Chant de coccinelle.Japon.の車窓から
東京広尾の片隅にある、小さなアトリエが
てんとう虫(coccinelle.)たちのお城です。
2019年8月
神様の不思議な舵取りで、自然にチームとなった、
かなり個性豊かな3色のてんとう虫たち。
それぞれが時間をかけて研いてきた能力を持ちよって、
スタートしたオーダーメイド専門 レディスブランドが、
「 Chant de coccinelle.Japon. 」
大吉運の社名画数にこだわり、
やたらと長くなりましたが(笑)
皆さんは「 コクシネル 」と呼んでください。
デザイナーは、
英国オーダースーツのテーラーであり、
服飾思想家の 木場 紳匠郞さん。
洋裁師は、
オートクチュールメゾンで16年余、
ドレスを作り続けてきた、
星 芳宏さん。
プロデュースは、
ことばと印象(イメージ)のコミュニケーションを
20余年、専門としているわたし。
(印象美プロデューサー小西敦子)
本来、こうした身内の場合、
対外的な文章などでは敬称なしが一般的ですが、
私たちは、お互いを尊敬しあうコミュニケーションを
心地よく感じる3人です。
また、クライアントを「お客様」と表現することにも、
他人行儀な違和感があります。
「古くからの友人」や「大切な親戚」のような、
温かい親しみと、愛情あふれる敬意を併せ持った、
新しい呼び方を、模索している途中です。
まぁ、そこらへんから、
社会標準にペーシングしないという個性を、
のびのびと発動している、
自由で、美しいものが大好きな、
夢みる大人たちです(笑)
さて、私たちが提供しているのは、
「 最高の自己探求の機会 」です。
夢と冒険にあふれた対話をとおして、
あなただけの、世界でたった一枚のドレスを作る経験は、
自分史や、美意識や、価値観や、感情といった、
目に見えないとても大切なものを、
装いという、目に見えるものへと映しだし、
「あなたの人生」と「この世界」を、美しく繋ぎます。
つまり「 Chant de coccinelle.Japon. 」は、
あなたにとっての歓びと、
この世界にとっての歓び、
双方一体の充実を目指しています。
キーワードは「用の美」
紳士服地で仕立てる女性服
メンズスーツの歴史が紡いできた生地の特長は、
上質 且つ 堅牢。
紳士たちが、威厳を装いで誇示するために、
また、騎士が乗馬するシーンでも、
激しい運動量に耐えうる丈夫さが求められたため、
紳士服地は、丈夫で仕立て映えするという、
実用的な特長があります。
しかも、その生地をたっぷりと贅沢に使用することで、
服にかかるテンションを最小に抑えて耐久性を高め、
優雅なドレープが、
重厚で、美しいゆらめきをつくりだします。
本当の豊かさとは、
所有している洋服の数や、
価格では決してなく、
考え尽くして選んだ熱量や、
何度も袖を通してこそ得られる ‘幸せの記憶’ です。
それが結果的に「大量生産 大量消費」という、
これまでの経済活動の愚行を手放し、
「この世界」と「あなたの人生」
双方一体の歓びに繋がると私たちは信じています。
「 いい服を着ているね 」と言われたら、
それは私たちの敗北。
「いつも素敵な人ね」と、自然に伝わることや、
あなたをよく知る身近な人が、
「純度の高いあなたらしさ」に感動することこそが
私たちの勝利です。
ウェディングパーティーでは、
ドレスが新婦の美しさを際立たせるように。
年齢ではなく、内なる成熟が装いで表現され、
あなたの存在が空間の質を高めるように。
あなたのふるまいが景観の一部となり、
小さくて美しいシーンをつくりだすように。
オーダーメイドのドレスであろうと、
シャツとデニムであろうと、
あなたは何一つ変わらない。
naturalでsensuousなプレゼンスであるように。
「 Chant de coccinelle.Japon. 」の拠点はふたつ。
ひとつは、東京の広尾アトリエ
おいしいお菓子を食べたり、
季節のお花を生けたり、
美術館での感想を話しあったり、
本を読んだり、音楽を聴いたり、
その一方で、伝票を真剣に書いたり、
愛をこめて、お洋服を仕立てています。
もうひとつの拠点は金沢。
レストランエンヌさん2階のプライベートルーム、
または、ホテルのスイートルームにて、
月に一度、Atelier Show を開催しています。
お寿司はデフォルト。
お客様の営まれる和風オーベルジュにお邪魔したり、
夜は主計町にも出没。
お客様の、人生を愛する装いづくりをとおして、
私たちもまた、人生を慈しみ、
愉しむことを信条としています。
昨日、渾身のリーフレットが完成しました。
一字一句、すべてに意味のあるものをと、
連日深夜、3人でチャットミーティングし、
寝不足と興奮の間を行き来しながら、
売れっ子作家さながら、本気で作りました。
たった8面ですが(笑)
ブラボー!coccinelle.
お付き合いくださったデザイナーさんには、
一ミリ単位の修正と、怒濤の校正、、、
本当にありがとうございました!
この春から本格始動する、
「 Chant de coccinelle.Japon. 」
なんと、まだホームページもありませんよ。
なぜなら、一番大事な「方針づくり」の
練度を高める会話が愉しくて、
アンドロメダ辺りまで話が広がり、
行きつ戻りつ時間がかかってしまい、
すぐには作れない、我らてんとう虫の歩み。
「 まぁ、いいか🙂 」と、
焦りもしない厚かましさも、大人のリソースです。
にもかかわらず、たくさんのお客様が、
信頼して応援してくださり、とても励まされています。
星さんは、この冬、
洋裁師人生で一番たくさんのコートを、
仕立てられたそうで、毎日、とても幸せそうでした。
お洋服を作っている時間は、
ずっと「装い手」のことを想い、
丁寧に工夫する、夢のような時間なのだそうです。
「 Chant de coccinelle.Japon. 」は、
あなたにとっての歓びと、この世界にとっての歓び、
双方一体の充実を目指しています。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
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