秘密の色彩を持つということ 


旅先でメイクポーチを忘れたことに気付き、
大慌てで購入した口紅。

手元で眺めていて気づいたのは、
どこにも品番が書いてないということ。

よくよく考えてみるとこの口紅は、
カートリッジとケースが別になっていて、
外側からは品番がわからないのです。

そして、外から品番がわからないというのは、
なんだかとても素敵だと思った。

口紅は、身につけるひとと、
色の似合わせが美しさを創りだします。

そして、品番がわからないというのは、
秘密の色彩を持つようなもの。

香りも同じく、
纏う人と、fragranceのマッチングが
唯一無二の魅力を創りだすものだから

香水の銘柄は伏せておくほうが
女性の場合、エレガントであるように思う。

陰影礼賛は、人の奥行ある魅力にも存在する。