時代が創った、9号サイズの呪縛

芳野まい先生 ファッション・アカデミー

連続講座の第2回目の教材は、
1969年 仏映画『ポリー・マグー お前は誰だ』

『時代が創ってきたファッション』

学びにおける雑感。。

1962年にマリー・クワントが、
ミニ・スカートを発表した後、
プレタポルテ(高級既製服)の影響が強くなり、
時代はティーンエイジャーのような
『若い身体』に価値を見いだすようになりました。

そして私たちは、その当時の『時代の呪縛』に
今だに囚われている。ということ。

例えば、標準的な9号サイズが合わなければ、
または既製服がきれいに着られないと、
自分の身体を悪者にする傾向。

標準的でない身体 = 美しくない

そんな思い込みに囚われていないだろうか?

私たちは誰もが、今の年齢に相応しい、
個性的で素敵な身体バランスを持っていて、
それを整えることが一番美しいはずなのに、

標準トルソー(若い身体)に近づけようとするから、
無理が生じる。

ファッション業界の都合で創られた決め事に、
振り回されない消費者になろう。

既成からはみ出た個性は、

封印するものではなく、研くもの。

モードの変遷を辿りながら、
自分自身の脳内フレームについても
考えを深める二時間でした。