の意図を汲んで行動できるひとが、
『客ぶりのよさ』であり、
『大人の経済活動』ができるひと。
もちろん、それは飲食店以外でも
言わずもがな。
WORDROBEのお客様には、
コスパ重視のかたは絶対にお越しにならない。
ある意味、偏った付加価値に対する理解者が
セミナーをご受講くださり、
商品をお買い上げくださることには、
もはや、感謝しかありません。。