ゲシュタルトの祈り ~ パールズ をこえて

人類が誕生したときからの普遍的な悩み、
それが人間関係のコミュニケーション。

その渦中にいるときは、
水中で溺れているように苦しく、
終わりがないように感じますが、

過ぎてしまえば大概のことは、
“ コップの中の嵐 ”のようなもの。

嵐がおさまり、コップをみれば、
そこには弱い人間たちが、
それぞれの正義を抱きしめ生きている

■ ゲシュタルトの祈り ■


Ich lebe mein Leben und du lebst dein Leben.
私は私のために生きる。

あなたはあなたのために生きる。


Ich bin nicht auf dieser Welt, um deinen Erwartungen zu entsprechen –
私は何もあなたの期待に応えるために、
この世に生きているわけじゃない。


und du bist nicht auf dieser Welt, 
um meinen Erwartungen zu entsprechen.
そして、あなたも
私の期待に応えるために、
この世にいるわけじゃない。


ICH BIN ich und DU BIST du –
私は私。
あなたはあなた。


und wenn wir uns zufallig treffen und finden, dann ist das schön,
でも、偶然が私たちを出会わせるなら、
それは素敵なことだ。

wenn nicht, dann ist auch das gut so.
たとえ出会えなくても、
それもまた同じように素晴らしいことだ。

~  
Frederick Salomon Perls


ゲシュタルト療法は、
催眠療法、家族療法と共に、
NLPのベースとなっている心理療法です。



『ゲシュタルトの祈り』を咀嚼し、
人間の自立を味わうと、

弟子であるタブスの詩が、
愛の循環という、もう一つの在り方として
連続性をもって繋がるように感じます。


■  パールズを越えて  ■


私は私のことをする。
あなたはあなたのことをする。


もしそれだけならば、
お互いの絆も、
私たち自身も失うことになる。


私がこの世に存在するのは、
あなたの期待に応えるためではない。


しかし、私がこの世に存在するのは、 
あなたが かけがえのない存在であることを
認めるためであり、


そして私も
あなたから かけがえのない存在として
認めてもらうためである。


お互いの心がふれあった時にはじめて、
私たちは 本当の自分になれる。


私たちの心のふれあいが
失われてしまえば、
私たちは 自分を完全に見失ってしまう。



私とあなたとの出会いは 偶然ではない。


積極的に求めるから、

あなたと出会い、心がふれあう。


心のふれあいは成り行きまかせではない。
自分から求めていったところにある。


全ての始まりは私に委ねられていて、
そして一人では完結しない。


本当のことは全て、
私とあなたとのふれあいの中に
あるものだから。

~  Walter Tubbs