そのうちなんとかなるだろう ~ 内田 樹

あっという間に読了。

武道家でフランス文学思想家の、
内田樹(うちだたつる)さんの自叙伝。

日比谷高校中退、家出、
大検で東大入学するも大学院3浪、
8年で32大学の教員公募に不合格、
男として全否定され離婚、
仕事より家事を優先した父子家庭歴12年。

研究者として全く注目されず、
評価されない時期も長く、

それでも内田さんは、
いつも愉しげで明るく、

娘さんと二人ぼっち、
誰も知り合いのいない街での
親子ひしと抱き合うような暮らしにも
静かなしあわせが漂う。

結局は、
自分の信じているものが現実を創る。

記憶に残ったフレーズはいくつもありますが、

「自分らしさ」が際立つのは、
「なんとなく」を選択した場合においてです。
とくに計画もなく、計算もなく、
意図もなくしたことにおいて、
「自分らしさ」は鮮やかな輪郭を刻む。

「なんとなく」

そのくらいの気楽さがあるから、

理想に向かって、決して諦めることなく、
歩を進めらるのだろう。

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