不滅の恋/ベートーヴェン

宿泊したホテルのシアターサービスで、
映画を2本観ました。

ヘップバーン主演の
『シャレード』と、

ゲイリー・オールドマン主演の
『不滅の恋/ベートーヴェン』
これがとても良かった。

耳が不自由という
致命的なハンディキャップを
もちながらも、
「楽聖」と呼ばれるほどの
偉業を後世に残した
音楽家ベートーヴェン。

情熱的で、
感情の起伏が激しく、
恋多き男性だったそうですが、

彼の死後に見つかった恋文。

それはベートーヴェンからの
「不滅の恋人」に宛てたものでした。

この女性が一体誰だったのか?

今もなお、
世界中の研究者たちが
論争を繰り広げているテーマを
大胆な仮説のもと映画化した
ストーリー。

全編にベートーヴェンの曲が
効果的に使われていて、

月光の流れるシーンは
とてもドラマティック。

あのラストシーンが、
もし事実だとしたら、

彼の人生は、
奪われ、なくし続けた、
切望の日々だったのではないか。

芸術とは、
『切望』を埋めようとする、
途方もない苦しみと、

『才能』の出会いから
生まれる美しさなのか。

ゲイリー・オールドマンの
危うさが溢れる演技に、
眼が離せませんでした。