味覚の記憶
先日、新しいイタリアンのお店に行かれたかたが、
『オリーブオイルをジェラートにかけるデザートが
とてもおいしくて、終わりよければすべてよし!
じゃないけれど、
食事の最後に素敵なインパクトがあると、
いい記憶しか残らないよね。』
と、いうようなことを、おっしゃっていた。
わたしはよく『甘いものが好きなのですね』
と言われますが、
味が好きなだけではなく、
甘くてきれいなスイーツには、
その日、食事やお茶をご一緒した人との、
スミレの砂糖づけのような会話や、
ふわふわした夢心地の気分といった、
得もいわれぬしあわせな記憶が
想い出におさめられるから、
人生レベルで甘いものが好きなのです。
デザートの甘い記憶とともに、
その日の感情も思い出す。
五感と感情は、誠に繋がっている。