• 金澤文香、ドバイへ旅立つ

    金澤文香が、もうすぐドバイへと旅立ちます。

    国の機関が主催する国際会議で、

    アラブ首長国連邦の女性経営者へのギフトとして、
    金澤文香が選ばれました。

    『なぜ、ドバイなんだろう?』というのが、

    最初の感想でしたが、
    よくよく『文香』の成り立ちに遡ると、

    平安時代の貴族たちが、手紙を通じて、

    自分の感性や、相手に対する想いを、
    言葉という直接的なコミュニケーションではなく、
    香りという間接的な手法で伝えるために生まれた、
    手紙の作法。

    つまり、文化の源流は

    『奥ゆかしさ』だったのです。

    対面することもままならない、

    そんな規律のなかから
    育まれた風流(ふうりゅう)ならば、

    現代社会でいえば、イスラム女性が、

    その『奥ゆかしさ』に
    最も近い存在なのかもしれない。

    『香りといえばフランス』

    誰もがそう言い、私たちもそう思って

    意識してきましたが、
    文化の本質を考えたときには、
    印象とは違う答えがあるものだと、
    改めて『金澤文香』と、
    しみじみ向き合うきっかけになりました。

    たとえ、自分の子供であっても、

    すべてを理解できないように、
    自分達が作った商品であっても、
    すべてを知っているわけではない。

    自分達が期待したり、

    想像している以上の潜在能力を
    秘めているかもしれない。

    今日は『金澤文香』に、

    一歩近づけた歓びを感じています。

  • インスタ映えに色目をつかわない

    『 加賀紫雲石 』
    素敵なかたからの頂き物。

    シンプルシックな第一印象の内側に、
    透明感あふれる、
    硝子の如くきらめきが
    謙虚に、やわらかく佇む銘菓。

    紫雲石とは、ケープアメジスト。
    アメジストとミルキークォーツが
    混ざり合った天然石。

    濃茶紫の小豆と、
    白砂糖のコントラストは、
    まさに言い得て妙。

    寒天菓子よりも高貴。
    きんつばよりも上品。

    石川県に住んでいても、
    知らないことはたくさんある。

    なんて素敵なお菓子だろうかと、
    好みすぎて感動が止まらない朝。

    @ 音羽堂