• 人生の時間は、プレゼンテーションでできている


    平凡でつまらない人生も、仕事も、この世にはない。
    でも、プレゼンテーションがつまらなくて、
    イマイチに見える人は大勢いる。

    プレゼンテーションが輝く人ってどんなひとだろう。


    個人名を覚えずにはいられない
    コンビニの店員さん、あなたの周りに何人いますか?

    サンクスのオオニシさん
    彼女は、気働きが素晴らしい。

    パッと見はごく平凡なお顔立ちだか、
    笑顔は野に咲くタンポポのようだ。

    雨の日は、床が滑らないように
    拭き掃除をこまめにしてくれる。
    しかも、そこにはやらされている悲壮感はなく
    歌うように愉しげな印象。

    顔は見えなくとも、
    微笑んでいることがわかる後ろ姿。

    気働きがあるということは、
    なんという清々しさだろうか。

    セブンイレブンのキダさんは、
    動きに一切の無駄がない

    キダさん以外の店員さんのレジにつくと、
    なぜかイライラしてしまうほど、
    キダさんのテンポと動きは
    踊るようにリズミカルで、気持ちがいい。

    ふっくらとした丸顔にメガネ。
    愛嬌があるほうではないけれど、

    「いらっしゃいまーせー♪」という
    独特のテンポの挨拶が聞こえると、
    「あ、キダさんがいる!」と、
    とてもホッとした気持ちになる。

    いちど、
    「キダさんの動きは無駄がなくて素晴らしいですね」
    と声をかけたら、

    その日のキダさんはギクシャクしてしまった。
    精神的なリズムを壊してしまって
    申し訳なかった・笑


    サークルKにも気になる女性が。

    一度しか会ったことがないので、
    名前は覚えられなかったけれど、
    コンビニではあまり見かけない、
    優雅な接客だった。

    たとえて言うなら、
    ホテルや、高級デパートの接客のような、
    なめらかな所作と落ち着いた声のトーン。

    あまりに素敵だったので、
    「接客業をなさっていたのですか?」と尋ねたら、
    やわらかに微笑んで、「ハイ、以前は」
    とおっしゃった。

    彼女がいるだけで、
    客側の佇まいや口調も丁寧に変わる

    店員さんが発する雰囲気づくりはすごい影響力。

    コンビニという、慣れあわない一定の距離感が
    保たれている場所でも、

    ちゃんと個性が出せて、ひとに影響を与えられる。

    そんな職業人に出会うと、胸が熱くなる。

    つくづく、人生を輝かせるのも、くすませるのも、
    自分のプレゼンテーション次第。


  • 花が伝える、あなたのイメージ

    花を贈る・・・というのは、素敵でむずかしい。

    なぜなら、

    自分のために選ばれた、
    まごころのこもった花なのか?

    「女は花さえ贈っておけば喜ぶ」
    ・・・という気持ちで選ばれた花なのか?

    お花はおしゃべりだから、
    贈る人の気持ちを、そのまま相手に伝えてしまう。

    「アルフィー」という映画に、
    とても素敵なシーンがある

    極上の女性たちとの出会いを求めて
    イギリスからニューヨークにやってきた
    ハンサムなプレイボーイ
    彼の名前は、アルフィー(ジュード・ロウ)

    自由で気楽な独身生活をエンジョイしていた
    軽薄な男が、 ある日、本気の恋をします。

    その彼女に贈る花を、花屋の店頭で選ぶシーン。

    彼女のイメージを店主に告げて、
    1本、1本、慎重に、楽しみながら花材を選び、
    その人のためだけのブーケを作る。

    映画としての質はビミョウですが・笑
    このシーンだけは忘れられない。


    「花を贈る」というのは、
    その人に抱いている「イメージの美点」を
    形にして贈ること。

    人間は、どんなに分析力がある人も
    自分だけは客観的に評価できない

    だからこそ、いただくお花には価値がある。

    それは、花が雄弁に伝える
    贈る人からの、最高の褒め言葉だから。

  • 古都金沢、聴覚のおもてなし

    金沢の茶屋街・東山や主計町に行き、
    お店のお姉さんたちの 温もりのある
    たおやかな金沢弁を聴くと、
    金沢育ちの私ですら
    ああ、金沢弁っていいな。って思います。

    それは子供の頃、おばあちゃんが話していた
    懐かしい言葉とイントネーション
    なんとも優しい愛情のある響き

    幼いころを、ふと思いだし、
    童謡を口ずさむように、私の口調も自然に
    昔ながらの金沢弁になる

    これが県外からのお客様ならば
    なんともいえない旅情を感じることだろう。


    これはまさに、聴覚のおもてなし。

    人は見た目が9割…といわれます

    確かに外見が人の印象を左右するチカラは
    とても大きいけれど

    聴覚は無意識でも情報を感知し、
    脳に影響を与えます

    ゴルフ中継をテレビで見ながらうたた寝し、
    音声に影響されてゴルフの夢を
    見たことありませんか?

    声質や話し方は、思っている以上に
    人の印象、記憶に影響を与えているものなのですね。

    そして声質や話し方は、
    意識することでセルフデザインできる。

    同じ「いらっしゃいませ」でも、
    深く心に残る声と、
    そうでない声があるのです。

    古き良き金沢弁を話すお姉さんたちのことばを
    聴きながら、改めてそう感じた夜でした。

  • あきらめない心

    今日、感激したこと。

    披露宴に、1時間遅れでやってきた
    5人の新郎友人たち。

    淡路島の地震でJRが不通となり、

    急遽大阪からレンタカーで一路、金沢へ。

    大学時代のカヌー部の仲間たち

    一糸乱れぬ
    素晴らしいチームワークと
    熱い友情を見せてくれました。

  • 高齢猫が教えてくれる大切なこと

    高齢猫の朝ごはんは
    とにかく長い(笑)

    食べて、休んで、
    ゆっくりお水を飲んで、また休む。

    お水は毎回、
    人肌に温めねばお気に召さない。

    ドライフードを開封したら

    二日分づつジップロックして冷凍保存。

    風味と食感にこだわる、
    繊細なおかたなので、
    食事係は何かと気苦労がありますが、

    食べてくれると、飲んでくれると、
    それだけで安心。
    嬉しくて、感謝に包まれる。

    もう、可愛く鳴くことも、
    毛繕いすることも、
    トイレの場所も、
    飼い主の顔さえ、
    忘れてしまったけれど、
    穏やかにそばに居てくれたら、
    飼い主は、それで十分なのです。
    食べる、飲む、寝る、出す

    こんな当たり前のことに
    安心してホッとする毎日に、

    たくさんの、大切なことを
    教えてもらっています。
    だるちゃん、16歳の春。

  • 不機嫌 と 憂うつ

    高齢猫はいつもご機嫌というわけではない。

    それは体調がなんだか思わしくなかったり
    動くのが億劫な日が増えるからだと思う。

    それを

    「 今日は機嫌が悪いみたいね 」

    と表現してはかわいそう。

    うちのこは、
    自分の思い通りにならないことに
    苛立つ傲慢な猫ではないのだ。

    むしろ、周囲との調和を重んじる
    なかなかの猫格者なのですよ。

    ある日、動物病院の看護師さんが
    とてもいい表現をしてくださった。

    「だるちゃん、今日はちょっと憂うつなお顔ですね」

    そう!そうなんです!

    ああ、わかってくださって、ありがとうございます!

    不機嫌 と 憂うつ

    似ているけれど全然違う。

    周囲に嫌な緊張感を与える
    不機嫌と、

    自分の内面で解決しようとする
    憂うつは、

    似て非なる表現。

    うちのこは、今日もちょっと憂うつです。
    風が強すぎるからかな。