設計する人、企画する人、使いこなす人
『日本が一番豊かだった時代の建物を
残したくなった』
建築家の能作さんのことばが
印象に残りました。
バブル当時の建造物は、
作られた目的以外の使途には使いにくく、
クセのあるものが多いそうです。
バブルを知らない世代には
想像もつかないだろうけれど、
当時の日本人の痛々しいほど前向きで
明るい高揚感は、今も少なからず、
経験したものたちの価値観に
影響を与えている。
あの楽観的な豊かさを、
リノベーションで美しく伝えるには
どうすればよいのか。
バブルは、もはや若き日の思い出ではなく、
建造物の歴史として語られる時代に
なったのですね。