無財の七施 

私は『印象美』という概念を、
日々ことばを重ねて伝えているけれどを、
もはやこの一言で説明できてしまうことに
衝撃を受けました。
『無財の七施』
有名な言葉なので、
これまでにも聞いていたのかもしれないけれど
心に届いたのはこれが初めて。

人と、言葉は、遅すぎず、早すぎず
絶妙なタイミングで出会うものだと思う。

「施」は文字通り、施しを行うこと。
いわゆる、お布施(ふせ)。

仏教における施しには3種類あり、

1.財物をほどこす
2.精神的・心をほどこす
3.法施

財物とは文字通り、物質になります。
お金であったり、物であったりします。

これまで、施すとはその意味を指すと
思っていましたが、
精神や心も施すことになるのですね。

無財の七施とは、

1.眼施(がんせ)

・・・やさしいまなざし。

2.和顔施(わげんせ)

・・・にこやかな顔。 微笑んだやさしい顔つき。

3.愛語施(あいごせ)

・・・やさしく、思いやりのある言葉使い。

4.身施(しんせ)

・・・自分の体を使って他人のために動くこと。奉仕。

5.心施(しんせ)

・・・他人のために気配りをしたり、
喜びを共有する(随喜)こと。

6.床座施(しょうざせ)

・・・席を譲ること。または自分の地位ですら
後進や相手に譲ってしまう心。

7.房舎施(ぼうしゃせ)
・・・雨風をしのげる施しをすること。

施す=恵む ではなく、『よろこんでもらうこと』

今日も小さな施しを実践できる一日になりますように。