自信と謙虚が両立する理由
男女に関わらず、『話す』という行為は、
その人の存り方の告白。
その人の存り方の告白。
謙虚さも、知識の層も、経験値も、野心の度合いも、
思考の矛盾もすべてが表れてしまう。
今日は、長年、発酵食のご商売をなさっている
女性のお話を聴かせていただく機会があり、
そのかたの、情熱のなかにも余裕があり、
伝えることを心から愉しんでいるご様子に
胸が熱くなりました。
『 自信があふれつつも謙虚である 』
それを感じさせるのは何故だろうか。
もちろん、ことばの選び方など、
技術的なこともあるけれど、
コミュニケーションというのは、
それだけでなんとかなるほど甘くはない。
どうしても心根が伝わってしまうのです。
その女性の話し方からは、
発酵食文化に対する自信と愛情、
そして、自分自身は、
それに関わる歴史をつなぐ、
ほんの一部にしか過ぎない存在だという、
謙虚さが感じられました。
つまりは、『私はなぜ生きるのか』という、
人生レベルの問いの答えを、
すでに見つけていらっしゃるのではないだろうか。
『私はなぜ生きるのか』という問いのもとには、
人間は謙虚にならざるを得ない。
だけど、生きる意味を見つけた人には、
揺るぎのない自信が宿るもの。
それが成熟の魅力でもある。
『発酵は、時間がかかる』
それは、人間も同じことなのだろう。
3月8日が国際女性dayであることも、
ミモザを贈る習慣がイタリアにあることも
なにも知らない私に、
大切な友がミモザのブーケを
プレゼントしてくれました。
余裕ある心遣いもまた、
おとなの女性ならではの魅力。
大人か否かは、年齢だけではない。
美しいか否かも、見た目だけではない。
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