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金沢美術倶楽部100周年 『美のチカラ』
金沢美術倶楽部100周年『美のチカラ』3会場同時開催
金沢市中村記念美術館
『茶事の妙』金沢21世紀美術館
『power of art』を観てきました。これがもし、東京での開催だったら、
連日、長蛇の列は確実というほどの
既知未知取り合わせた秘蔵の逸品が揃い踏み。今日は贅沢にも、主催者のお一人、
茶道古美術商『谷庄』の谷村庄太郎さんに
解説していただきながらの
鑑賞の機会に恵まれ、企画者側の思い入れ、情熱、背景、
エピソードといった、
作品紹介に留まらぬ想いが伝わり、
聴く側も熱が入りました。例え、観る側が門外漢であっても、
真に良きものは説明不要の美しさが、時には迫力をもって、時には密やかに、
悠久の時を経てこちらに語りかけてくる。加賀藩 前田家の潤沢な『財の力』が、
『美の力』を育み、磨き、守ってきた。その歴史が綴る、夢のような光景を、
誰もが日常の隙間(すきま)に、
気ままに触れることができるなんて。この私たちの暮らしこそが、
夢のような光景。美術館をでて、お隣のパティスリーオフクで
いただいたアイスティーとケーキが、
これもまた夢のようにおいしかった。 -
ミュゲの小箱から始まる、茶箱の旅
グリーンのナチュラルな色合い、
優雅なミュゲのモチーフ、
しっくりと手に馴染む風合い。そんな個人的で優雅な愉しみが、
この愛らしい小箱から始まりました。Papier-Mache パピエマシェとは、
18世紀の初めに建築装飾パーツを作る為に
フランスで考案された技術だそう。ジャポニズムの影響を受けた、
フランス流の漆工芸は、南部鉄器のティーポットや、
有田焼のカップとの親和性もよく、
これからの新茶の季節を彩ってくれるはず。 -
猫はメトロノーム、最高の調律師
猫と暮らして25年。
実家の猫から始まり3代目になります。
猫がいなくては自分らしく生きられない、その理由を考えたとき、
猫のリズムが暮らしのメトロノームに
なっているからだと気づきました。ゆったり、のんびり、静かに、
音もなく近づいたり、離れたり。鳴き声は楽器のように愛らしい響き。自由だけど、繊細。
優雅だけど、強か。
好奇心と警戒心のバランスの妙。
すべての動きがしなやかで、
〝雑な無駄〟がなく、
すべてが無意識に習熟し、
身についている。人間は、社会に揉まれて
〝雑〟になったり、〝不自由〟になったり、
自分のリズムに、
他者の影響を受けてしまいがちですが、そんな混沌とした感覚を、
心地好くチューニングをしてくれるのが、
猫というメトロノーム。最高の調律師が傍にいてくれるから、
いつも一定のリズムで暮らせている。ゴルフ中継と、猫のリズムは、なんだか似ていますね✨ -
【開催レポート】旅するように学ぶ金澤~あなただけのオートクチュールレッスン
ようこそ、立夏の金沢へ。
旅するように学ぶ金沢
~印象美®オートクチュール・レッスン石川県政記念しいのき迎賓館にて、マンツーマンで開催しました。ホームページからお申し込みくださった、見ず知らずの女性は、東京の医療業に従事されていて、今後、社内の指導者として活躍されます。知的で、丁寧で、心根の清々しさと、芯の通った聡明さが優雅な笑顔から漂う、すてきな女性でした✨『 東京には星の数ほど学び舎があるのに、なぜ、わざわざ金沢で〝話し方〟を、学ぶことを選んだのですか? 』そんな素朴な質問に対して、『〝印象美〟という概念への共感と、ありふれた話し方の技術よりも、その人だけの〝存在の佇まい〟を、直に感じて、学びたかった。』そんな、ありがたすぎるお言葉に、5年間、同じ事を伝え続けてきて、本当に良かったと感じ入りました。5時間 10万円(税別)ポールボキューズカフェでのコースランチと、
WORDROBE印象美ギフト付決して安価ではない受講料と旅費をかけて、遠路、金沢に会いに来てくださり、可愛いお土産まで頂戴し、本当にありがとうございました。グループレッスンは、2名様 @75000円3名様 @65000円4名様 @55000円■お問い合わせ、お申し込みはこちらまで■ -
ことばによる薫陶(くんとう) ワーズワース『霊魂不滅のうた』
かつては目を眩(くら)ませし
光も消え去り草原の輝き 花の栄光
再びそれは還(かえ)らずともなげくなかれ
奥に秘められたる力を見いだすべし
(高瀬鎮夫訳)What though the radiance which was once so bright
Be now for ever taken from my sight,
Though nothing can bring back the hour
Of splendor in the grass, of glory in the flower;
We will grieve not, rather find
Strength in what remains behind…新緑が輝くメイフラワーの季節になると、
いつも想い出す、ワーズワース『霊魂不滅のうた』の一節。 -
ことばによる薫陶(くんとう) ~ 西田幾多郎
商品づくりする過程において、利益を得ることはもちろん大事ですが、それを一番に考えないからこそ、成長をとげられる時期もあります。純粋な情熱から世のために始めたことも、社会に揉まれ、マーケティングに振り回され、実利という側面ばかりに日々、目を向け続けていると、脳が、繰り返し行われる思考を優先し、だんだん純度が低くなり、本来の意図と違うほうに向かい、結果、情熱さえも薄れていくこともある。私は欲深い女ですが(笑)、年を重ねるごとに、愛情の示しかた、趣味のよい見立て力、個性的な発想、身についた教養、指先から生まれるクリエイション、健やかな身体と思考といった、お金で買えないものにこそ、魅力を感じます。そして、欲というのは、自分の器を知るためにも、拡げるためにも必要不可欠な感情であり、好奇心にも、善良なものと、低俗なものがある。 -
【開催レポート】GW勉強会・自分とつながる2時間の小さな旅
■ 常に王道を生きる~それが私の本心 ■
ゴールデンウィークの真っ只中、
WORDROBE勉強会にご参加いただき、
ありがとうございました。会場の窓から見渡す新緑が、雨に濡れて静かに佇む、最高のロケーションでした。 -
新緑に囲まれて〝印象美コーチング〟
影までが新緑に染まる、
朝一番の石川県立美術館のカフェ、ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュ kanazawa で、クライアントの五感に心地好い余韻を残す、森林浴の印象美コーチング。金沢神社にお朔詣りをして、
心身を整えてから席につく、そんな素敵な女性とのセッション・テーマは、『 ビジネス 』ゴールデンウィーク明けの東京が舞台でした。セッションのなかで彼女が、金沢の魅力を語ってくれました。東京にも、軽井沢にも、豊かな緑はあるけれど、金沢の緑とは何かが違う。金沢という街は、緑の印象さえ、輪郭がまろやかで、移り変わる季節の流れや、街が醸す佇まいを感じて、人間が本来持っている五感の機能が、ゆるやかに、心地よく、動きだす。そんな健やかな暮らしの原点を身体で敏感に感じることができるのが、金沢という街の魅力なのです。聴いているこちらまで心地好く、
イメージの世界を未来旅行する90分。ピスタチオのミルフィーユのように、
季節と馴染みながらも、静かに余韻を残す。そんな、気持ちのいい朝の時間でした。@ ル ミュゼ ドゥ アッシュ Kanazawa -
17才になった家
17年前の5月1日に引っ越してきた家。
17年後の、今を綴ります。食器洗浄機はもう部品がなく修理不可で、食器乾燥機になってしまったし、水道の蛇口のシャワーヘッドも、純正を取り寄せるまでの繋ぎのものを、そのまま使い続けている無頓着ぶり。30代前半の若い時代に、当時の精一杯で建てた家だから、予算内でできることは、限られていました。天然木のこだわり建材も、漆喰壁も当時、憧れていたTOYO kitchenも(笑)、選択することはできませんでしたが、今となってはそれでも十分だと思えるし、勇気を出して頑張ったよね。と、若き日々を褒めてあげたい。猫も世代交代し、引っ掻いたり、かじったり、あちこち傷んで、充実のageingぶりですが、思い出の傷は、愛着の源でもある。日本の住宅は、築20年で資産価値ゼロになるといいますが、3年後も変わらずに、せめて住人と住猫だけでも、大満足していられるように、褪せていく様(サマ)を愛でながら、ゆったり暮らしたいものです。祝 17歳。おめでとう。 -
5月1日はスズラン (muguet: ミュゲ)の日
5月1日はスズラン
(muguet: ミュゲ)の日大切な友人や愛する人に贈るという、
フランスの習慣が日本にも、
徐々に定着してきました。スズランを贈られた人には、
幸運が訪れるとのことで、今日は明日会う友人に贈るために、
お花屋さんにブーケを求めにいきました。『ちょっと待っててください。
いますぐ裏に行って切ってきますね』と、お店のかたがお庭へ行き、
急いで用意してくださったのは、みずみずしくて、
とてもいい香りのスズランでした。小さく可憐なスズランが、
こんなにも力強く薫るなんて。淡いベージュとアイボリーの薄紙に包まれ、
モスグリーンのリボンを添えた
小さな愛らしいブーケ。嬉しくて、思わず微笑んでしまいました。