注意書から伝わる日本人の美意識

日本郵政のオリジナル切手作成サービスを利用し、
『金澤文香』のフレーム切手を作ったときのこと。

同封されていた『使用上のご注意』には、

切手の写真部分に押印がかからないように、
郵便局の窓口で、

『写真部分に消印がかからないように、
手押しの消印を希望します』

とお申し出ください。

と書かれていました。

その言葉から、相手の価値観を尊重する
きわめて相手本意なおもいやりや、

人間の心と、手間ひまかけることでしか生まれない、
アナログの深みを感じ、温かい気持ちになりました。

いつも丁寧であるということは、
面倒くさいと思う本能との闘いに
日々勝利しているということなんだなぁ。

丁寧な生活に憧れるというのは、
つまりは自律心への憧れなのかもしれない。