旅の余韻と、日常と ~ 岡山倉敷

「想い出の欠片かけら」を、
日常と調和させながら、
ゆっくりと記憶に納めていく余韻。
旅程の翌日は一日だけ余白をもうける。

理由は三つ。

①何かが起きて帰れなくなったときのため

②延泊したくなる出逢いがあったときのため

③旅の余韻を日常に持ち帰り、浸る悦びのため

今日は③を愉しむ、余白の一日。

⚪小谷栄次さんの倉敷ガラス⚪
大切な岡山の学友からの贈り物。
光のもとでは瑞々しく、
影の深みのなかでは美しいブルーグリーンが
心を鎮める。
静かに、でも晴れ晴れと蒼く澄んだ色。

金沢の漆芸とも、英アンティークのテーブルとも、
一瞬のうちに調和する有り様に、
県境も国境も越えて、
地球の仲間同士なんだと気づきました。

⚪言葉の海へ⚪

昨夜帰宅したら、日本初の国語辞典を
一人で編纂した大槻文彦の物語「言葉の海へ」
が届いていました。
「舟を編む」からの好奇心の喚起。

栞にしようと選んだのは、
大原美術館で心惹かれたフランス画家
アンリ・ル・シネダル。
奇しくも大槻文彦とは、20世紀初頭という、
同じ時代を生きた共通点がありました。

⚪クレーの日記⚪
大原美術館でみつけたパウル・クレーの
ポストカードを栞替わりに。

「クレーの日記」は徒然なる日常が
淡々と綴られた一冊ですが、
クレーの身近な日々のなかから、
遠く輝く言葉を見つけるのが愉しい。

⚪ロシアンティとパーロット⚪

ロシアの紅茶がおいしく、しかも缶が素敵。
紅茶専門店ブリリアントティさんで
自分へのお土産に。
オランダ土産のパーロットチューリップの
ポストカードを合わせたら、ふわりと調和。

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「好きで選んだもの」と、
「好きだろうと選んで下さったもの」が、
思考を越えて調和するというのは、
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「価値観」が伝わっている証だと
オランダを旅した人にも感謝するひととき。