過剰サービス合戦、終止符の時代


好きな映画をBGMに、
手紙のお返事を書いたり、

ベランダで遊ぶ猫を見守ったり、
細々とした家事をする雪の日。

今年は記録的な大雪に見舞われた金沢、
早朝起きて、雪かきしてから出社し、
会社の駐車場の雪かきをしなければ、
オフィスに入れないという災害レベルの2018年。
にもかかわらず、朝刊も、郵便も、
宅配便も、律儀に届くという現実に驚きます。

それにしても、宅配便の時間指定サービスが
有料でないことに、いつも不思議さを感じます。

さらに有料でもないのに、
時間通りに届かないと怒る人も謎。

昨夜、サービス業従事者同士の会話で、
“過剰サービス合戦・終止符の時代”が
テーマになりました。

現場で働くひとが疲弊せず、勤労を愉しみ、
愛情をこめるには限度がある。

丁寧な工夫や心遣いは日本人の気質であり、
とても美しく大切なことだけど、

便利さへの追求が貪欲になり、
それが過剰である環境からは、
爽やかなコミュニケーションなど生まれない。

人間らしい温かな感情を、
生き生きと発動するためには、
内側から自然に “親切心” が涌き出る、
精神的余裕が必要で、

それは、大雪時の親切の交換が、
“大雪だから仕方ないよね~💦”という、
人間の無力をお互いが認めあう余裕から
生まれるのと同じこと。

不要な無理はせず、させず。

過剰サービス合戦が穏やかに終息すれば、
日本のサービスのクオリティは、
むしろ、向上すると思います。