古都金沢、聴覚のおもてなし

金沢の茶屋街・東山や主計町に行き、
お店のお姉さんたちの 温もりのある
たおやかな金沢弁を聴くと、
金沢育ちの私ですら
ああ、金沢弁っていいな。って思います。

それは子供の頃、おばあちゃんが話していた
懐かしい言葉とイントネーション
なんとも優しい愛情のある響き

幼いころを、ふと思いだし、
童謡を口ずさむように、私の口調も自然に
昔ながらの金沢弁になる

これが県外からのお客様ならば
なんともいえない旅情を感じることだろう。


これはまさに、聴覚のおもてなし。

人は見た目が9割…といわれます

確かに外見が人の印象を左右するチカラは
とても大きいけれど

聴覚は無意識でも情報を感知し、
脳に影響を与えます

ゴルフ中継をテレビで見ながらうたた寝し、
音声に影響されてゴルフの夢を
見たことありませんか?

声質や話し方は、思っている以上に
人の印象、記憶に影響を与えているものなのですね。

そして声質や話し方は、
意識することでセルフデザインできる。

同じ「いらっしゃいませ」でも、
深く心に残る声と、
そうでない声があるのです。

古き良き金沢弁を話すお姉さんたちのことばを
聴きながら、改めてそう感じた夜でした。