日常にある〝見立て〟の愉しみ
漆芸作家 黒木紗世さんの香合(こうごう)を、
ジュエリーボックスに見立てて、
暮らしのなかへ。
普段、真珠のピアス以外は
殆んどつけないので、
この作品は、真珠のための漆塗り。
殆んどつけないので、
この作品は、真珠のための漆塗り。
漆黒に見える箇所に光をうけると、
ほんのりとした朱が透けて浮かび上がる、
奥ゆきのある色香。
ほんのりとした朱が透けて浮かび上がる、
奥ゆきのある色香。
和室のない家にも自然になじみ、
今宵は満月の月明かりに照らされています。
自由に見立てることの、
愉しさ、素敵さを教えてくださったのは、
茶箱のアーティストでもある多田恵子さん。
時代も、国籍も、使途も違う、
様々な道具を、茶道具に見立てて、
〝箱の中に収める〟という、
決まりごとのなかで、
自由に愉しみ、表現する素敵さは、
暮らしや、人生を、
豊かに自分らしく整えることでもある。
なんて優雅な工夫なんだろう。
奔放すぎず、
真面目すぎず、
自分らしい、
そんな自由の塩梅(あんばい)を知ることは、
社会のなかで、心地好く生きていく思考にも
繋がるのではないだろうか。
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